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アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/13(初日)
今日から3日間、北陸でアシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会が開催されます。今回の受講者は少ないものの、少しでも意志のあるパイロットを今後のパラグライダー業界のために育てることも、JPAとしての使命です。ただし、安易に技能証を出すことはありません。JPAの求める理想を崩すことなく妥協せず今回も開催です。
はじめに今回の趣旨説明。そして「インストラクターとは」。どうあるべきか、求められる資質とはもっとも大切な部分の講義からスタートです。技術があることはもちろん、それを伝える能力があるか・・・また危険管理能力、事故対応能力と求められる資質は数多くあります。
そして「保険」。JPAにはスクール、インストラクター、パイロットのために数多くの保険を用意しています。もちろん、保険のお世話にはなりたくないものですが、避けて通りないものでもあります。その際にみなさんを最大限バックアップできる保険を用意しています。説明しながらもこれだけの保険に私たちは守られているということを改めて実感しました。またこれだけの保険を数多く持っているのは、インストラクターの質の向上という当初の保険会社と約束を果たし、なおかつ事故の減少を達成しているにほかなりません。
実際の事故ケースを交えながら保険に対する理解を深めました。ここですでに時計は13時半。時間は大幅にオーバーしましたが、指導者として必ず正しく理解しておくべきことです。
昼食をはさみ、「パラグライダー教育学」。JPA発足しいち早く製作した本がこれです。非常に概念的とも思えるこの分野をクラウス氏がわかりやすく解説し、執行部員がその思いをしっかりと理解し、翻訳をしました。無線で話すぎない、素早いフィードバック、飛行計画の作成、効果的な指導とはどのようなものか十分に時間をかけ講習を行いました。
続けて事故解析とヒューマンエラーについて。これも教育学同様に概念的なものとなりますが、ヒューマンエラーブックを完成させることで、事故要因をはっきりと区分けしわかりやすく事故を解析できるようになりました。環境要因とはなにか、影響要因とはなにか、ヒューマンファクターズとは。パラグライダーの事故に置き換えながら理解を深めていきました。
初日の今日の内容がインストラクターとして知っておくべき、マスターすべきもっとも重要な事柄です。これさえ正しく理解して、この考え方に基づき指導を行っていただければ、おのずと技術指導、学科講習はうまくいくはずです。日は長くなったものの、終るころには日も暮れました。明日は8時開始です。