日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

空中接触

【発生時間】 11:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 2m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
ツアーフライト中 ソアリングしていました。
サーマルに当たり旋回かいし、後から来たグライダーと
接触した。

【考えられる要因】
お互い確認していない。
おぼえていない


2014/08/12

ベルトの締め忘れ

【発生時間】 14:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 1m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
午前中1本フライトし、お昼時間の強めのサーマルが落ち着くのを待ちながら休憩をし、二本目のフライトでレックベルト、チェストベルト、を忘れ、コックピットのみセットしてテイクオフしようとした。クロスハンドで立ち上げ振り返った時にハーネスがずり上がり、本人はブレークグリップを離して身体をくねらせしゃがみこむようにハーネスから抜けだした。ふっとバーを股にはさんでいたので転がり外れた。ハーネスとグライダーは風にあおられテイクオフ横の木に被さる様に引っかかりました。

【考えられる要因】
二本目のフライトは皆さんよく上がりクロカンモードになっていた。そんな無線の話に気をとられ注意力が別の方に向いていた。(俺もあそこで上げたい・・・)

私もTOにいましたキャノピーを広げてあげました。すでに全ての装備はセットしていた、手元のラインが絡んでいてすぐにそこに気おとられ絡みを直した。足ベルトを注意しなかった。

コックピットはカラビナのところからワンタッチで取り付けられるようにバックルを付けていた。

最後にセットのはずのコックピットが最初に付けた。
(本人なぜそうしたかは覚えていない)

本人の自己申告も無かった。(無線地チェック・ベルト良し)、
私も催促しなかった。

校長が近くにいたので安心して自己確認の注意をしなかった。


2014/05/19

潰れ→レスキューパラシュート

【発生時間】 12:00~
【年齢】 42才
【性別】 男
【経験年数】 9年
【パイロットレベル】 パイロット
【年間フライト日数】 ~100日
【天候状況】 快晴
【風速】 3m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
セミナー参加でフライト。
雲底1500mほどをフライト中、雲の吸い上げに遭遇。
慌てて降下手段で翼端折をしようとしたところ、潰れが発生。
旋回に入ってしまい、レスキューパラシュートを使用した。

開傘後、ツリーランし本人には怪我は無かった。

【考えられる要因】
環境要因
天候は雲がやや発達して吸い上げがあった。
ただ、フライトには問題の無いレベル。
機材は3年以上使ったモデルであり、定期チェックも行っているので問題なし。
以前にこのエリアをフライトした経験はあったが、久しぶりであった。
しかし、事前のレクチャーはしっかりと行っていた。

影響要因
セミナー参加という事でプレッシャーがあったのではないか。
当日テイクオフに忘れ物をするなど、注意散漫な部分が見られていた。

ヒューマンファクターズ
遠征でのフライトという事もあり、長時間のドライブ。
やや寝不足があったと思われる。
レスキュー使用時は雲の強い吸い上げに合い、精神的な焦りがあり操作を慌ててしまった。
更にコラップス発生時の対応が遅れてしまい旋回へ、回復が不可能と判断しレスキューを使用する事となった。

<対策>
遠征という事もあり、移動は大変であるが体調を考えてフライトを考慮する。
あまりに寝不足等で注意力散漫であればフライトのキャンセルしなければならない。

雲の吸い上げがある事は目に見えて明らかであり、無線でもそういったアナウンスは度々あった。
そういった吸い上げがある雲でのフライトコースを再確認する。
レスキューを使えた事は良かったが、リカバリできるレベルであった。
リカバリ操作、アクティブ操作のトレーニングを行う。


2014/03/15

スパイラル(試技)のままツリーラン

発生時間 : 14:00~
年齢(才) : 43
性別 : 女
経験年数(年) : 17
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : ~100日
天候状況 : 曇り
風速 : 2m
状況 : 穏やか
【内容】
午後の風が穏やかな時間帯に基礎練習。

1-1-1の宣言を空中でし、試技を開始した。
1-1-1を行ったがリカバリー出来ずにそのままツリーランディングした。

本人に怪我は無く、事なきを得たが重大事故につながる可能性は高かった。

【考えられる要因と対策】
環境要因:ホームエリアではないエリアだった。
ただ、何回も通ったエリアなので環境要因はさほど無かったと思われる。

影響要因:スパイラル中、ヘッドセットヘルメットだったが風の影響でか誘導が聞こえなかった。
仕様グライダーが使用後2年と少し経っていたので、スパイラルが戻りにくい状態であった可能性がある。
インストラクターが安易に試技開始のOKを出したので、お互いに集中力の欠如があった。

ヒューマンファクターズ:導入がスムーズに出来ず、2周目移行にブレークをさらに引き込んでしまった。
イントラは過去の試技の実績や、1周目の導入失敗で取りやめた経験が数回あったので、試技中止無線を見逃してしまった。本人にも2周目以降の導入の危険性は、何度もレクチャーしていたが行ってしまった。事前レクチャーがまだまだ足らなかった。
いつも、リカバリーが急になってしまっていたので、上手くやろうとブレーク操作をあまりしなかった。

対策:事前レクチャーの更なる徹底と無線音量など確認した上で試技を行うようにする。
また、試技内容はテイクオフ前に必ずコールし、インストラクターと試技者とのコミュニケーションを図る。
その際に事前レクチャーや音量などが確認不足な場合は試技中断をその場で連絡する。

イントラ側も重要な場面での無線誘導の見逃しがあった為、緊張感と集中力を持ったスクーリングが必要である。
スパイラルが戻らない機体がある事も認識し、チェックしていかなければならない。


2013/01/16

プレフライトチェックミスによりレスキュー開傘

発生時間 : 11:00~
年齢(才) : 69
性別 : 男
経験年数(年) : 20
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : 100日~
天候状況 : 晴れ
風速 : 1m
状況 : 穏やか
【内容】
テイクオフしようと走りだしてレスキューパラシュートが出ていまい、本人気づかずにそのままテイクオフした。
無線で指示しとりこもうとしたが寸前で開傘、SHOP近くの杉林二本に引っ掛かりました。

【考えられる要因と対策】
レスキューコンテナのグリップは確認したが、ピンは確認していない。(本人のはなし)

今後フライトする日はピンの確認を毎回指導します。


2012/06/08