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みなさんのお使いのハーネスにはすでに 「ゲットアップ」 「Tバックル」 といった脱落防止システムが装着されていることと思います。これはレッグベルトを絞め忘れないように、もしくは締め忘れた場合の安全装置として開発され、現在ほとんどのエリアではタンデムのパッセンジャー用ハーネスを含め、義務付けとなっています。
ただ、残念なことにこのような安全措置が施されても、ハーネスのベルトの付け忘れによる事故は発生しています。スクールでは「プレフライトチェック」、そしてテイクオフ時の「頭上安定」ということは指導の中で実施していますが、道具を使用するのは人間です、徹底して行わない限りミスは起こります。
さて、今回、DHVよりハーネスのつけ間違いに関するレポートが緊急に提案されました。写真とあわせてご覧ください。今後、発生しうるインシデントです。 |
【ハーネスの装着間違いの可能性】
・他人のハーネスを借りて使用する。
・ハーネスを乗り換えたばかり。
・プレフライトチェックを習慣的に行っていない。 |
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以上のようなケースにこれから紹介するケースが発生する危険性を含んでいます。 |
■ケース1. ゲットアップ付きのハーネス |
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通常、「ゲットアップ」のベルトは両足の間から通し、チェストベルトに接続します
これを写真1 のように足の外側からチェストベルトに接続してしまうと、写真2 のように簡単に脱落してしまいます。 |
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写真1 |
写真2 |
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■ケース2. ゲットアップ付きのハーネス |
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次のケースは、「ゲットアップ」のベルトの中に両足を通して、チェストベルトに接続したケースです(写真3)。
写真のように簡単に脱落してしまいます(写真4.)。 |
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写真3 |
写真4 |
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■ケース3. Tバックル付きのハーネス |
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特に写真5 のように座面からTバックルベルトが出ているものに注意が必要です。
Tバックルベルトが普及し始めの頃、後付けでこのベルトを取り付けものに多く見かけられます。Tバックルのベルトは通常、両足の間から通してチェストベルトに接続をします。
これを写真6 のように足の外側から通してしまうとTバックルの効果を得ることはできません。 |
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写真5 |
写真6 |
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Tバックルの正しい装着。
レッグベルトを付け忘れても、お尻があまり下に落ちることはありません。 |
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Tバックルの間違った装着。
お尻は完全にハーネスから抜け落ちています。 |
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※Tバックルが正しく装着されているか否か写真を見れば一目瞭然です。お尻の位置に注目です。 |
写真を見て、これはありえないだろうと思われた方がほとんどか思いますが、このような提案がなされる以上、起こりえると考えたほうがいいでしょう。
まずは「プレフライトチェック」という技術が習慣としてすべてのパイロットに浸透すること。
そして正しい方法で「頭上安定」を必ず行いましょう。
Happy Landing |
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