日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : 失速 , レスキュー開傘 , スピン

ゴンドラに接触

発生時間 : 12:00
年齢 : 59
性別 : 男
経験年数 : ?
レベル : エキスパート
天候 : 晴れ
風速 : 3m
状況 : サーマル発生
内容 :  ゴンドラ沿いの斜面でリッジサーマルを使って、180度ターンで高度を上げようとしている時に、翼がつぶれ失速。スピンで約180度旋回した後、レスキューパラシュートを開傘。レスキューパラシュート開傘後、上りゴンドラリフトの搬器にキャノピーの翼端が接触。キャノピーの3分の1がちぎれてゴンドラに引っかかったまま山頂方面へ。すぐにゴンドラリフト係員に連絡をいれ、山頂駅舎手前で緊急停車してキャノピーを回収。パイロットは地上約10mの高さで木の枝に掴まり、ほとんど衝撃もなくゴンドラ下の林道に着地。
要因 :  パイロットがエリア規則にある、ゴンドラリフトとの安全距離(水平・垂直方向100m以上)を保っていなかった。


2007/08/12

ブレークコードの縮み?

: 11:00
: 男
: パイロット
: 曇り
: 1m
: サーマル発生
: テイクオフ後、直線飛行でサーマルに進入。グライダーを安定させようとブレークコードを軽く引いたところアングルが上がり、コンスタントストールからフラットスピンに移行しグライダーがスパイラルダイブに入るところでレスキューを投げる。
レスキューの判断が早かったため、本人、機体、その他に損害はありませんでした。
: ・パイロットはフライトのブランクが長く年間日数も数日と少ない。
 そのため、ついブレークコードを引き気味になっていたのではないか?
・機体をチェックしたところ、ブレークコードが縮んでいた兆候があり(約5cm)
 ストールに入りやすい状態だったのでは?
などの条件が複合して起きたものと考えられるが、ブレークコードの縮みが大きかったことは見逃されがちなので注意が必要でしょう。


2006/08/16