パラグライダー大会へ参加する初心者のためのビギナーズハンドブック。

競技の流れの概要と基本用語

大会の流れ(簡単バージョン)

大会当日は簡単ですがこんな感じで流れてゆきます。


基本用語の説明(簡単バージョン)

基本の用語説明です。

基本用語内容
タスク競技に使う飛行ルートをタスクと呼びます。その日のコンディションに合わせて、当日決定されます。
ターンポイントウェイポイント、パイロンとも言います。ルートをまわるときの目標物です。GPSデータで示されるので、山の三角点とか肉眼では目標物にしにくいものもあります。
シリンダーターンポイントを通過したと認められる空域。仮想の筒形状をしています。この筒の内側に自分のGPSフライトログが残ればターンポイント通過が認められます。
シリンダーサイズシリンダーの大きさは半径で決めています。PNL、N2Lでは基本200m。チャレンジリーグでは基本400mです。但しその日のタスクごとに、またパイロンごとに別の半径となることもあります。


何を競うの?

パラグライダーで主流の競技は「レース」です。世界を舞台に行われるパラグライダーワールドカップ(PWC)も「レース」で勝敗を決めます。

JPAの競技会も「レース」で競技します。「レース」つまり、いかに速く飛べるかを競います。

GPSデータで設定されたターンポイントと、それを巡る順番が決められてコースが設定されます。(これをタスクと言います。)どの交差点で曲がるかを自分で確認しながらマラソンを走る感じです。

マラソンなら途中で休憩できますが、パラグライダーではサーマルを乗り継いでいかなければ途中で降りてしまいます。ここが難しいところです。「タスクを回りきること」=「ゴールすること」はビギナーにとって最初の目標となります。

他の競技方式には、時間は競わずどれだけ遠くに飛べたかを競う「フリーディスタンス」や、着地場所の正確さを競う「アキュラシー」などもありますが、まずは「レース」がどんなものか理解しましょう。