日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

ベルトつけ忘れ

: 13:00
: 75歳
: 男
: パイロット
: ハーネスにフロントコンテナ
: 快晴
: 1m
: 穏やか
: レックベルト、ウエストベルト付け忘れ。

テイクオフしてしまい数分間フライト後、木に引っかかる、その後木から落下した。(7~8m)幸い斜面で雪があったので怪我無し。

この日は、3本フライトしてその三本目・・・普段TOエリアでセッティングしていましたが、3本目はラインが絡んだのでTOの駐車場でセッティングを行いました。ハーネスを付け用意していたので、フロントコンテナもつけるようにいいました。ここで本人しかベルトを確認しておらず。スタッフがキャノピーを持ち本人はハーネスをつけてTOエリアまで一緒に歩き、数名用意しているパラノ間にセットしフライトいました。冬場はキャノピーが滑ってしまうので後ろでサポートすることが多く今回もセンターを持ち上げていました。(普段はこの時点でベルトチェックしていますが、今回はしていません。わすれました。)走り出しまでまったく気がつかづTO前でお尻がはっきり見えそのままTOしてしまいました。無線でとにかくつかまる様に指示し、パラはゆっくり右にターンしているので木に引っかかることだけ期待して見守るしか無い状態でした。幸い第二TO前を通過し尾根の上空で大きく旋回をして2回目のターンで木に引っかかりました。無線で旋回中など状況を本人説明して励ました。(次のターンで気に引っかかるよ!頑張れ・・・)その後本人から無線で木から落ちた怪我無しの報告がありました。。
: 本人まったく覚えていません。(落ち着いてから確認します)

フロントコンテナ以外(レック・チェストベルト)ハーネスにはセットされていませんでした。

スクール・エリアでのベルト確認のミス!(ルール見直し!)


2009/01/29

ベルトつけ忘れ

: 13:00
: 75歳
: 男
: パイロット
: 快晴
: 1
: 穏やか
: ベルト(チェスト・レッグ)付け忘れ事故 その後の報告(本人の話)

土曜日’(事故から2日後)ご本人と話が出来ました。当時フライト中なんと、フットバーが右足太ももにかかり体を支えていた事がわかりました。普段からバーに足をかけ易くする為に、跨ぐ様にフットバーをセットしていたのが不幸中の幸いで、体がハーネスから落ちながらも太ももでキープできていた。さらに体重移動の様なことも力を入れたことにより出来ていたそうです。(両手は左ライザー・右足太ももにフットバーといった体制で、何とか木に引っ掛りたいと考えていたそうです。)

木に引っかかった際に落下したと思っていましたが・・・なんと自ら足のバーをはずして木から飛び降りていました。ただ気が動転していたので、高さの確認(7~8m)はしていませんでした。ただ、足から降りるよりは少し足をまげて降りたほうが良いだろうと思い、飛び降りたとの事です。足、お尻、背中、の順で50~80cmの雪の中に埋もれたそうです。
: 当日、なぜ付け忘れたか?意識に無い?思い出せない?との事でした。


2009/01/29

空中接触

発生時間 : 12:00
年齢 : 59
性別 : 男
経験年数 : 5年
レベル : パイロット
天候 : 快晴
天候etc : 形のはっきりしない弱いサーマル。あがってもプラス100Mほど。しかし、高度の維持は比較的容易。
風速 : 3
状況 : サーマル発生
内容 : テイクオフの斜面付近でサーマルセンタリング中の機体に、フォローで直線飛行の機体が正面からぶつかった。お互いの右翼端どうし。
要因 : 注意不足。相手がどのような飛行経路をとるのか予測して飛んでいなかった。車の運転時にいわれる「かもしれない運転」ができていなかった。


2007/10/22

テイクオフ時のコラップス

: 早朝
: 33歳
: 女
: パイロット
: 快晴
: 1m
: 穏やか
: サーマルコンディション時のテイクオフで、抑えているブレークを勢いよく開放してしまい、浮いたと同時に前がつぶれて、旋回に入りそうな感じで地面と激突。
ハーネスの横からぶつかったので、体に怪我はなし。
: 1.ブレークのテンションを感じていない
2.慣れていないパイロットがサーマルコンディションで飛ぶべきではない。

解決方法
インストラクターが、フライトコンディション及びパイロットコンディションを理解しなければならない。パイロット=すべてできると過信してしまうのは良くない。
サーマルコンディションでは、久しぶりの人は立ち上げから入り、慣れてから飛んだ方が良いと思う。


2006/12/31

あわや水難事故

: 17:00
: 67歳
: 男
: パイロット
: 晴れ
: 2m
: 穏やか
: 海の上でやや深い高度処理のための旋回を終了した直後(高さ約30m)、翼端の交互の潰れが発生し、それを対処してる内にフラットスピンに入り、砂浜から約10m、深さ約2.5mに着水。着水後は、ハーネス及びウェイト2kgの影響か、全く頭(顔)を水面から出すことが出来ない状況に陥ったが、運良く近くにいた海水浴客に助けられた。

: ほんの少し揺れる程度で、コンディション的には全く問題無し。
経験豊富ではあるが、67歳の高齢者。失速の早いコンペグライダーだったのが要因ではないか


2006/08/24