こうなると筑波山系エリアでのもう一つの名物“八郷一周”タスクが考えられる。一周約40kmになる八郷盆地を取り囲む外輪山を回ってくることになるが、まずこの周辺特有の局地風を見切り、味方につける必要がある。 この時期、本流は北風であっても八郷盆地以南においては午後南風が入ってくることが多い。こうなると盆地内に北風と南風のコンバージェンスラインが形成される。盆地東側に当たる竜神山から真家までの平野は唯一の山が切れている場所だ。
筑波山から雨引山アンテナまで南北に続く尾根上にあるパイロンを、何度か往復かさせるアウト・アンド・リターンが考えられる。 一般的なタスクと思われがちだが、コンディションが渋くタスクの組みようが無い場合のみにしか使われないだろう。コンディションが良いと上記のA、Bでのタスクが優先されるからである。
最近ハンググライダ−が筑波山系の西側平野に位置する下妻市、小山市、トライアングルフライトをコンスタントに成功させている。そしてパラグライダーの競技においてもこの空域は大きな可能性を秘めているとされている。 特にこのコンディションでしかないと言うわけではないが、西側のフラットランドに南北に伸びるコンバージェンスラインが発生するような場合、ぜひトライしてみたい未知世界でもある。可能性は低いが、実際使うこととなると、この筑波エリアで開催されるパラグライダー競技に大きな飛躍となりうる夢のようなタスクだ。