水辺でのフライトにあたって No.3
水辺でのフライトにあたって、いくつかの取り組みをご紹介いたします。
今井浜フライングスクール(静岡県)
ハーネスに取り付けるタイプの救命胴衣を購入されました。海沿いのエリアをフライトする際には装着するようにされています。
KPS那須高原パラグライダースクール(栃木県)
海沿いのエリアへのフライトツアーの際、事前に救命胴衣をレンタル。各自、ハーネスに装着しフライトをしました。
「山でのフライトにはツリーランセット、水辺でのフライトには救命胴衣」です。
低高度での360度旋回は禁止!
水辺でのフライトにあたって No.2
昨年の秋から琵琶湖でボートトーイングによるスクールを開始したびわ湖スカイパーク、スカイエリア京北では、事前に着水を想定したトレーニングを行なっています。その一部をご紹介いたします。動画はタンデムでの着水、そしてその救助の模様です。トレーニング後、改良を重ね、最善の装備でフライトを行なっています。
水辺でのフライトに関して
これからの季節、海岸沿いや水辺でのフライトの機会も増えることと思います。
安全フライトの一環として、JPAとしましては、通常のフライトの際のツリーランセットの携帯と同様に、水辺でのフライトの際には、救命胴衣の着用を推奨します。毎年開催しているセーフティートレーニングの際には、首掛け式やベルト式など様々なタイプの救命胴衣の使用実績があります。
着水前にハーネスのバックルを外すし、ハーネスで浮かんでいることも可能ですが、これには練習が必要です。もちろん、着水トレーニングを実施することも可能です。定期的にこのようなトレーニングを開催しているスクールもあります。
また、着水に備えて救助体制は整っているでしょうか。スクール、エリア管理としては重要です。
山飛びとは違い、海岸沿いでは強めの風を利用してのフライトが多くなります。風が強ければ強いほど「吹き抜け」「ローター」などの度合いは強くなります。安定した海風とはいえ、注意点を良く理解したうえでフライトすることが必要です。風が強いからグライダーのサイズを下げるということに関しても良く考えなければなりません。
強風時のランディングアプローチの理解も重要です。偏流飛行の有効性は「タンデムフライトブック改訂版」にもわかりやすく記述してありますので是非ご利用下さい。
水辺での事故は過去にも発生しています。過去の事故を無駄にしないよう、取り組みをしていく必要があります。ご協力のほど、よろしくお願いします。ほか、効果的な対策、ご意見などありましたらお知らせ下さい。
日本パラグライダー協会 安全普及事業部