パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 5/18(2日目)

レポート:小林 晋


 検定会二日目の朝は太陽が照りつける一日になりそうです。前日は寒冷前線の通過で雨や雷を体験しました。様々な天候を経験する事は非常に有効です。

早速行う内容を説明し、山にあがります。今日は実際の救助を行います。まずは木からの救助です。救助を必要する人が何も出来ない状態でも安全に救助を行う種目です。


 前日からの確認事項、特に重要な不用意な落下を防ぐバックアップの考え方を徹底して試技に挑みます。この種目はカウンターウェイトを使用した懸垂下降を行うのでシステムの理解は徹底されていなければなりません。


 重要な事は2重3重のバックアップをとって救助活動をすること。そのためのシステムを正確につくることです。

受験者の皆さんは事前のトレーニングを行っていたのか円滑に救助を試技してくれました。


 試技が終わっても時間が余っても休息はありません。すぐにユマーリングを実施。お昼ごはんまで動き続けます。


 午後からは宙づりの状態での木からの救助です。

 木を登る、要救助者の安全を確保する、下降支点をつくる、確実なカウンターラッペル、ロープジャッキによるライザーの取り外しなど、総合的な技術が必要です。救助不能に陥ることなく、みなさんが宙づり状態の要救助者の救助に成功しました。


 その後はロープが足りなくなった場合の懸垂下降の方法、最後に自分たちで木登りを行い、使用していたロープセットを回収して検定会は終わりました。

終った時刻は17:00です。


今回の検定は受験者の皆さんが事前のトレーニングを積んでいたこともあったので、無事に全員合格となりました。


しかし、合格が終わりなのではありません。これで救助をおこなう責任を渡された事になります。ですから合格者の皆さんはこれからもいっそうのトレーニングに励み、体力作りを行って、いつでも万全な救助を行える準備をして頂きたいと思います。お疲れ様でした。

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合格者
・岸 正弘(パラパーク青木)    ・西野 力也(今井浜フライングスクール)
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・藤川 裕美(ウイングキッス朝霧)  ・辻 強(エアパークCOO)
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・宇野 登茂子(今井浜フライングスクール)
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以上、5名。

検定員:上野 睦(エアハート)
    小林 晋(グランボレパラグライダースクール)
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パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 5/17(初日)

レポート:小林 晋 


 時間前にもかかわらず、受験生の皆さんは早くから集合されていて、皆さんの意気込みを感じます。


 はじめにレスキューに対するJPAのとりくみ。経緯や背景等を説明。日本山岳レスキュー協会に認められた資格となる事。また改めて専門家ではない我々が救助活動を行う上で注意が必要なことなどを解説しました。


 その後検定会の要項やスケジュールについて説明をしてすぐに会場となるテイクオフへ移動です。


 到着後にまずはリードで木登りを実施しました。普段は高い空を飛ぶ事に慣れているインストラクターやベテランパイロットでも勝手が違います。しかし、さすがにみなさん、練習は積まれている印象を受けました。そして重要な事はシステムをきちんと理解していることです。自分が高所で救助を行うことへのバックアップをきちんと取る事が重要です。


 種目を終えても休息時間はありません。なぜなら体力は重要です。そして疲れている状態でも正確に実施しなければなりません。

そこでエイト環を確実に使いこなすロープ登り直しのトレーニングを実施しました。

二人組で実施し、とくにビレイヤーが確実にロープとエイト環を操らないとロープを登り直す事ができません。技術だけでなく、当然筋力も必要です。参加者のみなさんの両腕は棒のようになってしまったはずです。


昼食もただ食べるだけです。食べ終わればすぐに検定が始まります。

午後からは、宙づりからの自己脱出を試技してもらいます。この種目は木から救助に必要な技術が多く含まれています。確実な支点をつくる、懸垂下降のバックアップ、マッシャー、ロープジャッキなどがふくまれており正確に実施する事は確かな技術を身につけるために必要です。



 受験者の皆様はそれぞれにセットされた場所で演技を行います。ここで予想はされていましたが、雷をともなう激しい雨に見舞われてしまいます。雨の時、気温が変化する時なども想定した装備を携行していなければなりません。それぞれにきちんと雨具を身につけます。もちろん、雨具も山中での救助活動に適した物でなければなりません。


 その後はトレブルシューティング(エイトカンがロックしたケース)をトレーニング。よりスピーディーに木登りを行うためのユマーリングのトレーニングも実施しました。最後に疲労している状態でもきちんと木に登れるように、もう一度リードで木を登ります。

 終了したのは18:00。休息時間はまったく有りませんので、受験者の皆さんは相当疲労したはずです。


帰ってからも

検定員からの今日のまとめ、をふりかえり。

皆さん演技は正確に実施されていましたが、準備に時間が掛かりすぎている事、などが反省点でした。


 最後に道具の使用方法の注意点などを確認しました。明日の種目の確認等をして終わったのは20:00すぎとなりました。


それでも検定は明日も続きます。

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パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 速報

雨、風、高温とめまぐるしく変わるコンディションの中、2日間の認定検定会を無事完走。ほぼ休む暇のない2日間でしたが、全員合格という素晴らしい結果を残すことができました。詳細は明日アップします。


合格者

・岸 正弘(パラパーク青木)
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・西野 力也(今井浜フライングスクール)
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・藤川 裕美(ウイングキッス朝霧)
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・辻 強(エアパークCOO)
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・宇野 登茂子(今井浜フライングスクール)
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以上、5名。
みなさま、お疲れ様でした。

検定員:上野 睦(エアハート)
    小林 晋(グランボレパラグライダースクール)
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パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 エアパークCOO 5/16・準備日

3月に延期となった認定検定会が明日から茨城県エアパークCOOを会場に開催されます。今日は会場設営および準備で教育事業部のスタッフが集まりました。

強めの風が吹く山頂の林の中は寒いぐらいでしたが、木を登ったりしているとちょうどいいぐらいです。過去、雨や雪の中で開催されたことが数多くありますが、明日からの天気はどうでしょうか。いずれにせよ、レスキューは天気を選んでくれません。


日本山岳レスキュー協会の名に恥じないよう、2日間トレーニングおよび検定が実施されます。


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Paraglider Rescue Level1,2

来週、再来週とCOO(茨城県)、安比高原(岩手県)に立て続けにパラグライダーレスキューのレベル1,2認定検定会が行われます。

日本パラグライダー協会のこのシステムは日本山岳レスキュー協会に認められており、合格すると山岳レスキュー協会名の認定証が授与されます。

2日間におよぶ認定検定会では自己脱出はもちろんのこと、トラブルシューティング、カウンターラッペルによる救助などを行います。技術はもちろんのこと体力、判断力が必要となります。


このパラグライダーレスキューを開始して以来、各スクールではレスキューの重要性、危険性が正しく理解されたのではないでしょうか。まずは怖さ、そしてむずかしさを知ることがレスキューの初めの一歩です。緊急の現場で確実に役に立つ技術・知識を身につけましょう。



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2009年3月5日 朝霧の体育館に12本の木を立て、研修会を行いました。JPAパラグライダーレスキューがその時始動しました。