2015セーフティートレーニング開催決定!

今年も9月にセーフティートレーニングを開催いたします。平日、週末の2回開催、それぞれ定員10名様となります。申し込み開始と同時に定員になることが予想されます。申し込みは7/13(月)AM10:00からとなります。 よろしくお願いします。
http://jpa-pg.jp/11event/2015ken/safetyTraining2015/yoko/safety15yoko.html


2015パラグライダーレスキューレベル練習会 in 国立登山研修所

2015パラグライダーレスキューレベル練習会 in 国立登山研修所
実施日  6月4日(木)、5日(金)
報告者  JMB立山パラグライダースクール 関沢孝之

今年の宇都宮レベル3は山岳ガイド稲葉さん指導の下、雪の舞う山中での厳しい引き上げを行いました。その中で、ロープレスキューにおいては引き上げ等システムの理解、特に支点(アンカー)の重要性、ルート上での安全確保(セルフビレイ、フィックスロープの設置)が強調されました。しかし、実際の山中では「わっしょい、わっしょい!」と引き上げ、グループ行動やリーダーシップの発揮には効果的なものの、稲葉さんからは「より見やすい人工壁等でシステムの理解度を上げる方法も良いのでは」という意見があり、今回の練習会実施に至りました。講習を行なう国立登山研修所には15mのロッククライミング訓練施設や体育館にもスポーツクライミング用人工壁があり、山岳の訓練施設として広く利用されています。
今回の直前、稲葉ガイドが入院された為、同じく立山ガイド協会会長の多賀谷ガイドが代行して下さる事となりました。

初日、講義室で講師の紹介、オリエンテーションの後、屋外にあるロッククライミング施設へ移動して実技を開始しました。
先ずは、参加者の皆さんのお手並み拝見、懸垂下降を行います。その前に多賀谷さんからは、ロープを動かすロアーダウンなのか懸垂下降なのか・落石発生の危険を考慮することなど、山岳でロープを使用する時の注意点もレクチャー。そして下降地点では手順の説明。2番手の懸垂準備完了を確認の後、リーダー役は同じロープで先行。終了点でサポートに入り2番手を下降させます。
途中、早速トラブルも発生しましたが、上部からロープを垂らし無事にレスキュー・・事前に注意はしても、やはりトラブルは発生します。これを垂壁、スラブ壁と各自行いました。
次は3分の1システムでの降ろし&引き上げ。基部で多賀谷さんからシステムのレクチャーを受けてから開始、各自がポジションを変えながら各班4~5回づつ実施しました。
昼食後はリード&フォローのクライミング&ビレイ。2人でロープを結んで行うクライミングの形態について、セルフのとり方、中間支点について、アンカーの設置、フォロー等システムの説明。ゆるいスラブ壁でリード&フォロー、2人組でのクライミングを行いました。
最後はカウンターラッぺル。上部アンカーから、要救助者と同時下降・クライミングハーネスとパラハーネスの両方を使い、各班で実施しました。
17時過ぎには初日の日程を終えました。が、まだまだやる気の皆さんは夕食前にスポーツクライミング人工壁でフリークライミングも追加しました。

2日目はレスキューレベル2、カウンターラッぺルでの救助を実施。ただし場所は屋内の人工壁なので木登りはなし。多賀谷さんにとっては初めてのパラグライダーレスキューで、後にアドバイスを頂く事に。デモは壁の上部から接近&救助の形態で行い、参加者の皆さんは下部からリードクライミングのアプローチで行いました。木の場合とアプローチは変わっても、手順的には同じ事、全員が実施しました。やや傾斜が強い側で行った方は、クライミングが核心だったかも。多賀谷さんからは身体にロープを巻く場合の危険性について、8カン+マッシャーの効果的な装着についてなどの指導がありました。
昼食後の最終課目はチロリアンブリッジ。ロープ張込みの注意点などのレクチャーを受け、2班に分かれて開始。3本のアンカーで2本のロープを張り込みました。張ったロープを滑車、カラビナを使って渡りましたが、ほとんどの方は初体験。渡った感想は各自いかがだったでしょう。
15時を回ったところで予定も完了。講評などを頂き、2日間の日程を終えました。

多賀谷さんは国立登山研修所の元講師で、警察や消防他、山岳での救助講習や実際の捜索活動など豊富な経験談を交えての有意義な講習、指導をして頂きました。
参加者各位はロープを使っての下降や登高、救助を繰り返し行い、ロープレスキューの基礎、基本をしっかり体感して頂けたと思います。不慣れな長いロープを、1日中捌くことも、なかなか出来ない経験です。
皆さんには、忘れないうちに復習、自習をお願いして、今回の報告とさせて頂きます。




タンデムパイロット技能証検定会 5/12(火) グランボレ(群馬県)

台風が接近する前の今日、朝7時からタンデムパイロット技能証検定会を行ないました。風が悪くなる前に2本のフライトを実施。ビデオで演技を確認後、学科試験を実施。見事、合格されました。おめでとうございます。是非、多くの方にパラグライダーのすばらしさを伝えていただければと思います。

合格:林 浩嗣(グランボレパラグライダースクール)



安全講習会in寒風山 5/9-10

 毎年3月に行なっていた安全講習会ですが、3年目ということも今回はフライトシーズン本番を迎えたばかりの5月に行なうこととなりました。そして、今回は近隣の七時雨パラグライダースクール、マップスパラグライダースクール合同での開催となりました。これは楽しみです!今回の講習会のメインは日曜日に行なうツリーラン講習ですが、せっかくなのでみなさん土曜日からお集まりです。土曜日はお昼ごろから風が強くなることが予想されていましたので、講習生のみなさんは朝7時に朝練から開始です。寒風山山頂にはリバーステイクオフの練習をするにはピッタリの風。私もいっしょに楽しませていただきました。しばし練習をしているとやはり徐々に風が強くなり始め、いったん終了となりましたが、程よく高層雲が張ったせいか、風は再び穏やかに・・。飛び慣れたパイロットからフライトを開始しますが、やはり穏やか。50名近くの方が入山し、南テイクオフ、北テイクオフを風向きにあわせて使い分けながら、たっぷりフライトしました。

 夕方には安全講習会-番外編を開催。山際でのソアリング、最近のパラグライダーでのテイクオフの方法、そしてパラシュートの使用方法などに関して90分ほど講義をさせていただきました。講義を終了したのは17時ごろですが、風はまだ良さそうです。マップスのみなさんは迷うことなくフライト、そして練習開始。寒風山の楽しみ方は様々ですが、安定した風でのグラハン、ショートフライトも魅力です。懇親会が始まるまでの時間、たっぷりと良い汗を流しました。

 懇親会では寒風山パラグライダースクールのみなさんが腕をふるって手料理を振舞って下さいました。これはどれも絶品、非常に楽しい夜を過ごすことができました。

 明けて、日曜日。今日は予報通りに強風となりました。これは心おきなくツリーラン講習ができそうです。まずは室内で道具の使い方、そして裏庭に用意された5箇所のショミュレーターに分かれて実技開始。季節はずれの寒さとなりましたが、みなさん汗をかきながら頑張りました。お昼は寒風山食堂で一休み。体が暖まったところで再び実技開始。あっという間に予定時間となりましたが、最後、向田さん(寒風山)が宙吊りからの自己脱出にチャレンジ。あきらめることなく最後まで頑張りました。

 3校合同での講習会は2日間終始良い雰囲気のなかで行なえ、大変心地よいものでした。ありがとうございました。小野寺校長、鈴木校長、立花校長はじめ、寒風山、七時雨、マップス各スクールのみなさん、お疲れ様でした。今シーズンもHappy Landingでいきましょう!

会場:寒風山パラグライダースクール(秋田県)

主催&協力:寒風山パラグライダースクール
      七時雨パラグライダースクール
      マップスパラグライダースクール

講師:岡田 直久



パラグライダーセミナーin台湾 台南市・成功大学 4/25-26

 今回、いままで台湾のパラグライダー協会が発行していたインストラクター技能証、タンデム技能証に関してはいったん無効にし、新たに台湾政府が技能証を発行することになりました。そして、その検定会が今年の4月に3回行なわれることとなりました。
 今回のこのプロジェクトのきっかけは、やはり「事故」です。パラグライダー人口の割にニュース報道されるような事故が多いため、その撲滅に政府が介入せざるをえなくなったわけです。JPAが設立された経緯、そして継続して行なっている活動も、事故を減らすため、そして私たちのフライト環境を守るためのものですので、その趣旨に賛同し協力することになりました。台湾政府ほかプロジェクトチームは私たちの取り組み、活動に敬意を払って下さっています。

 この研修会はすでに4月に入り台北、台中で行なわれています。そして今回は、会場を南に移し、3回目の開催となりました。研修会では、JPAのワークブックにある5科目が行なわれます。その中で、私はフライトテクニックを受け持つこととなりました。すべての内容に関して講義を行なう時間はありませんので、「テイクフ」「レスキューパラシュート」に焦点を当てることにしました。
 海外でのセミナーはすでに韓国ハングパラ連盟の依頼で2回行なっていますが、やはり緊張します。
 担当は2日目でしたので、1日目は参加者のみなさんの雰囲気を確認するために、いっしょに教室にいることにしました。どのような国民性であるのか、どのような目的をみなさんもっているのか、どのような意識なのか・・・中国語はまったく理解できなかったものの、本番に繋がるものとなりました。

 緊張とともに当日の朝は5時に起床。最終確認を静かな民宿のロビーで行ないました。通訳の方とは昨晩初めてお会いしたのでいささか不安が残りますが、参加者にもお手伝いをお願いしたのでなんとかなりそうです。いずれにしても今回のテーマは過去10年何度も行なっている得意分野です。
 教室には昨日より多い50名以上のインストラクター、タンデムパイロットの方が集まりました。今回、JPAのセミナーを聞くためだけに遠く台北から来られた方も数名いらっしゃいます。ありがたい限りです。
 さあ、本番。拍手とともに迎え入れられ、緊張は解け集中力が増しました。みなさんと対話をしながら、いつものスタイルで進行しました。海外でのセミナーは通訳をしてくださる間に、必要に応じてセミナーの組み立てをし直すことができます。そのため、セミナー全体を咀嚼しながら進行することができます。
 通訳をしながらということもあり、時間は思った以上にあっという間に過ぎていきました。セミナーの着陸ポイントだけは外さないようにし、限られた時間ではありましたが、予定通りタッチダウンすることができました。多くの方の「謝々(ありがとう)」とともに教室を後にすることができました。ひとまず、無事終了です。
ありがとうございました。

主催:台湾教育省

場所:台南市成功大学

講師:瀬 氏(逢甲大学教授)
    廖 氏(パラグライダーインストラクター)
    宛 氏(淡江大学教授)
    岡田 直久(日本パラグライダー協会教育事業部)