日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

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ビッグイヤーで誤ったラインを引いてしまい・・・

【発生日】 2016年7月16日
【発生時間】 10:00~
【パイロットレベル】 ベーシック
【天候状況】 曇り
【風速】 0-1m/s
【状況】 穏やか
【内容】
ビッグイヤーの練習で、誤ってCライザーをすべて引いてしまいストール。手を上げて、大きくシューティングしたもののその後通常滑空に戻りました。

【考えられる要因】
数回目のトライだったので、特に問題が起こる状況ではないと思っていました。一応、スタビは引かれると困るので、その対応はイメージしていました。
ランディング後、話し合いました。考えられる要因としては、高齢、蒸し暑さなどによる集中力の欠如かと思われます。


2016/07/16

スピン後フルストール

【発生時間】 09:00~
【パイロットレベル】 体験
【天候状況】 晴れ
【風速】 4m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
サーマルで旋回に入ったが、風下側のシンク帯でスピンに入った。その後急旋回に入りそうだったので、両手をカラビナにし、バックポジションへと指示。綺麗にバックに入ったので、両手を少し上げてと言うと、サーチに入ったが急に下向きとなったので焦ったのか、また引いてしまい2度目のストールへ入ってしまい、そのまま杉林へツリーラン

【考えられる要因】
Cクラスのグライダーで、慣れてはいるが少々乱暴な操作が時折見られる為に、今までも小さな失敗が数回はあった。そんな中劣化による迎角の変化も心配だったので、ボトムラインの全交換をして数本目の出来事であった。この事からラインの長さが元の長さになり、迎角が正しい角度に戻り機敏な動きがあった可能性も考えられる。
もちろんライン交換後の、インストラクターによるテストフライトでは正常ではあったが、本人的にはヘタッた状態からの動きの変化があったかも知れない。
機体を変える相談と共に、より深い練習が必要な事を相談中。


2016/03/12

緊急着陸の際フルストール

【発生時間】 16:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 4~5m/s
【状況】 強いサーマル発生
【内容】
夕方4時7分テイクオフ。テイクオフは西南西の風3~5m。テイクオフとランディングを結んだラインよりも少し風下側でソアリングを楽しんでいた。その後ランディングへ向かう。しかし向かい風が強めで前に進みづらく、ランディング手前300m付近に緊急着陸(4時45分頃)その際、安全に降りれる水田には水が入っていたため躊躇し、左旋回で風下側へ向くと立木が目に入り、深いブレーキングで約2mの位置からフルストールで背中から接地。幸い、耕したばかりの柔らかい畑だったので怪我なし (状況ビデオあり)

【考えられる要因】
・風情報を絶えず無線で入れていたが、コース取りを風下側に取ってしまった
・ランディングに届きそうなので無線にて誘導したが、本人が届かないと判断して緊急着陸をおこなった
・汚れるのを嫌い、水田に降りるのを避けた
・本人は風下側のコース取りでランディングに向かったが、高度が下がれば風が弱いだろうと判断していた
・春先は条件を見ながら慎重にフライトしていたが、当日はギャラリーも多く普段はあまり飛ばない条件(サーマル)でフライトを行った


2015/05/12

失速によりツリーランディング

【発生時間】 11:00~
【パイロットレベル】 エキスパート
【天候状況】 快晴
【風速】 3~4m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
斜面に沿って約30m上空をフライト中、急なサーマルでピッチアップ後のサーチの時に、ブレークを引くタイミングが速く、さらにアクセレーションに移ってもブレークをリリースするのが遅れて失速してそのまま低い雑木やブッシュへ不時着。

【考えられる要因】
揺れる翼をいつでも引いて処理しようとするクセがあり、飛行方向に合わせた操作を理解はしているものの、急な大きな揺れに対しては、どうしてもクセが出てしまう。

サーチの動きに対しての怖さに対応できるように、よりピッチングの練習によりサーチに体を慣すように促して行く。


2015/01/11

C3・B3ディセント使用ミス

【発生時間】 15:00~
【年齢】 38才
【性別】 男
【経験年数】 15年
【パイロットレベル】 エキスパート
【年間フライト日数】 ~100日
【天候状況】 曇り
【風速】 3m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
今までぶっ飛びだったコンデションが急に南風のコンバージェンスが発生して風が強くなり、降りてこない状況になりました。
最初はアクセルを踏んでB3ラインを引いて、高度を下ろそうとしたがストールに入ったので、止めて落ち着いてから、アクセルを踏んで、C2ラインと引いてストールに入って今度はツイストしたのでレスキューパラシュートを投げて、道の近くの木と電線に引っかかりました。本人は怪我無し、グライダーとその他装備も大丈夫でした。

【考えられる要因】
B3ディセントとC3ディセントを思い違いをしたようです。よく飛んでいるパイロットでグライダーのラインの問題がある可能性もある。

翼端折り(ディセント)の仕方を明確にする必要がある。グライダーによって引くラインが違うので間違えないように教える。

どのグライダーでできるかできないか(推奨するかしないか)を明確する必要がある。


2014/02/03