日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : プレフライトチェック

タグを絞り込む : タンデム ツリーラン テイクオフ レスキュー開傘 講習高高度フライト

レッグベルトつけ忘れでツリーランディング

【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】曇り
【風速】2m/s
【状況】穏やか
【内容】
曇りで穏やか、スクール生も穏やかに飛べるコンデションでした。
昼頃、そのパイロットはテイクオフしてしばらくしてツリーランディングしました。携帯電話から連絡があり、怪我無し、本人と合流して?????回収しました。


【考えられる要因】
ツリーランの原因は、レッグベルトの付け忘れで、テイクオフした後、何とか座ろうともがいたが何もできず、本人がツリーランする選択をして?????しました。
友達が新しくパラの初飛びだったのでその写真を撮ろうとしてその友達がテイクオフする写真を撮って急いでテイクオフしようとして忘れたと思われる。


2017/08/20

レッグベルト締め忘れ、脱落防止システムのおかげで大事に至らず

【発生日】2016年12月19日
【発生時間】11:00~
【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】晴れ
【風速】2~4m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
テイクオフの準備完了し、風具合をみながらタイミングを図っていたところ、隣で準備していたパイロットのラインとライザーが絡んで手こずっていたので手助けしようとレッグベルトを外し、ハーネスを脱ごうとしたところラインの絡みが解けたので、フライトデッキを再び装着してテイクオフ態勢に。
レッグベルトを外したことを忘れ、そのままテイクオフ。
少し違和感を感じたが乗り慣れていない新型ハーネス(Aerotact Soyo エムシライト)であったため足を入れるのにちょっとだけ手こずったが問題なくフライト。
2時間ほどソアリングし、通常(体が少しずり落ちた感じがしたが)どおり着陸して、ハーネスを脱ぐ際にレッグベルトを締め忘れたことに気が付いた。しっかりした脱落防止システムに助けられたが、態勢次第ではもっとひどい状況になっていたかもしれない。初めての経験。
エムシライトの脱落防止システムに感謝!

【考えられる要因】
うっかりミスなのだろうけれど、このような状況は何時起こっても不思議ではない。最終的に離陸を決断したら、走り出す直前の、必要最小限度のチェック事項を定め実行すべきかもしれない。
マンネリ化してきた「ベルトよし、無線チェック....」を確実に励行するか、そのあとにもう一度
1.レスキューグリップ確認
2.カラビナ確認
3.ハーネスベルト確認
4.・・・・・


2016/12/19

テイクオフ時左右のブレーク持ち間違え

発生時間 : 16:00~
年齢 : 70
性別 : 男
経験年数 : 20
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : ~40日
天候 : 快晴
風速 : 1m
状況 : 穏やか
内容 : リバースでセッティング。立ち上げて振り返った時に左右を持ち間違えていたことに気がつく。その時に取りやめればいいのですが、あわてて走りながらブレークコードを放して持ち替えようとするうちに、離陸してしまう。離陸直後につぶされたが1-2という安定性からすぐに回復した。ブレークコードはその後に持つことが出来た。本来なら持ち間違えに気がついたときに取りやめてほしかった。
考えられる要因 : 前のフライトから間隔が開いていた。?そもそもリバースの練習不足?年齢による視力低下?など、いろいろな原因が考えられるが、ミスに気がついたときに取りやめさえ出来れば事故は少なくなるはずだ。


2010/03/16

ラインが複数個所絡んだままテイクオフ

発生時間 : 16:00
性別 : 男
フライト本数 : 500_UP
フライト時間 : 1000_UP
レベル : エキスパート
フライト日数 : 100
天候 : 快晴
風速 : 3m
状況 : 穏やか
内容 : テイクオフは3-4m/secの向かい風。リバースライズアップには理想的なコンディションでたくさんのパイロット、講習生がフライト。最後に、10年以上フライトしていて、コンペ機を乗っているパイロット2人だけとなる。特に問題はなさそうなので、私もテイクオフディレクターの仕事も終え後片付け。ちょうど目を放した時に、1人のパイロットがテイクオフ。なんと、翼の左半分が考えられないほど絡んでいました。1~2本の絡みではなく、リバースライズアップで立ち上げをしていれば、気づかないということはありえないほどの絡みでした。すぐに、レスキューパラ、ツリーランを念頭にフライトすることを指示。なんとか右半分の翼をうまくコントロールし、田んぼに不時着。
要因 : ・コンディションが良すぎて油断した。→テイクオフディレクターも全員フライトするまで油断するべきではなかった。
・暑くて思考回路が正常に働いていなかった。→このような状況を見極め、テイクオフでは再度気を引き締めるようにさせるなどの指導が必要だった。すでに正常な状況でないパイロットであれば、フライトを中止させればよかった。
・ブレークコードで修正しながら立ち上げていたので、絡んでいるか気づけなかった。
→ブレークコードを使用せず立ち上げ、その後、頭上安定をするといった基本に忠実なライズアップをするべき。


2007/08/01