安全講習会in寒風山 5/9-10

 毎年3月に行なっていた安全講習会ですが、3年目ということも今回はフライトシーズン本番を迎えたばかりの5月に行なうこととなりました。そして、今回は近隣の七時雨パラグライダースクール、マップスパラグライダースクール合同での開催となりました。これは楽しみです!今回の講習会のメインは日曜日に行なうツリーラン講習ですが、せっかくなのでみなさん土曜日からお集まりです。土曜日はお昼ごろから風が強くなることが予想されていましたので、講習生のみなさんは朝7時に朝練から開始です。寒風山山頂にはリバーステイクオフの練習をするにはピッタリの風。私もいっしょに楽しませていただきました。しばし練習をしているとやはり徐々に風が強くなり始め、いったん終了となりましたが、程よく高層雲が張ったせいか、風は再び穏やかに・・。飛び慣れたパイロットからフライトを開始しますが、やはり穏やか。50名近くの方が入山し、南テイクオフ、北テイクオフを風向きにあわせて使い分けながら、たっぷりフライトしました。

 夕方には安全講習会-番外編を開催。山際でのソアリング、最近のパラグライダーでのテイクオフの方法、そしてパラシュートの使用方法などに関して90分ほど講義をさせていただきました。講義を終了したのは17時ごろですが、風はまだ良さそうです。マップスのみなさんは迷うことなくフライト、そして練習開始。寒風山の楽しみ方は様々ですが、安定した風でのグラハン、ショートフライトも魅力です。懇親会が始まるまでの時間、たっぷりと良い汗を流しました。

 懇親会では寒風山パラグライダースクールのみなさんが腕をふるって手料理を振舞って下さいました。これはどれも絶品、非常に楽しい夜を過ごすことができました。

 明けて、日曜日。今日は予報通りに強風となりました。これは心おきなくツリーラン講習ができそうです。まずは室内で道具の使い方、そして裏庭に用意された5箇所のショミュレーターに分かれて実技開始。季節はずれの寒さとなりましたが、みなさん汗をかきながら頑張りました。お昼は寒風山食堂で一休み。体が暖まったところで再び実技開始。あっという間に予定時間となりましたが、最後、向田さん(寒風山)が宙吊りからの自己脱出にチャレンジ。あきらめることなく最後まで頑張りました。

 3校合同での講習会は2日間終始良い雰囲気のなかで行なえ、大変心地よいものでした。ありがとうございました。小野寺校長、鈴木校長、立花校長はじめ、寒風山、七時雨、マップス各スクールのみなさん、お疲れ様でした。今シーズンもHappy Landingでいきましょう!

会場:寒風山パラグライダースクール(秋田県)

主催&協力:寒風山パラグライダースクール
      七時雨パラグライダースクール
      マップスパラグライダースクール

講師:岡田 直久



パラグライダーセミナーin台湾 台南市・成功大学 4/25-26

 今回、いままで台湾のパラグライダー協会が発行していたインストラクター技能証、タンデム技能証に関してはいったん無効にし、新たに台湾政府が技能証を発行することになりました。そして、その検定会が今年の4月に3回行なわれることとなりました。
 今回のこのプロジェクトのきっかけは、やはり「事故」です。パラグライダー人口の割にニュース報道されるような事故が多いため、その撲滅に政府が介入せざるをえなくなったわけです。JPAが設立された経緯、そして継続して行なっている活動も、事故を減らすため、そして私たちのフライト環境を守るためのものですので、その趣旨に賛同し協力することになりました。台湾政府ほかプロジェクトチームは私たちの取り組み、活動に敬意を払って下さっています。

 この研修会はすでに4月に入り台北、台中で行なわれています。そして今回は、会場を南に移し、3回目の開催となりました。研修会では、JPAのワークブックにある5科目が行なわれます。その中で、私はフライトテクニックを受け持つこととなりました。すべての内容に関して講義を行なう時間はありませんので、「テイクフ」「レスキューパラシュート」に焦点を当てることにしました。
 海外でのセミナーはすでに韓国ハングパラ連盟の依頼で2回行なっていますが、やはり緊張します。
 担当は2日目でしたので、1日目は参加者のみなさんの雰囲気を確認するために、いっしょに教室にいることにしました。どのような国民性であるのか、どのような目的をみなさんもっているのか、どのような意識なのか・・・中国語はまったく理解できなかったものの、本番に繋がるものとなりました。

 緊張とともに当日の朝は5時に起床。最終確認を静かな民宿のロビーで行ないました。通訳の方とは昨晩初めてお会いしたのでいささか不安が残りますが、参加者にもお手伝いをお願いしたのでなんとかなりそうです。いずれにしても今回のテーマは過去10年何度も行なっている得意分野です。
 教室には昨日より多い50名以上のインストラクター、タンデムパイロットの方が集まりました。今回、JPAのセミナーを聞くためだけに遠く台北から来られた方も数名いらっしゃいます。ありがたい限りです。
 さあ、本番。拍手とともに迎え入れられ、緊張は解け集中力が増しました。みなさんと対話をしながら、いつものスタイルで進行しました。海外でのセミナーは通訳をしてくださる間に、必要に応じてセミナーの組み立てをし直すことができます。そのため、セミナー全体を咀嚼しながら進行することができます。
 通訳をしながらということもあり、時間は思った以上にあっという間に過ぎていきました。セミナーの着陸ポイントだけは外さないようにし、限られた時間ではありましたが、予定通りタッチダウンすることができました。多くの方の「謝々(ありがとう)」とともに教室を後にすることができました。ひとまず、無事終了です。
ありがとうございました。

主催:台湾教育省

場所:台南市成功大学

講師:瀬 氏(逢甲大学教授)
    廖 氏(パラグライダーインストラクター)
    宛 氏(淡江大学教授)
    岡田 直久(日本パラグライダー協会教育事業部)



JPA・インストラクターセミナーin台湾

 台湾の政府機関である教育省(日本の文科省)主催のパラグライダーセミナーが今週の4/25-26に台湾の台南市で開催されます。全国から50名以上のインストラクターが集まり、2日間の研修そして試験が行なわれます。ちょうど、私たちもJPA設立当時にインストラクターが一同に会してDHV・クラウス氏のセミナーを受講しましたが、それと似ています。開催に至る経緯も同じようなものでしたので、立案から協力をして、このプロジェクトを推し進めてきました。
 今回、JPA教育事業部の岡田教育事業部長が台湾教育省に招聘され、このセミナーのなかで、フライト技術および、レスキューパラシュートに関して講義を行なうこととなりました。
 アジアでのセミナーは韓国に次いで2カ国目となります。JPAの取り組みはアジアに広がります。



インストラクター更新研修会 4/16(木) スカイ獅子吼

 今回のインストラクター更新研修会は石川県での開催でした。
 フライト実技開催の予定でしたので、参加者には7時半に集合して頂きましたが、残念ながら強風でフライトすることはできずに室内での講習のみの研修会となりました。

 インストラクターとして3年に1度のこの更新研修会で原点に立ち返り、自身の見直しと、最適化を行っていただきました。
 まずは、様々なアクシデント・インシデントの事例や最新機材に関する傾向と対策などの情報を提供をおこない、いろいろな方向に常にアンテナを張ることの大切さを感じていただきました。
その後、「より明瞭な講習カリキュラムと指導方法」の実現に向けて、現在の講習方法の見直しや、新しい提案、指導方法の基本的概念など、多角的に話し合っていきました。新しい講習方法の提案は実技デモンストレーションのビデオ等を扇澤氏に製作していただいたものを合わせてご紹介し、具体的で即実用可能なものです。
 時代の変化やニーズに合わせた講習内容を導入し、パラグライダーをより多くの方に身近に感じて頂けるよう、インストラクターも進化していかなければいけません。

 今回の研修会に参加していただき、今後ともより多くの方に的確にパラグライダーを指導し、多くの方に楽しさを伝えることができるインストラクターとしてさらに躍進して頂けることと思います。
 朝早くからお集まり頂き、今回の研修会にご参加いただいた皆様ありがとうございました。

会場:スカイ獅子吼パラグライダースクール(石川県)

講師:前堀 善斗 (スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)

更新:
小塚俊昭(となみ野レパラグライダースクール)
上野亨(トップフィールド群馬)
佐々木泰文(パラライフ北海道)
植村克政(JMB富士見パノラマパラグライダースクール)
後藤俊文(栂池パラグライダースクール)
植木亨(トントンとんびパラグライダースクール)
阿久津博昭(白樺湖スカイウェイパラグライダースクール)
初瀬宗子(スカイ獅子吼パラグライダースクール)
鈴木達之(KPS那須高原パラグライダースクール)
前堀博史(スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)
宇治山寛(スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)
望月正美(新治こまちパラグライダースクール)
(順不同)


JPAパラシュートリガー更新研修会 4/14(火)白鷹スカイパーク

 余裕をもって7時半に会場入りしましたが、すでにみなさん到着されています。みなさん、白鷹の植木校長にモーニングコーヒーで出迎えていただきました。今季2回目となるリガー更新研修会は予定を大幅に早めて8時に開始することができました。
 まずは最近の「ひやっと事例」をみなさんで共有。事故を未然に防ぐには大切なことです。リガーとしてなにが大切かということを再確認し、本題へと移りました。
 今回はレスキューシステムのコンストラクション(構造)に関して詳しく学びました。構造を正しく理解することが、いかなるハーネス、パラシュートをパックする上で非常に重要です。アメリカ連邦航空局のリガー試験で学んだ内容、パラシュートマニュアルなどを参照し、資料を作り上げそれをもとに講習を進めました。
 ご自分のハーネス、レスキューパラシュートの構造を一通り見たところで、時計はすでに12時。あっというまに時間が経過していました。お昼休みも早々に、構造の確認、そしてパックを2回ずつ繰り返し行い理解を深めました。15時半、今回の更新研修会は終了。
 2年に一度の更新研修会では、毎回新しいテーマに関して学びますが、これはパラグライダーの道具が進化し続ける限り、続くことになりそうです。

会場:白鷹スカイパーク(山形県)

講師:岡田 直久(アメリカ連邦航空局パラシュートリガー)

更新:小野寺 久憲(寒風山)
   立花 圭介(七時雨)
   鈴木 孝世(マップス)
   平出 昌史(KPS富士見高原)