日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : ツリーラン

タグを絞り込む : アプローチミス スピン プレフライトチェック レスキュー開傘 失速 潰れ 空中接触 講習高高度フライト

レッグベルトつけ忘れでツリーランディング

【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】曇り
【風速】2m/s
【状況】穏やか
【内容】
曇りで穏やか、スクール生も穏やかに飛べるコンデションでした。
昼頃、そのパイロットはテイクオフしてしばらくしてツリーランディングしました。携帯電話から連絡があり、怪我無し、本人と合流して?????回収しました。


【考えられる要因】
ツリーランの原因は、レッグベルトの付け忘れで、テイクオフした後、何とか座ろうともがいたが何もできず、本人がツリーランする選択をして?????しました。
友達が新しくパラの初飛びだったのでその写真を撮ろうとしてその友達がテイクオフする写真を撮って急いでテイクオフしようとして忘れたと思われる。


2017/08/20

ツリーランディング後・・・

【発生日】2017年3月12日
【発生時間】13:00~
【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】晴れ
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
ツリーラン回収でのことです
昼過ぎにツリーランの一報を聞き回収に向かいました。
現場につくと20mぐらいの杉の木3本にキャノピーが引っかかり、パイロットは地上高10mでポッドハーネスに足を伸ばした(通常飛行状態)でセルフビレーをして待っていました。
声かけしながらパイロットレベルまで木を登ってびっくりでした。ゲットアップシステムのバックルが外していて、木の幹にプルージックしたスリングに取り付けたロープを手で握っているだけのような状態で1時間近く待っていたようです。
これではハーネスから体が落ちたら怪我ではすみません。
すぐにハーネスのバックルを付けてもらい、速やかにこちらから持ってきたロープで確保しました。
あとは教科書どおり、カウンターラッペルで救出できました。
今思えば、だんだん話している声に元気がなくなってきていたのがおかしい前兆だったのですね。

【考えられる要因】
ツリーランしてしまってから後悔しても仕方がないのですが、ベテランほどプライドが高く救助がくるまでに自分でできることをしようとするものです。しかし、木にぶら下がった不安定な状況ではよっぽどの熟練度がないと正常な判断はできないものなのです。
幸いなことに、途中で本人もおかしいと気づいたので自分の力で降りなかったのでおおごとにはならなかったのです。しかし、現場で救助に来た人にそのことを言わなかったのはずるい気がしますが、逆に、もしおかしいから直して!っていったら木の上でパニックになって最悪なケースになったかもしれないですね。
対策:一年に最低限1回はツリーラン講習会に参加する。10年以上前のツリーランの道具は廃棄して新しいのを購入する。


2017/03/12

失速によりツリーランディング

【発生時間】 11:00~
【パイロットレベル】 エキスパート
【天候状況】 快晴
【風速】 3~4m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
斜面に沿って約30m上空をフライト中、急なサーマルでピッチアップ後のサーチの時に、ブレークを引くタイミングが速く、さらにアクセレーションに移ってもブレークをリリースするのが遅れて失速してそのまま低い雑木やブッシュへ不時着。

【考えられる要因】
揺れる翼をいつでも引いて処理しようとするクセがあり、飛行方向に合わせた操作を理解はしているものの、急な大きな揺れに対しては、どうしてもクセが出てしまう。

サーチの動きに対しての怖さに対応できるように、よりピッチングの練習によりサーチに体を慣すように促して行く。


2015/01/11

同時進入→ツリーラン

発生時間 : 12:00~
年齢(才) : 45
性別 : 男
経験年数(年) : 10
パイロットレベル : エキスパート
年間フライト日数 : 100日~
天候状況 : 晴れ
風速 : 2m
状況 : サーマル発生
【内容】
アプローチでニアミス。
ベースのライン上でほぼ同高度で、向かい合わせで同時進入することとなり、山側に膨らんだ人が煽られてツリーラン。

本来一方通行の場所ですが、エリアの特性上下りる前に最後のサーマルを探しに行った場合に、反対側から入る事があります。

通常はお互いが右へ避けるようにして、対応していますが、今回はツリーランした人の方が、急に下がってしまい、同高度になってしまったため、シンクのある空域でより右(林側)へ避ける事となった。
【考えられる要因と対策】
環境要因・・・エリアの形状がベースのすぐ後ろが林となっていること。ベースへの進入が両方向存在してしまう事。ベースへ逆進入する時にはサイドフォローを受ける事。風向き、コースによってはシンクも存在すること。
これらの事をより深く皆が理解できるように、これから促して行く。

影響要因・・・タイミングは多くのパイロットがソアリングしていて、リフトが多く存在していたので、低高度でもまだ上げる事に気持ちが傾き過ぎていて、相手の存在に気付くのが遅れた。逆から入った人の方が始め少し高めだった為、正しい方向で入った人は、相手をあまり意識していなくて、避ける意識が薄かった。

ヒューマンファクター・・・風の流れに(シンクなど)に対する知識不足で、想定外の高度になってしまった。地面近くで緊張感があり、お互いに視界が狭くなっていた。

対策・・・この出来事はこのエリアが持つ大きな弱点の一つと考え、さらに皆が深い理解と意識を持つように、掲示と告知なでして、促して行く。


2012/01/13