日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : レスキュー開傘

タグを絞り込む : アプローチミス クラバット スパイラル スピン ツリーラン テイクオフ プレフライトチェック 失速 潰れ 空中接触 講習高高度フライト

サイドコラップスからのカスケード→レスキュー開傘

【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】3m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
・テイクオフ直後に左ブレイクが絡んでいたので、すぐに直した。
・目視確認で直ったと判断したため、サーマルソアリングを継続した。

・サーマルによって、サイドコラップスが起こり、立て直した。
・再度立て直しを試みたが、直らず回転しながら降下した。
・再び体制を立て直したが、フロントコラップスが起り、直後にフルストールが発生した。
・再起不能と判断したため、緊急パラシュートを投げた。
・投下後に機体が回復し、ブレイクコードを引き込み、手繰り寄せたが十分に出来なかった。
・その結果、降下速度が加速した。
・不時着した場所は木のチップが敷かれたゲレンデの上に降り、ハーネスのエアバックがしっかり働いたため、怪我はなし。

【考えられる要因】
環境要因:・テイクオフの吹流しが絡んでたのが少し気になってた。
・テイクオフで最後の一人で。自身で判断して飛んだこと。(周りに誰もいなかった)

影響要因:・1度テイクオフを失敗したので、その後のラインチェックがしっかりできていなかったと思われる。

ヒューマンファクターズ:・おかしいと思った時点で早く、ランディングするべきだった。


対策:・ラインチェックをしっかりする。
・コラップスが起きた時にしっかり、対応できるように練習をする
・とりあえず、真っ直ぐ飛ぶことを意識する。
・最後の一人として飛ばない。


2017/06/10

レスキューパラ使用

【発生日】2017年3月4日
【発生時間】12:00~
【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
ソアリング中にフロントコラップス発生。
その後ストール。
ストールを回復できずレスキューパラシュート開傘。


【考えられる要因】
局地的な乱気流に遭遇。
朝は冷え込み、日中は強い日射と気流の変化がある春のコンディションが原因と思われる。
気流の変化への柔軟な対応や怪しい空域からの離脱を心がける。


2017/03/04

スパイラルからの離脱失敗

【ひやっとしたこと】ツリーランディング
【発生日】2016年3月29日
【発生時間】11:00~
【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】晴れ
【風速】5m/s
【状況】強いサーマル発生
【内容】
大きな上昇気流帯から降下しようとスパイラル降下中に、遠心力で顔が上向きに張り付け状態となり、慌てて操作した結果、大きなサーチ後に全潰れを起こし、数本のラインが上面側を回ってしまいキャンディー状態となってしまった。
この時の高度が地面から500mくらいはあり、バランスを取れば飛行可能なようだったので、誘導でテイクオフの斜面上空へ移動させて、もう少し高度が下がったところで、レスキュー開傘してツリーラン。

【考えられる要因】
大きな上昇帯で上昇を続けていたので、知識不足からの怖さや不安感から、慌てた気持ちでいた。
その為、初めて経験する高速のスパイラルへ入れてしまった。
離脱方法は経験していたが、慌てた心境では正しい操作ができていなかった事も考えられる。

(環境要因)ツアーで行った慣れないエリアだったので、上昇帯のイメージができなかった。

(影響要因)本人がイメージできない状況の中で、焦ってスパイラルへ行動を移した事。

(ヒューマンファクターズ)慣れないエリアでの初めての経験で、知識の応用ができなかった事、不安な気持ち、技術の不足


2016/03/29

空中接触

【発生時間】 16:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 3m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
アーベントテルミック発生状況で良好なソアリングコンディション。リッジを取るような形でソアリング中、前方から接近してくるグライダーに気が付いていたもののお互い右によけきれずに左翼端と相手の体が接触。離れた後に両者パラシュート開傘しブッシュの中に着陸。お互いけがはなかった。

【考えられる要因】
飛べば誰でもソアリングできるようなコンディション。
お互いソアリング経験が少なかった。
少しでも長く飛びたいという気持ちがあり、コースを譲り回避するのが遅れたのかもしれない。

テイクオフに管理者がいたのだが、接触時その付近の高度では当事者の2機しか飛んでいなくまさかぶつかるとは思っていなかった。管理の甘さが反省点としてあげられる。


2016/02/27

空中接触

【発生時間】 13:00~
【パイロットレベル】 パイロット
【天候状況】 晴れ
【風速】 2m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
リッジソアリングとセンタリングするグライダーが混在する空域。下からセンタリングして上がってきたキャノピーにリッジソアリングしていたパイロットが包まれる。下のパイロットがパラシュート開傘。まもなくツリーラン。ケガ、グライダーの損傷とも双方ともなし。

【考えられる要因】
どちらかが見ていれば避けられたインシデント。
空域の注意点を認識不足。


2015/12/12