2026年度の更新研修会が始まりました。ちょうどスクール活動もひと段落する頃、今年一番の寒気が入ってきたタイミングと重なってしまいましたが、長野県の富士見町にお集まりいただきました。
3年に一度のこの更新会では、世界で起こっていることに関しての講義をまずは重点的に行い、それを踏まえて実技、実技を行ってまた講義と繰り返しました。道具の進化・変化とともに作業のポイント・注意点も変化します。そのようなことを学んだ1日となりました。
お疲れ様でした。
更新
青木 翼 浜名湖パラグライダースクール
前堀善斗 スカイブルー八方尾根パラグライダースクール
小野寺 久憲 寒風山パラグライダースクール
市古 修 SKY TRAIL
会場
長野県富士見町商工会会議室
講師
岡田直久 FAAパラシュートリガー、APPIメンテナンスインストラクター
JPAは2003年の設立に合わせ、教育システムを構築すべくドイツのDHVにその多くを習いました。実技指導、学科講習、ヒューマンエラー、教育学などを正しく理解するために、当時のDHV教育部門のリーダーであるクラウスさんに実際に日本で研修会を開催してもらったのが、私たちの教育システムの始まりでした。それから20年以上余りがたち、私たちも少しずつ洗練されていきましたが、DHVも教育システムが変革されています。今回、その教育システムに関して色々とお話しを伺う機会を設けていただきました。
20数年前は、話しを聞いて消化するだけで必死でしたが、今回は意見交換などもすることができ、JPA設立から作りあげてきたものが間違っていなかったということを再確認することができました。特にパラシュートリガーシステム、レスキューレベルに関しては世界をリードしている内容までになっています。とはいえ、現状に満足することなく日々進んでいくことが大切だと思っています。DHVの会員は現在4万人。どう考えてもそこから得た情報量にはかないません。
今回のミーティングの模様はDHVのホームページにも掲載されています。
もう一名、アシスタントインストラクター技能証に合格しました! 事前課題提出→養成研修会→追加課題提出→検定会→さらに追加課題提出と1年以上かかりましたが、その分、現場で自信を持って講習生の前に立てるのではないかと思います。
タンデム技能証もそうですが、アシスタントインストラクター技能証もエキスパートパイロット証の延長線上にあるものではありません。もちろん、エキスパートパイロットレベルの技術・知識は必須です。ただし、大切なのは危機管理能力であったり、人を教えることのスキル、講習のマネジメント能力です。特に自然相手のスポーツでは、その難易度はより高くなります。
合格:土屋 貴洋(JMB富士見パノラマパラグライダースクール)
6月12日のタンデムクリニックは石川県のスカイ獅子吼パラグライダースクールで開催します。参加ご希望の方はWebよりお申込みください。よろしくお願いします。
バーズパラグライダースクールの大澤彩花です。
このたび、アシスタントインストラクター試験に合格することができました。これまで支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
私は、両親がインストラクターという恵まれた環境で育ち、教える姿を自然と見てきました。ですが、いざ自分がその立場に立つと、知識や観察力、瞬時の判断力、そして「見られている」という意識の重要性を実感し、それを身につけることの難しさにも気づかされました。これまでの私は「パラグライダーが好き」「楽しさを伝えたい」という気持ちで動いていましたが、インストラクターとして求められるのはそれ以上のものだと、研修や現場を通じて深く学びました。
中でも特に意識していきたいのが、パイロットの小さな変化を見抜く「観察眼」です。飛び方はもちろん、表情や動きに表れるわずかなサインから、どこに改善点があるのか、どんな声かけが必要なのかを感じ取る力。生徒さんが“自分の力で安全に飛べるようになる”までを支えられるように、見守る姿勢と的確な判断力をさらに磨いていきたいと思います。
空を飛ぶという夢に見た素晴らしい体験を、一人でも多くの方に、安全に、楽しく、そして少しでも早く叶えてもらえるように。生徒さんが持つ可能性を最大限に引き出せるような教え方を、これからも学び続けていきます。
そして、JPAインストラクターというプロフェッショナル集団の一員として、日本のパラグライダー業界をより安全に、より楽しく、より高いレベルへと導いていけるよう、尽力していきたいと思います。