| レポート
トントンとんび安全講習会 3/11(日) 山形県白鷹
まだまだ雪の多い白鷹エリアですが、あと1ヶ月もすればパラグライダーシーズン本番を迎えます。そんな春目前となると、トントンとんびパラグライダースクールでは安全講習会を定期的に開催しています。昨年も同じ時期に予定をしていましたが、2日前に大震災があり中止となりました。
一年越しの今回、みなさんでまずは黙祷を捧げました。あれから一年、気を引き締めてセミナースタートです。
今日は午前の学科と午後の実技の2部構成。まずは最近の事故の傾向から再度基礎技術の見直し。機材が年々変化するため、私たちの知識も定期的にリフレッシュする必要があります。最新映像を交えながら、テイクオフ、アプローチ、そしてパラグライダーの特性を学びました。百聞は一見にしかずとはよくいったもので、映像から伝わることはたくさんあります。JPA発足以来導入した場周アプローチはアプローチでの事故をなくす意味ですばらしい結果を出してきました。ただし、ちょっとした勘違いが生まれていることも事実です。常に過信せず、継続的に学ぶ機会を持つことが重要です。そうすることで、今年の目標”Happy Landing”を実現します。
ヒューマンエラーを交えながら基礎技術を見直したところで、次はパラシュート。対地高度のないテイクオフ、アプローチの技術はしっかりみにつけ、空中でのトラブルには無理せずパラシュートで対処します。
ここでもハーネス、パラシュートなどの機材の変化により、以前とは注意点が変化しています。
まずは使用の決断をすること、そして投げることが重要です。このようなことが確実にできるようになるために、定期的な開傘トレーニングはやはりかかせません。そしてあとは良い知識を増やすこと。パラシュートを使用するような場面でそのチャンスを確実に活かすためにはそれしかありません。午後の実技トレーニングをふまえ、お昼まで学科講習を行いました。準備は万端です。
お昼休みをはさみ、近所の体育館に移動。今度は実技トレーニング。開傘トレーニングはもちろん、ブライダルコードで吊るしてのシミュレーション、そして五接地転倒まで順次練習していきました。頭で考えていることが実際に実技を行うと違っていたり、思うようにいかなかったりと様々なことを感じることができ有意義なトレーニングとなりました。開傘トレーニングの内容も年々進化しています。
空き時間にはレベル2認定のパイロットでもある阿部さん、そしてスタッフの神林さんを中心にツリーラン講習も実施しました。時間はあっというまに過ぎ予定の4時。最後のまとめをし今回の安全講習会を終了しました。
今回のトレーニンがこれからのパラグライダーシーズンにお役立ていただければ幸いです。たくさんのご参加ありがとうございました。
会場:山形県白鷹スカイパーク
中山公民館
鷹山小学校
主催:トントンとんびパラグライダースクール
講師:岡田 直久
協力:日本パラグライダー協会