日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

空中接触

【発生時間】 16:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 3m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
アーベントテルミック発生状況で良好なソアリングコンディション。リッジを取るような形でソアリング中、前方から接近してくるグライダーに気が付いていたもののお互い右によけきれずに左翼端と相手の体が接触。離れた後に両者パラシュート開傘しブッシュの中に着陸。お互いけがはなかった。

【考えられる要因】
飛べば誰でもソアリングできるようなコンディション。
お互いソアリング経験が少なかった。
少しでも長く飛びたいという気持ちがあり、コースを譲り回避するのが遅れたのかもしれない。

テイクオフに管理者がいたのだが、接触時その付近の高度では当事者の2機しか飛んでいなくまさかぶつかるとは思っていなかった。管理の甘さが反省点としてあげられる。


2016/02/27

空中接触

【発生時間】 13:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 2m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
リッジソアリングとセンタリングするグライダーが混在する空域。下からセンタリングして上がってきたキャノピーにリッジソアリングしていたパイロットが包まれる。下のパイロットがパラシュート開傘。まもなくツリーラン。ケガ、グライダーの損傷とも双方ともなし。

【考えられる要因】
どちらかが見ていれば避けられたインシデント。
空域の注意点を認識不足。


2015/12/12

同時進入

【発生時間】 14:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 曇り
【風速】 2m/s
【状況】 穏やか
【内容】
ビジターのパイロットとエリアのフリーフライトパイロットが同高度で動じ進入となり、ニアミス。
ランディングディレクターの指示でよりなれていると判断したエリアのパイロットをアウトサイドランディングへと誘導し、なんとか最悪の事態は避けられた。

【考えられる要因】
ビジターの技術が十分でない。はじめてよそのエリアでのフライトは慎重になされるべき。また同高度になったエリアパイロットも同時進入を意図的に避けるなどの工夫がたりなかった。
ランディング側からは同時進入への警告が発せられていたが、具体的な指示を欠いた。(たとえばどちらのグライダーにどれだけ高度を下げさせるのか)


2015/09/13

アプローチ時に木に接触

【発生時間】 11:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 2m/s
【状況】 穏やか
【内容】
ランディングアプローチの時に近くの木に本人がぶつかり
バランスを崩し地面に(コンクリートの農道)墜落した。
左大腿骨骨折、救急車で搬送した。

【考えられる要因】
当時は少し暑い。
二本目のフライトで集中していたか不明
無線でターゲットを見るように一言アドバイスした。
本人・・・木に近いと思ったが上空を越えれると思っていたらぶつかってしまった。そのまま抜けれると思った。駄目だった。


2015/08/10

緊急着陸の際フルストール

【発生時間】 16:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 4~5m/s
【状況】 強いサーマル発生
【内容】
夕方4時7分テイクオフ。テイクオフは西南西の風3~5m。テイクオフとランディングを結んだラインよりも少し風下側でソアリングを楽しんでいた。その後ランディングへ向かう。しかし向かい風が強めで前に進みづらく、ランディング手前300m付近に緊急着陸(4時45分頃)その際、安全に降りれる水田には水が入っていたため躊躇し、左旋回で風下側へ向くと立木が目に入り、深いブレーキングで約2mの位置からフルストールで背中から接地。幸い、耕したばかりの柔らかい畑だったので怪我なし (状況ビデオあり)

【考えられる要因】
・風情報を絶えず無線で入れていたが、コース取りを風下側に取ってしまった
・ランディングに届きそうなので無線にて誘導したが、本人が届かないと判断して緊急着陸をおこなった
・汚れるのを嫌い、水田に降りるのを避けた
・本人は風下側のコース取りでランディングに向かったが、高度が下がれば風が弱いだろうと判断していた
・春先は条件を見ながら慎重にフライトしていたが、当日はギャラリーも多く普段はあまり飛ばない条件(サーマル)でフライトを行った


2015/05/12