8月31日(水)
若手パイロットの志願ということもあり急きょ開催となりましたが、このフットワークの軽さがJPAの良さでもあります。マンツーマンであってもJPAのスタイルが崩れることはありません。フライト経験豊富なパイロットということもあり、インストラクターに必要な部分に特化し今日一日講習を行いました。保険、事故、ヒューマンエラーに多くの時間を使い講習を行い、夕方にはパラグライダーレスキューの実技、最後にはパラシュートの講習を行い、予定の内容を終了しました。台風12号の動向が気になりますが、明日もエアパークCOO(茨城県)の会場をお借りし一日研修を行います。
9月1日(木)
台風12号の影響で朝から不安定な空模様。外での実技はなく、室内で「パラグライダー教育学」に関する講習からスタートです。非常に概念的な内容ですが、実際の現場での指導に置き換えどうすべきか、ということを学びました。「楽しく、上手に、効果的に、安全に」ということが理想ですが、それを実現するために指導者の役割は重要です。教育学の講習で半日を経過。すぐに残りのタスク、「ワークブック」について。体系立てられた学科カリキュラムはJPAの各スクールですでに実践されています。どれだけの内容を語ることができるかは講師の知識次第です。実際の講習方法を交えながら、法規、気象、力学、機材について学びました。最後に「フライトテクニック」。自分で実技を表現できるということはもちろんですが、効果的に講習を行えるかどうかということがインストラクターに求められる資質です。
2日間かけてすべての講習を無事終了。来週の検定会に備えることができました。いよいよ来週は本番です。
たくさんのお問合わせをいただいいるJPAセーフティートレーニングですが、現在申込みフォームなどの準備中です。9月早々には告知ができるかと思いますのでもう少々お待ちください。
今年も週末、平日各1回づつの開催予定です。定員も限りがありますが、ご了承ください。
現在、JPAで推し進めているモーターパラ事業ですが、春に行われた検定会でインストラクター資格を取得した方たちはすでにスクーリングを開始されています。そのモーターパラ部門を作りあげるなかで、MKクラフト(滋賀県)の真藤氏には色々と教えていただきました。今回はその真藤氏から逆に提案があり、JPAの「レスキューパラシュート」のシステムについてセミナーを行うことになりました。
今週末の天気予報を見ると、猛暑も一段落し日曜日は雨。可能性のある土曜日に集中してセミナーを行うこととしました。はじめにクラブハウスでJPAのリガー、パラシュートに関しての机上講習。パラシュートに関しての意識を高めることで、事故は大幅に減少しました。パラシュートは使うもの、だから使える状態にしておく、使い方を知っておく・・・これが重要です。
ビデオを交えながら机上講習を終えたころ、外は雨。琵琶湖上でパラシュートの開傘テストを是非行ってほしいということで、午前中に救助体制、現場を確認していました。とりあえず湖畔に移動すると雨もいったんやみ、予定通りテイクオフ。救助班が待機するマーカー上空に向かいました。やや風が強めでしたので、BOXを慎重に選びパラシュートオープン。目の前で開くパラシュートに会員のみなさんは相当刺激を受けたようです。とともに、パラシュートは使うもの、だから使えるようにしておこうということを十分に理解していただけたようです。
一連のテストを終え、機材をチェックしているとさまざまなことがまたわかってきました。世界的にもあまり例のないエンジンユニットを背負ってのパラシュート開傘は、JPAにとっても貴重な経験・財産となりました。

