事故がなくならない理由(わけ)

事故がなくならない理由(わけ) ~パラグライダー事故は減らせるか~ というタイトルで3月9日、事故対策会議で立教大学の芳賀教授に講演を行っていただきます。

本日、資料をいただきましたが、大変興味深い内容です。これは必聴です。スクールのみなさま是非ご参加ください。




レスキューレベルの重要性再考

先日、まったくの穏やかなコンディションのなか、パイロットの判断ミスでツリーランが発生しました。場所の特定はすぐにでき、パイロットからの無線連絡もありました。
すぐに準備をして向かいましたが、パイロットは松の木に宙吊り、しかも片吊りのため、まったくの逆さづり。パイロットは途中から吐き気や気分の悪さを訴えはじめました。しかもパイロットは高齢です。幸い、現場には2スクールのレベル3所持者が3名いたため、連携プレーですぐに事なきを得ることができました。

迅速な救助ができたのは、全員が定期的にレベル3の更新研修会に参加していたこと。そして教本にある同じ言葉を使用することで、お互いの動きが確認できたことにあります。

JPAのレスキューレベルシステムは過去の歴史から必然的に生まれたものです。独自な方法で救助することもできますが、これでは大掛かりな状況で、数名が連携をして救助することはできません。スクールではひとりでも多く、レスキューレベル所持者を増やすことは、非常に大きな財産となるはずです。いざというとき、時間は待ってくれません。

冬の期間、各地でレベル2の更新研修会、認定検定会が行われます。


3月9日(水) 朝霧にて芳賀氏による講演決定!

 パラワールドの特集記事「STOP Accident」のなかで、なぜ事故が起こるのかということに関してインタビュー記事が紹介されていた立教大学教授の芳賀氏による講演が3月の事故対策会議で行われることになりました。その記事は多くのインストラクターの印象に残るものでした。日本パラグライダー協会では、パラワールドのご協力を得て、芳賀氏をご紹介いただきすぐに講演依頼をすることを決めました。すでに、ドイツDHVのクラウス氏による講義、全日空の片岡氏によるヒューマンエラー対策の講義を受け、その後の事故撲滅に大きな成果を挙げることができました。さらにJPAヒューマンエラーブックを作成、一昨年は劇的に事故を減らすことに成功しています。ただ、ご存知のように今年は多くの事故が日本全国で発生してしまいました。事故が起きにくい土壌を作り上げるにはさらなる努力が必要です。プロとして目に見える活動を行い、結果を出せるよう今回の講演を行うこととなりました。スクール関係者のみなさまはぜひご出席ください。



猛暑が続きます、無理せずフライトしましょう!

日本全国で梅雨明けです。すでに、暑い夏が続いています。体調管理をして、空遊びを楽しみましょう!
空中で熱中症、脱水になることもあるようですので、長時間飛ぶ方はドリンクホースでいつでも給水できるようにしておきましょう