日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : 失速

タグを絞り込む : アプローチミス スピン ツリーラン レスキュー開傘 講習高高度フライト 野外(緊急)ランディング

自身でのブレーク長変更

発生時間 : 13:00~
年齢 : 55
性別 : 男
経験年数 : 16
パイロットレベル : エキスパート
年間フライト日数 : ~40日
天候 : 晴れ
風速 : 3m
状況 : 穏やか
内容 : サーマルでの旋回中に翼端がコラップスし、回復操作を行なった時にフルストール状態になり墜落
幸運にも急斜面の比較的柔らかい所に落ちた為、右肩脱臼だけですみエリアに居られたフライヤーのお医者さんに手当てをして頂きました。念の為病院で検査し一晩様子を見る為に、1日入院しました。

考えられる要因 : 新しくグライダーを購入され、フライトした際にブレークコードが長いとの事で自分で短くしたそうです。その事をインストラクターに相談して頂いていれば全く問題なく今回の事故も起こらなかったと考えられます。
長さを短くした事も、10cmと極端に短くしてしまった事と、余ったラインを結び目から上部に向かって巻きつけた為、フルリリースしてもその巻き付けた部分の上部が滑車に当たりより短くしたのと同じ状態になった事が原因です。


2009/06/01

ランディングアプローチ中にストール

: 11:00
: 男
: エキスパート
: 快晴
: 1m
: サーマル発生
: サーマルソアリングフライト後に、ランディングする際突風にあおられストールからスピン、直ぐレスキューを投げ出し開くと同時にランディング場近くの水田に着地しました。幸いパイロットは怪我無く道具もダメージ無しでした。

(この日のコンディションは、・・朝からサーマルが活発でランディング場は風向きがころころ変化していた。ランディングの仲間からは風情報が伝えられていた。日中サーマルが活発でTO・LDともブローが強く入り出した為15時迄風待ちし、フライトしていただきました。)

(このフライトで本人の話・・・サーマルが強くなりコンディションが荒れてきたので着地をしようとしたがランディング近くで上がったり下がったりきつく、なかなか降りなく、別の場所へのランディングも考えましたが仲間が居るメインランディング場を選び高度処理をしていた時に風に煽られた。高さが無かったので直ぐレスキューを考え投げ出した。)


: 突風に煽られ突然急激なノーズアップした際に、(ランディングアプローチ中でもあり少しブレークコードを引いていた)無意識にブレークを引いてしまったのかも知れない??(本人の話)。そのためにノーズアップからの失速に入り、フロントダイブとコラップス、90度スピン、レスキュー開傘となってしまった。


2009/03/21

ゴンドラに接触

発生時間 : 12:00
年齢 : 59
性別 : 男
経験年数 : ?
レベル : エキスパート
天候 : 晴れ
風速 : 3m
状況 : サーマル発生
内容 :  ゴンドラ沿いの斜面でリッジサーマルを使って、180度ターンで高度を上げようとしている時に、翼がつぶれ失速。スピンで約180度旋回した後、レスキューパラシュートを開傘。レスキューパラシュート開傘後、上りゴンドラリフトの搬器にキャノピーの翼端が接触。キャノピーの3分の1がちぎれてゴンドラに引っかかったまま山頂方面へ。すぐにゴンドラリフト係員に連絡をいれ、山頂駅舎手前で緊急停車してキャノピーを回収。パイロットは地上約10mの高さで木の枝に掴まり、ほとんど衝撃もなくゴンドラ下の林道に着地。
要因 :  パイロットがエリア規則にある、ゴンドラリフトとの安全距離(水平・垂直方向100m以上)を保っていなかった。


2007/08/12

ブレークコードの縮み?

: 11:00
: 男
: パイロット
: 曇り
: 1m
: サーマル発生
: テイクオフ後、直線飛行でサーマルに進入。グライダーを安定させようとブレークコードを軽く引いたところアングルが上がり、コンスタントストールからフラットスピンに移行しグライダーがスパイラルダイブに入るところでレスキューを投げる。
レスキューの判断が早かったため、本人、機体、その他に損害はありませんでした。
: ・パイロットはフライトのブランクが長く年間日数も数日と少ない。
 そのため、ついブレークコードを引き気味になっていたのではないか?
・機体をチェックしたところ、ブレークコードが縮んでいた兆候があり(約5cm)
 ストールに入りやすい状態だったのでは?
などの条件が複合して起きたものと考えられるが、ブレークコードの縮みが大きかったことは見逃されがちなので注意が必要でしょう。


2006/08/16