Wasserkuppe 訪問 6/29(月)

 昨日までとガラッと変わって、ドイツ訪問です。朝4時にアネシーを出発。飛行機、電車を乗り継ぎ、ホルスト氏(DHVトーイング部門の責任者)との待ち合わせの町にはお昼前に到着しました。
さて、今日は・・・
 電気モーターのウインチを視察する前日に、ホルスト氏にヨーロッパ最大手のパラグライダースクールに案内して頂きました。場所はフランクフルトから東へ100kmほど行った場所にあるフルーダという町の近く。一面フラットランドの中に、ひとつの小高い丘(高度差は300mほど)があり、丘の上はセイルプレーンの滑空場、そしてパラグライダーのテイクオフが整備されています。ハイキングなどもできるようになっており、丘の上にはホテル、レストラン、売店なども完備されています。アルプスから500km以上離れたこの地にヨーロッパ最大手のスクールがあるとは意外でした。話を聞くと、毎週、新規の入校生が15名ほど、年間では約800名の新入生がいるそうです。クラブに所属するメンバーは1500名。スクールにはショップ、教室、ロフトがあり、パラグライダーに必要なすべてをここで行なうことができます。
 クラウス氏のスクールもアルプスから遠く離れたスツゥツガルトの近くにあります。特に大きな山もなく、近くの牧草地を利用した練習場、そして高度差300mほど山があるだけです。
 どちらにも共通していえることは、高度差がなく小ぶりな山ながら、アクセスがよく、そして初心者にとってのフライト確率が高いことです。もちろん、技術があればソアリングも楽しめます。アルプスのような圧倒的な高度がないので、多くの人にとってパラグライダーが親しみやすいものなのかもしれません。
 今回はフライトの予定はなかったので、現地で機材(講習機)をお借りしてフライトしました。講習機といっても最新のEN-Aグライダーです。希望の方にはこの講習機を中古として販売するそうです。こんな新品の機材で練習できたらうれしいですね!
さて、テイクオフに行くと、すでに多くの人がグランドハンドリングを楽しんでいました。テイクオフは広大すぎて、何百人でもグラハンができます。西向きのエリアということもあり、お昼ごろではまだサーマル活動がはっきりせず、みんな牽制しあっているようです。それでも一人テイクオフすると、何人かがテイクオフ。弱いサーマルを粘りますが、あえなくランディング。スクールのシャトルが巡回しているようで、みんなすぐにテイクオフに帰ってきます。「よし、今度こそ」といった感じでまた飛び立ちます。トップランできたパイロットはテイクオフで待機しているパイロットたちとおしゃべり。そんなフレンドリーな雰囲気がここに人を惹きつけるのかもしれません。なにか今後のヒントを得たような気がしました。
 私もしばしソアリングを楽しませていただき、最終のバスに乗って町に戻りました。昨日まで連日、緊張感満点のトレーニングでしたので、非常にリラックスできた時間となりました。