David Eyraud SIV & ACRO トレーニング day4 6/27(月)

トレーニングも今日からメンバーが入れ替わりました。今季のトレーニングは19回目となるそうです。一回のトレーニングが3日間ですので実に57日間行っていることになります。7月からはバケーションシーズンとなり湖上も混み合うため、トレーニングは9月までお休みとなります。
さて、今日も青空が広がりました。ただ、昨日同様に北風が強くなる予報です。さっそくテイクオフと行きたいところですが、トレーニング初日は事前の講習も多くあるためそうもいきません。
今日の1本目は10時テイクオフ。静穏の湖上は、失速系のマニューバーにはうってつけです。自分の技術をチェックするうえでも最高のコンディションです。
ランディングをし、ほかのパイロットの演技を見学していると、湖の波が立ち始めました。なんとか8名全員フライトできましたが、これ以上の実技は無理との判断。クラスルームに戻ってビデオ解析、そして明日に備えての机上講習が行われました。明日は絶好のコンディションが予想されています。



David Eyraud SIV & ACRO トレーニング day3 6/26(日)

予報では昼ごろから風が強くなりそうです。各自、課題を決めてさっそくテイクオフへ。今日も一番乗りです。西向きのテイクオフにも朝早くから風が入っていますので、やはり昼には強くなるのでしょうか・・・。私もふくめ、全員新しい課題や、グライダーを代えて最終日(私以外は)に臨みました。みんさん、非常にモチベーションが高く、盛り上がります。
やはり、ヘリコプターは奥が深い・・と今更ながら感じます。技をつなげていく「コネクション」にもチャレンジしました。複雑な動きになるほど、グライダーの動きを確実に理解する必要があります。動きが理解できると、不安も解消され実技に取り組むことができます。
今日はお昼過ぎ、私がフライトを終えたころから風が強くなりました。その後、トレーニングを行っているスクールもありますが、デビット氏はしばし風待ち。なにもなければ、飛べるのでしょうが・・・着水をしたら、そのときの救助は・・など考えるとやはり行える風ではありません。トレーニングでほとんど着水者を出さないデビット氏が決めることですので、誰もなにも言いません。周囲に流されないこの判断が、またみんなから信頼を得ているのだと思います。実技以外にも、参考になることが色々とあります。

レポート:教育事業部 岡田



David Eyraud SIV & ACRO トレーニング day2 6/25(土)

昨日から一転、アネシー周辺は不安定な空模様となりました。それでもフライトできるチャンスはありそうですので、朝から机上講習で準備を進めます。予定通り、9時からフライトを開始しました。ただ、数名飛んだところで雨で中断。なかなか一進一退が続き、1本のフライトが8名全員が終わったのがお昼過ぎでした。サンドイッチを車内でほおばりながら、すぐに2本目です。ただ、コンディションが安定しないせいか、湖上でなかなか高さが取れません。ある高度を大切に、集中してマニューバーを行います。3本目は、5人飛んだところで70km/hを超えるガストが吹き荒れ今日のフライトはここまでとなりました。飛んでいたら本当にマニューバーになるところでした。
昨日のように収穫はありませんでしたが、それでも今日も学びがあります。ビデオ解析を受けながら取ったノートは忘れる前にパソコンに取り込みます。



David Eyraud SIV & ACRO トレーニング day1 6/24(金)

フランス・アネシーのデビット氏の行っているSIV&ACROトレーニングの訪問は毎年恒例となっていますが、今年も6日間の日程で伺う機会をいただきました。
今シーズン、デビット氏は雨に泣かされることが多かったようですが、ちょうど昨日からアネシーは本来の夏のコンディションとなったようです。トレーニング初日は運よくそんなグッドコンディションに恵まれ一日たっぷりと実技を行うことができました。

毎年行っていてそんなに習うことがあるのかと思うかもしれませんが、それがあります。これはデビット氏の「こだわり」「情熱」からくるもので、なにをパイロットに伝えたいかということを前提に、その練習方法、伝達方法が常に微調整されています。

そんなデビット氏のトレーニングはFFVL(フランス連盟)からの依頼で数年前から一冊の本にまとめられる予定でしたが、300ページを超えてもできあがらず。その真意は・・。このような微調整が本になるとできなくなってしまうため、Web上でまとめられました。もちろんですが、さすがの出来上がりです。

さて、初日の今日は参加者全員デビット氏のトレーニング経験者ということもあり、早めに机上講習を終えテイクオフへ移動しました。私はまずはEN-Dクラスのグライダーで2本。誘導の仕方に注意を払いながら高度いっぱい使い切り、様々なマニューバーを行いました。このクラスのグライダーを乗るパイロットが知っておくべきことから逆算し、また新しいトレーニング方法が導入されていました。2本終え、これ以上行うことはないということで、アクロ系のグライダーに変更しました。

アクロを行う環境は日本にはあまりありませんが、この複雑な動きを理路整然と指導できるということには「教育」として大きな意義があると思っています。とかく感覚的なスポーツですが、それを感覚的に伝えるようではプロの講習とはいえません。これでは習うより慣れろ!ということになってしまい、そこにインストラクターの説得力はありません。

アクロのマニューバーでSATとヘリコプターは同列に考えられていますが、デビット氏曰く、「SAT一日、ヘリコプター1年」。それだけ難易度の違うマニューバーです。それだけに、ヘリコプターをマスターしてもらうにはデビット氏も様々な方法を取り入れています。

そんなトレーニングを通じて、「教育」のアイデアがいろいろと浮かんできました。ビデオ解析を終えたのは19時。実に12時間のトレーニングで初日を終えました。



タンデムパイロット技能証検定会

5,6月にタンデムパイロット技能証の検定を行い、以下の方が合格されました。おめでとうございます。

5月21日 北 謙太郎、北口 勉、井上 広史 
     検定会場:スカイ獅子吼パラグライダースクール 検定員:岡田 直久

5月30日 阿部 章吾 検定会場:琵琶湖 検定員:岡田 直久

6月14日 佐々木 祥悟 会場:寒風山 検定員:扇澤 郁

6月20日 藤川 稔  会場;八方尾根 検定員:前堀 善斗

*敬称略

検定のお申込みはJPA事務局までお願いします。検定員に直接申し込むことはできません。
また、申し込み際にログブックおよび技術を証明するフライトの動画を提出していただきます。
詳しくはこちらをご覧ください。


スカイブルー八方尾根パラグライダースクールでは タンデム養成コースを開催しております。事前の技術確認にお役立ててみてはいかがでしょうか。お申し込みは直接スクールへお願いします。