レスキューレベルの重要性再考
先日、まったくの穏やかなコンディションのなか、パイロットの判断ミスでツリーランが発生しました。場所の特定はすぐにでき、パイロットからの無線連絡もありました。
すぐに準備をして向かいましたが、パイロットは松の木に宙吊り、しかも片吊りのため、まったくの逆さづり。パイロットは途中から吐き気や気分の悪さを訴えはじめました。しかもパイロットは高齢です。幸い、現場には2スクールのレベル3所持者が3名いたため、連携プレーですぐに事なきを得ることができました。
迅速な救助ができたのは、全員が定期的にレベル3の更新研修会に参加していたこと。そして教本にある同じ言葉を使用することで、お互いの動きが確認できたことにあります。
JPAのレスキューレベルシステムは過去の歴史から必然的に生まれたものです。独自な方法で救助することもできますが、これでは大掛かりな状況で、数名が連携をして救助することはできません。スクールではひとりでも多く、レスキューレベル所持者を増やすことは、非常に大きな財産となるはずです。いざというとき、時間は待ってくれません。
冬の期間、各地でレベル2の更新研修会、認定検定会が行われます。