2日目の朝を向かえました。今日からはJPAのナショナルリーグで活躍している村上恭子選手もトレーニングに参加です。6月初旬に日本を旅たち、オーストリアで開催されたワールドカップからヨーロッパでどっぷりとパラグライダーのトレーニングをされています。デビットのトレーニングにはすでに先週参加しており、今日は実質3日目となります。
今日もミーティングは朝7時半から。2日目の私たちは9時集合でしたが、せっかくなので早めに行ってデビットの講習を聞くことに。
ちょうどセーフティートレーニング初参加の方が3名いらっしゃいました。初めの講義での話はやはり「ピッチの3要素」、そしていかに操縦しやすいポジション(姿勢)をセッティングするかということに尽きました。特にどのような場面でも操縦できる姿勢を取れることが重要です。私たちのハーネスは操縦席になるわけですので、日頃から快適にそして異常飛行状態になった際にも対応できるよう調節されていなければなりません。
今日も私は「ヘリコプター」から開始。繊細で非常に精度の求められるフィギュアなだけに、アクロパイロットの中でもこの練習はせず、より派手なトリックにチャレンジしてしまう方が多いようです。私は昨日の練習を踏まえ、動きを「感じ」「見る」ことがだいぶできるようになったので今日はより完成度を高めるべくスタートしました。エントリーは2種類、イグジットも2種類。できかけたように思えましたが、思った以上にアクロ機の動きは速く(デビットいわくアクロ機の中でも速いそうです)、少しでも迷いが生じたり対応が遅れると取り返しのつかないことになります。昨日、今日と2度ツイストしましたが、よりアクティブなリアクションが必要となります。ただ、色々な失敗から発見することも多く無駄はありません。
村上選手は大会で勝つことがパラグライダー技術向上の目的です。今回のトレーニングでは空中でより積極的に操縦をし、いかなる異常飛行状態にも対応できる技術を身につけることが課題のようです。そのために今日はウイングオーバーとストール系のマヌーバーの練習を高度を余すことなくつかい行っていました。
今日は3本のフライト。フライト後はビデオ解析。ビデオも非常に良く撮れており、デビットの解析も明快に行われます。ビデオ解析をすることでその日のトレーニングの内容をすべて消化することができます。
明日も好天が期待されます。9時トレーニングスタートです。
快晴の朝を向かえました。朝7時半、ミーティング会場に行くとデビットが出迎えてくれました。昨年は訪問していないので、トレーニングにどのような変化があるか楽しみなところです。
まずは各自のフライト課題を決めるために朝じっくりとミーティングを行います。すべての説明は「ピッチの3要素」に基づき行われますので、複雑なパラグライダーの動きを理解するには重要です。。私はまずは「ヘリコプター」にこだわり行ってみることにしました。繊細さが要求されるトリックのため、どのような指導がなされるのか興味があります。実際、2年前より、エントリーの方法、注意点は明確になっていました。難しいトリックほど、指導力が問われます。
一通り講義が終わったところでテイクオフへ。今までランディングは山裾の道路沿いであったためアクセスも非常に楽でしたが、いくつかのトラブルがあり、昨年からランディングの変更を余儀なくされたそうです。管理されたスクールのみの使用であれば問題ないのでしょうが・・・世界的に存在するエリア問題は同じです。逆にテイクオフは非常に整備されていました。
さっそく準備をして一番手でフライト。最初にフライトすることで、自分以外のパイロットのマヌーバーをデビットのそばで見ることができます。混み合ったテイクオフで長い時間待つより、このことはトレーニングをより充実させるためには非常に重要なことです。
初日の今日、4本のフライトをメイク。ランディング毎に適切なフィードバックがデビットよりされるので、次のテーマがテイクオフに行く前にはっきりしていますので、なんとなく行ってしまうようなフライトはありません。さらにすべてのフライト後はビデオ解析。自分のフライトを見直すことで、明日のテーマが見えてきます。
JPAでも毎年秋にセーフティートレーニングを実施しています。今日、デビットのトレーニングが進化がしていることを感じながらも、私たちJPAのセーフティートレーニングも十分世界レベルで行われていることを確認できました。明日は早朝からスタートです。
■巡回コーチングを開催して
佐々木泰文(ウインパルパラグライダースクール・インストラクター)
ウィンパルパラグライダースクールでは初の実技セミナーを開催していただき、多くの得るものがありました。
セミナーは、2日間とも天候に恵まれ、練習コンディションが続き、たくさんの練習フライトができました。
今回のテーマは、ロールイン・ロールアウトを意識してのスロープ8を課題に実技を行いました。
今まで、意識せずにサーマルでのソアリングを行なっていたパイロットからは、「こんな旋回は今までしていない!」と驚きの声が。
教本に載っている旋回の基本を自分達なりに行なっていたつもりが実は違っていました。
今回改めてこの旋回を練習し、皆さん1フライトごとに自分のグライダー操作が変わっていく様を実感できたと思います。
今回で終りではなく、これからも継続的に練習を続け、毎年スキルアップができれぼ良いと思いますし、参加いただいた方々は高いモチベーションを持ってフライトできると思います。
今後とも安全に楽しくフライトできるよう、ご指導よろしくお願いします。
ありがとうございました。