セーフティートレーニングを終えて

今季も無事トレーニングを終えることができました。これもスタッフのみなさん、参加者のみなさんのご協力があってこそ、大変感謝しております。


さて、トレーニングを終えるたびに、トレーニングで使用する資料が増えていることに気づきます。50ページで始まったパワーポイントはすでに150ページを超えました。たくさんの動画が満載されていますが、すべてのグライダーの動きを今は明快に解説できるようになりました。20年ほど前からセーフティートレーニングを行っている扇澤氏とフランス・デビット氏の経験と理論がすべてかみ合った結果です。これほどまでに爽快な理論講習はほかにはないものです。すでに世界へ発信できるほどの完成度となっています。


今回、3ライナーで参加された方は今までの4ライナーのグライダーの挙動との違いを十分に体感されたようでした。それが重要で、過去のイメージだけで操縦をしてしまうと思わぬところに落とし穴があったりするものです。難しい中にもなにかつかむものがあったのではないでしょうか。


ほとんどの方はEN-A,Bクラスのグライダーでパイロットになっています。その間、異常飛行状態に遭遇することはほとんどないはずです。ないに越したことはありませんが、なんの免疫もないままグライダーをステップアップした時に、対処ができない状況に追い込まれています。普段のフライトでマヌーバートレーニングは行えませんが、異常飛行状態に対する正しい理解と知識を持っている必要があります。これは大変重要なことです。


今回気づいたこと、感じたことは今後の教育事業部の活動にフィードバックしていきます。現在、冬の研修会の予定を組んでいます。早いうちにお知らせできるように準備しますので、もう少々お待ちください。


JPA教育事業部

岡田