日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

XCフライト後の野外着陸

発生時間 : 12:00~
年齢 : 58
性別 : 男
経験年数 : 23
パイロットレベル : エキスパート
年間フライト日数 : ~100日
天候 : 晴れ
風速 : 4m
状況 : サーマル発生
内容 : 機体はBoomerang5、以前は国際レースにも出場していたが、ここ10年ほどは大会には参加せず。エリアやスクールの活性化にもつながるものと考え、レースに時々参加しようと思い、久しぶりに本格的チューニングを施した機体に乗る。当日まで、5本程度10時間ほどの飛行をエリア内で行っていて、失速特性や着陸特性など一通り理解していたつもり。当日、良いコンディションに恵まれ雲底についてXCフライトに出発。40km程度飛行し、着陸態勢に入り、道路脇の休耕田の雑草の生い茂った場所にアプローチ、高度20m程度で長方形の着陸予定地の風上側に電線ではない細いケーブルを視認、右側は道路と電柱電線、左側は建物といった具合の中に入ってしまい、わずかなローリングとブレーク操作により進入角を深くして着陸しようとしたが、高度4~5mほどで失速。回復操作もなにもできない状態で背中から墜落。深い草と休耕田の軟らかい地面に助けられ、軽い打撲感程度で済む。
考えられる要因 : わかりきっていることなのだが、着陸地点の選択ミスと新しい機体に対する慣熟飛行練習が不足していたまま、過去の経験だけをたよりに安易にXCへ出たこと。飛行特性をもっと深いレベルで修得していたなら、回収が楽ということだけで道路ぎわの狭い着陸場所を選ぶことはなかったと思う。隣接する場所にもっと楽に安全に降りる場所があった。
過去の経験がいくら豊富であっても、今乗ろうとしている機体での経験は無いのだから過去のものは何の役にもたたない。その新しい機体の特性をつかみ、自由に操れる段階になってから過去の経験がものをいう・・・、そんな風に考えている。


2008/09/12

空中接触

発生時間 : 12:00
年齢 : 59
性別 : 男
経験年数 : 5年
レベル : パイロット
天候 : 快晴
天候etc : 形のはっきりしない弱いサーマル。あがってもプラス100Mほど。しかし、高度の維持は比較的容易。
風速 : 3
状況 : サーマル発生
内容 : テイクオフの斜面付近でサーマルセンタリング中の機体に、フォローで直線飛行の機体が正面からぶつかった。お互いの右翼端どうし。
要因 : 注意不足。相手がどのような飛行経路をとるのか予測して飛んでいなかった。車の運転時にいわれる「かもしれない運転」ができていなかった。


2007/10/22

レスキューパラシュートが開かない

発生時間 : 12:00
年齢 : 55
性別 : 男
経験年数 : 17
レベル : エキスパート
天候 : 快晴
天候etc :  当日の天候は詳しくわかりません。大会成立しています。
風速 : 1m
状況 : 穏やか
内容 : 大会中、空中接触でストールに入りレスキュ-パラシュ-トを投げたがインナ-コンテナから出なかった。その後グライダーは回復し事無きを得た。
要因 : ローラのインナーコンテナはラインとキャノピーが別々になっていて、ラインをへらを使って押し込みますが、最初に押し込む所にラインを束ねたこぶの部分が入ってしまい何かの都合で引っかかってしまった。
リパック期限は約60日過ぎてました。


2007/08/26

レスキューパラシュートが開かない

発生時間 : 12:00
年齢 : 55
性別 : 男
経験年数 : 17
レベル : エキスパート
天候 : 快晴
天候etc :  当日の天候は詳しくわかりません。大会成立しています。
風速 : 1m
状況 : 穏やか
内容 : 大会中、空中接触でストールに入りレスキュ-パラシュ-トを投げたがインナ-コンテナから出なかった。その後グライダーは回復し事無きを得た。
要因 : ローラのインナーコンテナはラインとキャノピーが別々になっていて、ラインをへらを使って押し込みますが、最初に押し込む所にラインを束ねたこぶの部分が入ってしまい何かの都合で引っかかってしまった。
リパック期限は約60日過ぎてました。


2007/08/26

ゴンドラに接触

発生時間 : 12:00
年齢 : 59
性別 : 男
経験年数 : ?
レベル : エキスパート
天候 : 晴れ
風速 : 3m
状況 : サーマル発生
内容 :  ゴンドラ沿いの斜面でリッジサーマルを使って、180度ターンで高度を上げようとしている時に、翼がつぶれ失速。スピンで約180度旋回した後、レスキューパラシュートを開傘。レスキューパラシュート開傘後、上りゴンドラリフトの搬器にキャノピーの翼端が接触。キャノピーの3分の1がちぎれてゴンドラに引っかかったまま山頂方面へ。すぐにゴンドラリフト係員に連絡をいれ、山頂駅舎手前で緊急停車してキャノピーを回収。パイロットは地上約10mの高さで木の枝に掴まり、ほとんど衝撃もなくゴンドラ下の林道に着地。
要因 :  パイロットがエリア規則にある、ゴンドラリフトとの安全距離(水平・垂直方向100m以上)を保っていなかった。


2007/08/12