| レポート
10月13日(木)救助訓練in琵琶湖
セーフティートレーニングまであと2日となりました。ここ近年、2ライナーの登場が話題となりましたが、はたして2ライナーはなにがどう今までのグライダーと違うのでしょうか、これはシリアルモデル(市販機)に関しても言えます。4ライナーから3ライナーへ多くのグライダーは変化していますが、性能が良くなるということ以外にどのような違いがあるのでしょうか。もちろん、インストラクターは明確にそのことを知っていなければなりませんし、パイロットも正確にそのことを知らなければなりません。グライダーの挙動、性質を知らずしてフライトをし、トラブルに陥るといったことは有ってはならないことですが、そのようなトラブルは世界的に発生しています。過去にセーフティートレーニングを受講された方はたくさんいらっしゃると思いますが、そこでの知識、技術をそのまま現在の最新のグライダーに当てはめることは大変危険です。年一回の開催ですが、最低年一回は受講をし知識、技術をリフレッシュすることはそのような勘違いを防ぐ意味でも大変重要です。
もちろん、技術、知識が完ぺきになっても事故はゼロにはなりません。それはヒューマンエラー理論から明らかです。安全に楽しく、社会に迷惑をかけずフライトをする上で、我々パイロットは様々な配慮を払わなければなりません。ともあれ、セーフティートレーニングはその一端を担っています。今回もそのための理論講習、実技講習の準備は万端です。
そのトレーニングの2日前の今日、琵琶湖で事前の救助訓練を実施。着水することは稀ですし、救助スタッフもすでに実績がありますがそこに甘えることなく、さらなるシミュレーションを行い、準備を万全にすることにしました。寒空で本当に行うのか躊躇しましたが、救助は時と場所を選びません。今回は琵琶湖スカイパークのパイロット・吉積さんのマリーナをお借りし、スタッフの山口、近藤、岡田が実際に救助模擬。パラグライダーを付けた状態でパイロットを着水させ、どのように救助するのがベストか色々と試しながら練習。交代でハーネスをつけたりしながら、救助する側される側を体験し理解を深めました。実際に思い込んでいたことと体験したことに若干違いがあったりし、良い修正をすることができました。
明日は現地に入り最終準備となります。