8時半にはランディング横のホテルを出発。9時にはフライト開始です。今日も天気は最高、テイクオフの受付には朝からたくさんのお客様が予約に来ています。今年もJICA(日本国際協力青年隊)のみなさんが遊びに来てくれました。昨年のメンバーの方もいて、一年ぶりの再会、そしてフライトとなりました。
お昼近くになると、受付は長蛇の列。すでに残り3日間ではフライトしきれないほどの予約となっていそうです。今日、私がフライトしたお客様の中にも、昨年予約したけれども飛べなかったので、今年また来ましたという方もいらっしゃいました。さすがに昼すぎには、観光局のダイナが「予約がすごいことになっているから、早めにランディングしてくれ」と飛び立つ前に言いにきてくれましたが、そのフライトが終わるころには、積乱雲が発達。テイクオフに登る途中で、アフリカサイズの大雨に降られ、慌てて荷台に積んだ機材を車内に、かわりに私たちが荷台に乗り、ビシャビシャになりながら下山することとなりました。
休みなくみんなで飛んで、50本ちょっと。明日はさらに忙しくなりそうです。準備を整え、明日に備えます。
パトカーのサイレンが近づいてきたと思いきや、その後ろにはVIPカーが3台ほど連なっていました。車からはHON観光大臣はじめ、VIPが続々と登場。準備が整ったところでオープニングセレモニーの開始です。パンフレットには8時開始となっていましたが、実際に始まったのは10時半。それでも要人のみなさんのあいさつは長々とはせず、次から次へとプログラムは進み、お昼にはテイクオフに向かうことができました。
朝低かった雲底もすでに上がり、青空も見え始めています。テイクオフには観光大臣はじめVIPの方々、TV局、ラジオ、新聞社そしてたくさんのイースターホリデーのみなさんで賑やか。今回も打楽器の演奏に迎え入れられながらテイクオフに入場することになりました。クリフ特有の風に悩まされながらも、2013フェスティバルのファーストフライトをレバノンからのお客さん様とゲット。そのあと、続々とフライト。一気にフェスティバルらしくなってきました!コンディションはすこぶるよくサーマルも豊富。荒れた感じもなく、アフリカの大地を眺めながらフライトが楽しめます。夕立もなく、最終フライトは18時。
岡田はチーム最多の5本をフライト。中村さんはじめチーム全員4本ほどのフライト。今回はタンデムパイロットが少ないため待ち時間が心配されましたが、今日は大方の予約を消化。無事、初日を終えることができました。
朝9時に出発の予定ですが、アフリカらしく予定は1時間以上遅れ、10時半にようやくエリアに向けてバスが出発しました。舗装とはいいがたい道を揺られること4時間、ようやくテイクオフが見えてきました。
明日からのフェスティバルに備え、ランディングに吹き流しの取り付けなどをしているとさっそく子供たちがたくさん集まってきました。子供たちの笑顔は今年もキラキラとしています。準備を終えたところで、フライトといきたいところでしたが、アフリカらしいトラブルもあり今日はここまで。ホテルで夕食を済ませ明日に備えることにしました。明日はオープニングセレモニーからスタート。いよいよ本番です。
3月27日(水)フェスティバル2日前
灼熱のガーナに到着しました。人と車がごった返している首都アクラに降りるとここがまさに異国の地であることを実感します。
昨日のうちに8名中7名のタンデムパイロットが揃いました。朝食を食べ、まずは観光大臣のHONさんをチーム全員で表敬訪問。今回のフェスティバル開催は直前までドタバタとしましたが、観光局のみなさんからは歓迎を受けました。各パイロットあいさつを済ませ、TV局のインタビューを受け退室。そして、明日の移動に備え、買い出し。今回はタンデムパイロットの数も少ないため、TAKパラグライダースクールの中村さんの参加はありがたい限りです。
さて、明日は半日かけてエリアのあるNKAWAKAW地区に移動します。夕方、ウォーミングアップフライトをする予定です。
今回もガーナの子供たちに喜んでもらえるよう、フライトしてきます。
秋田寒風山 安全講習会 3/20日(水・祝)
日曜日のトントンとんびに引き続き秋田寒風山の安全講習会が開催されました。JPA教育事業部長岡田直久さんは山形から直接秋田入り、前日の19日朝から準備に入ります。一日という短い時間の中でしっかりとした効果をあげるためには入念な準備が必要となります。会場となる大潟村村民体育館で役場職員との打ち合わせ、会場の検討と機材のセットアップ、天井の梁に2本のザイルロープを取り付け、そして机上講習場となる館内会議室の準備や資料の印刷を終える頃には、あたりは薄暗くなっていました。
当日の20日、午前8時45分受付開始、予定どおり9時過ぎには机上講習を開始。最近の事故例、レスキューの実例、レスキューパラシュートの使用方法など、動画映像を交えながら講習はあっという間にお昼になってしまいました。新しい情報や考え方に触れ、参加者の皆さんは時間の過ぎるのも忘れてしまう状況です。特に、ビッグイヤーとアクセル併用時のパイロットの意図としないブレーク操作ミス、最近のクリーンな翼に対するの雨滴の影響、新しいレスキューパラシュートの考え方など、参加者の知識と経験のリフレッシュです。
午後は、時間を惜しんだ40分ほどの短い昼食休憩の後、体育館内で実技トレーニングの開始です。自己確保の手順と方法、エイト環での脱出降下を各々2回ずつ実施、慣れないロープワークやスリング、カラビナの使用、そして予想以上の体力消耗に汗がにじんできます。ツリーラントレーニングの後は、レスキューパラシュートの投下手順と要領、そして天井から吊り下げたロープにハーネスを接続し、異常姿勢を再現した状態での投下をシミュレーション練習、その模様をビデオ撮影し会議室でビデオ解析をします。
本当にあっという間の一日でした。新しい情報とトレーニングの成果を得て、午後5時に予定のスケジュールを終え、散会しました。参加者20名の皆さんは、今年の本格的シーズンを前にフライトの準備と心構えのリセットができたことと思います。寒風山では毎年この季節に安全講習会を継続開催することとしました。
講師を務めていただいたJPA教育事業部長の岡田直久さんに寒風山フライヤー一同厚く感謝申し上げます。
秋田寒風山 小野寺久憲