安全普及事業部
教育事業部からのお知らせ
■安全装備の徹底をお願いします
安全装備の装着の徹底を!
ニュース報道などでご存知の方も多いかと思いますが、森林の中での
体験学習中に重さ5kgほどの枝が小学一年のお子さんに直撃し、死亡
するという痛ましい事故が発生しました。
JPAパラグライダーレスキューでも、作業中、ヘルメットは必ず装着する
よう指導しています。みなさまのスクールでも山中に入っての作業を
一般のパイロットがお手伝いすることがあると思います。今一度、ヘル
メット、グローブなどの安全装備の装着の徹底をお願いします。
重体の小1女児死亡 大垣の枝直撃、業過致死視野に捜査
2012年11月27日09:40
大垣市上石津町の市かみいしづ緑の村公園で開かれた森林体験イベントで、
折れて落下した杉の枝が大垣市神田町、興文小学校1年の○○○○さん(6)
の頭に直撃した事故で、意識不明となっていた○○さんが26日未明、頭部
外傷による脳挫傷で死亡した。
県警捜査1課と養老署は、業務上過失致死容疑での立件も視野に、事故当時
の状況や、主催者の安全管理に問題なかったかなどについて詳しく調べる。
同署などによると、○○さんは18日、県の「清流の国ぎふ森林・環境基金」
補助事業で、公園を管理する社団法人かみいしづ緑の村公社が企画した「親子で
森林体験」イベントに、父で会社員の○○さん(39)ら家族4人と参加。指導
員から間伐体験の説明を受けている最中に、直径約5センチ、長さ約3メートル、重さ
約5キロの枝が頭に直撃した。
枝は15メートル以上の高さにある枝同士がこすれるなどして折れ、自然に落下した
とみられている。参加者は34人いたが、全員がヘルメットを着用していな
かった。
亡くなられたお子さまのご冥福をお祈りいたします。
JPA安全普及事業部
JPA教育事業部
シーズン本番をひかえ、お忙しいことと思います。
以下の記事は自動車運転中によるものですが、パラグライダーでも考えられるこ
とですので事前に注意喚起させていただきます。
「低血糖で運転中の記憶がない」
1日午後1時半ごろ、大津市京町3の空き事務所に、滋賀県草津市の40代男性
運転の乗用車が突っ込んだ。
手前で乗用車2台とも接触し、この男性が額に軽傷。県警大津署によると、男性
は「糖尿病を患っており、低血糖で記憶がない」などと説明しているという。
パラグライダーでこのような事例はいまだありません。
ただ、冬には低体温症によりランディング後に病院に搬送される、または昨年の
夏には空中で脱水症状となり今回の交通事故と同じように記憶がなくなってしま
い不時着というケースも発生しています。
過去には、穏やかなコンディションにも関わらず空中で原因不明の異常飛行状態
となるということありました。
まずは、フライトされる方の病歴、普段服用している薬の有無などをスクールで
は把握しておく必要があります。フライトしたいばかりにそのようなことを隠し
ている方もいるようです。
朝のミーティングでは各自の健康状態を確認することも大切です。
一部のスキューバダイビングスクールでは潜水する前に各自の心拍数をチェック
するようなにして、安全管理を行っています。
最近では腕時計タイプの心拍計もあります。
また、長期予報ではこの夏も暑くなることが予想されています。
体が気候に順応できなければ、体に不調をきたす方も出てくると思われます。
無理せずこの夏を乗り切っていきましょう。
現在、事業部では抜本的に良い解決策がないか調査しています。
もし、スクールなどで良いアイデアがありましたら事業部までお知らせください。
よろしくお願いします。
JPA安全普及事業部
パイロットの皆様へ 低体温症にご注意
例年以上に寒い日が続いておりますが、冬の間も元気に活動されているパイロットの方も多いことと思います。
最近の冷え込みにより氷点下の中、長時間フライトするという状況がありますが、夏に熱中症があるように、寒さの厳しい冬の野外での活動には、低体温症という危険性が潜んでいます。
寒い中、飲み物の摂取も控えがちで、体調管理が難しい季節です。
無理をせず、Happy Landingをするためにも、ご注意ください。
以下、ご参考までに低体温症について書き出しました。詳しくは医師にお尋ねください。
1. 低体温症とは
直腸温などの中心体温が35度以下になった状態を言います。寒冷にさらされると、末梢細動脈が収縮し皮膚血流を低下させて熱の放散を抑えるとともに、ふるえなどの発熱反応が起こりますが、体温が30℃以下になると、ふるえすら起こらなくなり、加速度的に体温は低下し続けます。また体温が低下するにつれて精神活動、運動能力ともに低下するため、その人本来の能力を発揮できなくなります。なかでも判断力は早い時期から低下します。
2. 症状
前兆(36.5~35度)
意識は正常。手の細かい複雑な動きができない。
さむけ、ふるえがはじまる。
軽症(35~33度)
無関心状態、すぐ眠る。歩行よろめく。口ごもる話しぶり。
ふるえ最大。
(協力的にみえて協力的でない。まともそうに見えてまともでない。)
中等症(33~30度)
33~32度 会話がのろい。閉じこもる。逆行性健忘。意思不明。運動失調。
31~30度 錯乱状態。支離滅裂。しだいに応答しなくなる。
震え停止。歩行や起立は不可能。
重症(30度以下)
30~28度 半昏睡状態。瞳孔散大。心拍、脈拍微弱。呼吸数は半分以下。
28~25度 昏睡状態。心室細動。
25度以下 腱反射消失。仮死状態。
20度以下 脳波消失。心停止。
16度 救命しえた成人の偶発性低体温症の最低体温。
*30歩まっすぐ歩けなかったら35度以下。ふるえがなくなったらかなり重症
3. 現場での基本的な処置
1)風雪、風雨をさける。
2)湿った服や靴下、手袋を暖かい乾燥したものに替える。
3)毛布などで患者を覆う。(本人を入れる前に暖めておく)
4)腋(わき)やそけい部に湯たんぽなどをあてて内臓をゆっくり温める。
*すぐにお近くの医療機関へ。
4. 予防
1)速乾性、保温力にすぐれたフライトウェア。
2)早めのランディング判断。空中で保温、加温することはできません。時間に余裕をもってランディングしましょう。
3)水分、栄養はこまめにとる。脱水、低栄養は低体温になりやすい。
JPA教育事業部
JPA安全普及事業部
日本パラグライダー協会、教育事業部、安全普及事業部よりお知らせとお願い。
未曾有の大地震と大津波によって、壊滅的被害に見舞われている、関東北部・東北地方皆さんへの、お手元に届く支援を立案致しました。
もちろん、各個人 様々な局面で手助けの手をさしのべることとは思います。
重複、後発を恐れず、進んでいくために提案させて頂きます。
どうぞ、フライヤーの皆様・・・
心より、忠信よりよろしくお願い申しあげます。
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■東北地方太平洋沖地震義援金
http://www.jpa-pg.jp/07info/2011/relief2011/index.html
■ 東北地方太平洋沖地震義援金の紹介
2011年3月地震災害により被災された方々に対するお見舞いとして寄せられる義援
金を受け付けます
寄せられた義援金は「義援金受付団体(現時点では未定)」に全額を寄付します。
その後、義援金は、義援金受付団体等で構成される義援金配分委員会により公平
に分配が決定される予定です。
(災害に対する義援金は、被災された方々に届けられ、行政の行う復興事業等の
ために用いられることは、原則としてありません。)
受付団体が明確になり次第こちらのページで明記させて頂きます。
■ 東北地方太平洋沖地震義援金の詳細
東北地方太平洋沖地震災害義援金の受け入れ
1 趣旨
日本パラグライダー協会では、今回の地震災害により被災された方々に対するお
見舞いとして寄せられる義援金を受け付けます。寄せられた義援金は「義捐金受
付団体」に全額を寄付します。
2 義援金の使い方
その後義援金は、義援金受付団体等で構成される義援金配分委員会により公平に
分配が決定される予定です。
災害に対する義援金は、被災された方々に届けられ、行政の行う復興事業等のた
めに用いられることは、原則としてありません。
3 受付期間
2011年3月12日(土)から2011年5月30日(月)まで
募金状況によっては延長することもあります。
4 義援金取扱口座
送金先)
常陽銀行 柿岡支店 普通 1267256 日本パラグライダー協会
郵便振替口座 00170-5-462846 日本パラグライダー協会
大変残念ながら、ここ1ヶ月の間に50歳以上のパイロットの方の事故が続いて起きました。
パラグライダーは、幅広い年代層のパイロットが楽しんでいるスポーツです。
JPAとしても、今後増えるであろう中高年のパイロットの方々のフライトの安全を確保することが重要なことになると思います。
エリアへのビジターの受け入れは、その方の技量や装備の安全性の確認が難しく、特に注意が必要な状況です。スクールの皆様へは、パイロットへの注意喚起と徹底した安全管理を、お願いしたいと思います。
年齢にあったフライトスタイル、たとえば昼時はゆっくりと休むなどの余裕を高い年齢層のパイロットにアドバイスをすることも必要と考えます。
また、冬場は寒くて水分補給が不足しがちであり、これがフライト中のパイロットの体に悪影響を及ぼし、瞬時の動きを妨げる原因にもなりえますので、注意喚起が必要です。
寒い冬、ともすれば面倒で忘れがちな準備運動も、全員がしっかりと行うことも重要です。
自分の体調とその日のコンディション(風向風速のみならず、エリアの混み具合も含めて)総合的かつ客観的に判断し、時には飛ばずに帰る決断も・・・入れられたらよいのではないでしょうか?