日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

パラシュート開傘

テイクオフを取りやめた際に、レスキューピンが抜けてしまったようです。再度、プレフライトチェックを行えばよかったのですが、周囲のパイロットがすぐにパラグライダーを広げてくれたため、チェックすることなくテイクオフ。しばらくなにもなかったものの、ランディング直前でハーネスからレスキューパラシュートが出てしまい開傘。後方で開いたパラシュートに引っ張られるような形で着地。ケガなし。


2018/09/28

電線に宙吊り

【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】曇り
【風速】4m/s
【状況】穏やか
【内容】
ランディング近辺まで飛行してきたが、他者への無線誘導を自分への指示と間違え、風下へ機首を向け飛行し電線に接触し宙吊りとなった。

【考えられる要因】
当日2本目のフライト。1本目は弱風だったが2本目はやや強めの風に変化し、ランディングまでギリギリの高さとなったため、精神的にプレッシャーを感じ冷静な判断ができなかったと思われる。


2017/06/18

サイドコラップスからのカスケード→レスキュー開傘

【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】3m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
・テイクオフ直後に左ブレイクが絡んでいたので、すぐに直した。
・目視確認で直ったと判断したため、サーマルソアリングを継続した。

・サーマルによって、サイドコラップスが起こり、立て直した。
・再度立て直しを試みたが、直らず回転しながら降下した。
・再び体制を立て直したが、フロントコラップスが起り、直後にフルストールが発生した。
・再起不能と判断したため、緊急パラシュートを投げた。
・投下後に機体が回復し、ブレイクコードを引き込み、手繰り寄せたが十分に出来なかった。
・その結果、降下速度が加速した。
・不時着した場所は木のチップが敷かれたゲレンデの上に降り、ハーネスのエアバックがしっかり働いたため、怪我はなし。

【考えられる要因】
環境要因:・テイクオフの吹流しが絡んでたのが少し気になってた。
・テイクオフで最後の一人で。自身で判断して飛んだこと。(周りに誰もいなかった)

影響要因:・1度テイクオフを失敗したので、その後のラインチェックがしっかりできていなかったと思われる。

ヒューマンファクターズ:・おかしいと思った時点で早く、ランディングするべきだった。


対策:・ラインチェックをしっかりする。
・コラップスが起きた時にしっかり、対応できるように練習をする
・とりあえず、真っ直ぐ飛ぶことを意識する。
・最後の一人として飛ばない。


2017/06/10

レスキューパラ使用

【発生日】2017年3月4日
【発生時間】12:00~
【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
ソアリング中にフロントコラップス発生。
その後ストール。
ストールを回復できずレスキューパラシュート開傘。


【考えられる要因】
局地的な乱気流に遭遇。
朝は冷え込み、日中は強い日射と気流の変化がある春のコンディションが原因と思われる。
気流の変化への柔軟な対応や怪しい空域からの離脱を心がける。


2017/03/04

尾根の裏側にこぼれてしまい、ツリーランディング

【発生日】2015年12月3日
【発生時間】13:00~
【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】晴れ
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
尾根をはさんでランディングの反対側をフライト。結局、尾根を越すことができずツリーラン。

目的地まで2時間以上の行程。パイロットを救助した時点で日没1時間前。グライダーは残置で、ショップに帰ることに。ヘッドライト、GPSを頼りに日没後も歩き、20時に車道で地上班と合流。

【考えられる要因】
長時間フライトによる集中力の低下。

自分の意志でフライトすることができずに、人のあとを追いかけてしまったフライト(パイロットの技量)。

自己脱出が出来る技量はなく、脱出のための装備が不十分であった。


2016/12/03