小型カメラのヘルメットへの装着に関して

 小型カメラの普及に伴い写真のようにヘルメットに装着してフライトしている方が目立ちますが、トラブルも多く発生しています。
 たとえば、リバーステイクオフで振り返る際にラインをカメラに引っかけてしまいそのままテイクオフ。まともにフライトできずパラシュート開傘。翼がコラップスした際に、ラインが小型カメラに引っ掛かり回復不能に。

 このようなこともあり、ワールドカップで小型カメラをヘルメットへ装着している選手はいません。昨年のRed Bull X-AlpsはGo Proがスポンサーでしたが、日本チームはヘルメットに着けることはしませんでした。安全面のこともありますが、空中で集中力を欠きたくないためです。
 また、フランスの一部のセーフティートレーニングでは、小型カメラのヘルメットへの装着は禁止されています。



デジタル無線機の使用について

デジタル無線機の運用もほとんど全国のスクールで完了しているようです。
ご協力ありがとうございます。

そのデジタル無線機の「ロック」ですが
1. 前面のパネルのみ
2. 上部のボタン類のみ
3. 1.2.両方
4. PTT
5. すべて

といったように設定を変えることができます。初期設定では「1.」になっていることが多いようですが、
この設定のままですと、チャンネル、ボリュームがロックされません。

一度、ご確認されるようお願いします。


熱中症に注意!


今年は梅雨明けが例年より早い地域があり、熱中症による病院搬送が昨年の4.8倍と大幅に増えています。

特に高齢者は、重傷になるケースが多くケアが必要です。

曇っていても湿度が高い日は、汗をかいても体温が下がりにくいので注意しましょう。

熱中症は、予防が大切です。
無理をせず、定期的な給水、休憩をいれましょう。


事故対策会議 3月5日 in 朝霧高原

安全普及事業部では、本年度も総会に合わせて事故対策会議を行いました。
今回のテーマは「タンデムフライト」。
JPAのタンデムパイロットが、より安全にタンデムフライトを行いパラグライダーというスポーツの楽しさを多くの方に伝えることができるように、という目的のために基本的なところから徹底的に見直していきます。

朝7時半にはウィングキッス朝霧に集まっていただき、フライト準備をおこない8時にはスタートです。
普段はタンデムパイロットとしてフライトする事がほとんどの方々に、パッセンジャーも体験していただき、お客様目線でも考えていただきます。
前日の気象予報ではフライトできるかどうか微妙なところでしたが、当日は天候・風ともに恵まれ予定通りにフライトすることができました。
フライト後はクラブハウスにてスプレッターバーの種類や特徴などの再確認を行いながら、他のパイロットが使っている道具も見せていただき知識を広げていきます。

午後はYMCAに移動し室内で午前中の振り返りや安全なタンデムフライトのための要点についての話を行いました。
あいだに保険会社の方からのお話もいただき、いざという時に大切な保険に関しての知識も深めていきます。
夕食後に午前中のフライトビデオを見ながら分析を行い、各パイロットスキルアップのためのきっかけが掴めたと思います。

各スクール、今回の事故対策会議の内容を持ち帰り全てのタンデムパイロットに伝え、実践していただきたいと思います。
来年度も多くの方にパラグライダーを安全に楽しんでいただけるよう、タンデムパイロットの方々は気を引き締めてください。

会場:ウィングキッス朝霧
   富士山YMCA

協力:ウィングキッス朝霧