ガーナパラグライディングフェスティバル 3/27(水) フェスティバル2日前

3月27日(水)フェスティバル2日前
 灼熱のガーナに到着しました。人と車がごった返している首都アクラに降りるとここがまさに異国の地であることを実感します。
 昨日のうちに8名中7名のタンデムパイロットが揃いました。朝食を食べ、まずは観光大臣のHONさんをチーム全員で表敬訪問。今回のフェスティバル開催は直前までドタバタとしましたが、観光局のみなさんからは歓迎を受けました。各パイロットあいさつを済ませ、TV局のインタビューを受け退室。そして、明日の移動に備え、買い出し。今回はタンデムパイロットの数も少ないため、TAKパラグライダースクールの中村さんの参加はありがたい限りです。
 さて、明日は半日かけてエリアのあるNKAWAKAW地区に移動します。夕方、ウォーミングアップフライトをする予定です。

今回もガーナの子供たちに喜んでもらえるよう、フライトしてきます。



秋田寒風山 安全講習会 3/20日(水・祝) 動画追加!

秋田寒風山 安全講習会 3/20日(水・祝)

 日曜日のトントンとんびに引き続き秋田寒風山の安全講習会が開催されました。JPA教育事業部長岡田直久さんは山形から直接秋田入り、前日の19日朝から準備に入ります。一日という短い時間の中でしっかりとした効果をあげるためには入念な準備が必要となります。会場となる大潟村村民体育館で役場職員との打ち合わせ、会場の検討と機材のセットアップ、天井の梁に2本のザイルロープを取り付け、そして机上講習場となる館内会議室の準備や資料の印刷を終える頃には、あたりは薄暗くなっていました。

 当日の20日、午前8時45分受付開始、予定どおり9時過ぎには机上講習を開始。最近の事故例、レスキューの実例、レスキューパラシュートの使用方法など、動画映像を交えながら講習はあっという間にお昼になってしまいました。新しい情報や考え方に触れ、参加者の皆さんは時間の過ぎるのも忘れてしまう状況です。特に、ビッグイヤーとアクセル併用時のパイロットの意図としないブレーク操作ミス、最近のクリーンな翼に対するの雨滴の影響、新しいレスキューパラシュートの考え方など、参加者の知識と経験のリフレッシュです。

 午後は、時間を惜しんだ40分ほどの短い昼食休憩の後、体育館内で実技トレーニングの開始です。自己確保の手順と方法、エイト環での脱出降下を各々2回ずつ実施、慣れないロープワークやスリング、カラビナの使用、そして予想以上の体力消耗に汗がにじんできます。ツリーラントレーニングの後は、レスキューパラシュートの投下手順と要領、そして天井から吊り下げたロープにハーネスを接続し、異常姿勢を再現した状態での投下をシミュレーション練習、その模様をビデオ撮影し会議室でビデオ解析をします。

 本当にあっという間の一日でした。新しい情報とトレーニングの成果を得て、午後5時に予定のスケジュールを終え、散会しました。参加者20名の皆さんは、今年の本格的シーズンを前にフライトの準備と心構えのリセットができたことと思います。寒風山では毎年この季節に安全講習会を継続開催することとしました。

 講師を務めていただいたJPA教育事業部長の岡田直久さんに寒風山フライヤー一同厚く感謝申し上げます。

秋田寒風山 小野寺久憲



トントンとんび 安全講習会 3/17(日)

今年もJPA教育事業部の岡田さんに協力をお願いして安全講習会を開催いたしました。
以前はレスキューセミナーとして、スクール独自でレスキューパラシュートをメインで講習会を行っていました。昨年から内容を見直しJPAの豊富な情報をスクールの皆さんに紹介し、安全に楽しく飛んでいただこうと安全講習会を企画しました。
 今回のスケジュールは8時45分受付、9時講習会開始、12時まで室内での講義です。午後は会場を体育館に移してレスキューパラシュート関連の実技講習を3時まで行います。
 朝早くからの予定にもかかわらず開始時間前には、ほぼ皆さん集まり予定時間通りに講習会は開始しました。今回用意して頂いた内容が参加者の皆さんには刺激的な素晴らしいテーマで、皆さん熱い視線で話に聞き入っていました。時間が足りない様な感じもありましたが12時でひとまず終了しました。

 午後は、体育館に集まり皆さんフライト装備を身に付けレスキューパラシュートの投げ出し体験、今回は引き出したあと下に落とすようにとの注意事項を意識して体験しました。
 投げ出しの後はブライダルコードでパイロットを釣り上げ、降下体勢、ダウンプレーンそして接地して転ぶまでの体験を行いました。胸ベルトが首にかかるパイロットさんもいて日頃のハーネス調整の大切な事が実感できました。
 最後にツリーランからの脱出のデモをパラレスキューレベル2のとんび阿部さんにお願いし、参加者全員で見てもらいました。また、希望者は高所からのエイト環での懸垂下降も行い、午後の実技も充実した内容になりました。今回お借りした体育館はすぐ隣の部屋にテレビがあり、すぐに皆さんでビデオ解析ができました。
 今回参加の皆さんはシーズン前にしっかりと頭の中をリセットできたとおもいます。今年も安全に、楽しく飛んで頂きたいと思います。
 最後に学科・実技両面で協力していただきましたJPA教育事業部の岡田さんありがとうございました。

トントンとんび 植木 亨



コーチング研修レポート(3/7) 水間インストラクター

コーチング研修参加報告
“コミュニケーションはキク~”

 先日3月7日、朝霧高原YMCAにおいて開催されたコーチング研修に参加いたしました。当日は19名の参加者が集まり、午前9時の開始予定前から終了予定時刻を過ぎてまで、終日コミュニケーションスキルに関する印象深い有用なセミナーとなりました。講義の内容はお客様(クライアント)とのコミュニケーションや職場におけるスタッフ間のコミュニケーション技術についてロールプレイングを交えて行われました。

 さて今回の講義における“コミュニケーション”とは相手存在をあるがままに認めること、そこに内在する真意を顕出させることにあると思いました。さらにコミュニケーション技術の上位にあるコーチングという技術を習得することは、相手の育成ばかりでなく自分を客観視することができ、自己を変容させることができるということもわかりました。
一方、日々の現場においては(*語弊を恐れず申し上げると)上手でないスクール生に熱心に指導しようとするあまり、相手の理解量を超えた情報を与えたり、相手の聞きたいことと方向性の異なる表現をしたり、さらに感情的に接することになれば、本当に伝えたいことも伝わらないことが起こりえるでしょう。一方で上手なフライヤーには日常的な会話にとどまり、新しい発見がないまま日を暮らすこともあります。また、お客様から発信された言葉や態度が後になってその真意が理解できたりするなど、仕事に限らず、日常生活においてもこうしたことを経験することを考えれば、指導の現場において瞬間的かつ的確に応対できる技術としてのコミュニケーション、コーチングスキルを身につけなければならないと感じました。

 相手の“声をキク”とは耳で(聞き)脳で(聴き)心に(利いて)、初めて(効く)、そこで初めてお互いに理解できたということではないでしょうか。コミュニケーションは常に50:50の関係にあり、先に述べたように過分なコミュニケーションはウザく、的を外れているとキモく、足りなければダサいと感じるものです。満足感に裏打ちされた過不足のないコミュニケーションは幸福感を生み、その評価は信頼感とともに、より多くの友人を連れその輪が広がることが期待できます。

 パラグライダーを多くの方に永く楽しく続けていただくためにも、教える側は競い合わせることではなく、先をリードすることでもなく、相手の理想とする目標に向かって共に走る伴走者の役割を果たすことだと思います。そして何よりも共に感じることができることを目標にしたいと考えております。

 今回は終日イスに座った姿勢がつづいて、普段の生活にない経験であったため、最後は腰に大分負担がかかりました。かなりキク(・・効く)講義でした。

水間 竜也(エアパークCOOパラグライダースクール