アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/16(2日目)

6月16日(水)

 予定通り朝8時集合。1時間目、谷田理事による「保険」から開始です。JPAには円滑にスクール、フライトが行えるように様々な種類の保険が用意されています。まさにフルカバーといっても過言ではありません。この保険のおかげでスクールは安心して活動ができますし、パイロットのみなさんはフライトをすることができます。すべての種類の保険の内容をご説明いただきましたが、内容を聞けば聞くほど内容の充実度には納得させられます。このような保険も今までの、そしてこれからのJPAの活動が評価されているからにほかなりません。
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 2時間目、事務局の日下部氏より事務局の業務内容などの説明、そして質疑応答が行えました。みんなで作り上げている協会ですので、みなさんの正しい理解は必要不可欠です。
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 短い休憩をはさみながら3時間目。「アクティブ操作」。最近のセーティートレーニング、上級者向け講習で培ったノウハウを披露しながら、スクールでどのような指導をするべきか話し合いました。スクールで練習する実技科目は事前に「目的、方法、注意点」が明確となっていませんと、その実技を練習する意義がありません。インストラクターが意識をはっきりさせることで、ワンフライトワンフライト学習効果の高い練習を行うことができます。

 ここでお昼。そして4時間目。競技事業部の宮田氏による「ハーネス調整」スタンダード、エアバック、フットバーつき、ポット、すべてのハーネスの基本的な調整方法、注意点を実習をもとに理解を深めました。ハーネスはパラグライダーを操る操縦席です。このセッティングが正しく行えているかどうかということは非常に大切なことです。
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 5時間目、ハーネスをより理解する上で、EN認証テストに関して講義。JPAはテスト機関である「ヨーロピアン・アカデミー」と常に最新の情報交換をしています。どのようにハーネスは作られ、どのようなテストが行われているかということを知ることは、ハーネスを販売する上でも非常に重要です。

 6時間目「ワークブック 機材」「航空力学」そして「フライトテクニック~降下手段」。講習では内容を理解していただくことも大切ですが、どのように指導し学習効果を高めなければならないかということも学んでいただきます。ビデオを使ったり、模型を使ったり、書いたり、話し合ったり・・・方法は様々です。
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 7時間目、エアパークCOOの辻氏による「ワークブック 気象」テーマ、積乱雲は今日の気象状況にぴったりで、ちょうど講習をしている最中に雷雨となり、実践的な内容をなりました。苦手意識の強い方の多い「気象」ですが、どのように簡単明快に教えるべきか、ひとつの模範が示されました。
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今日はまだ続きます。8時間目「グライダーチェック」。辻氏に実際デモンストレーションをしてもらいながら、方法、そしてその必要性を学びました。すべての講習を終えたのが19時。みなさん、明日の準備を整え、会場を後にしました。明日も8時集合です。

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アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/15-1日目

6月15日(火)
 今日から3日間の日程で茨城県エアパークCOOのご協力の下、養成研修会が開催されます。今回は教育事業部のみならず、競技事業部、安全普及事業部合同での開催となりました。

 まずは趣旨説明。なぜこのような研修会を行う必要があるのか、どのようなインストラクターが望まれるのか、1時間ほどのイントロダクションから研修会は始まりました。
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 そして、早速本題、1時間目の開始です。1時間目は安全普及事業部長の岸氏から「過去の事故の判例」について。実際の資料を使用した講習は緊迫感があります。ちょっとした対応が違ってしまったばかりに問題になったりならなかったり・・・インストラクターに必要な一つの能力「事故対応能力」が問われる部分です。JPAではその能力を磨くために継続的に事故対策会議を開催し、結果を残しています。
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 2時間目「事故の傾向と対策」。岸氏がまとめた統計をもとに、どのような場面で事故が起こり、ではどうすればそれを防ぐことができたかということを考えました。事故報告書からまとめあげたデータは、事故をどのように防ぐか、そしてどのような環境では気をつけなければいけないかということを教えてくれます。
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 昨日梅雨入りしたば かりの関東地方ですが、今日は朝方には雨があがり午後には日が差すようになりました。予定通り、教育事業部の扇澤氏担当の基礎技術をエアパークCOOの講習バーンで行いました。まずはテイクオフ。どのようにテイクオフをするか、そしてそれをどのように 指導するかということを交えながら実習となりました。講習バーンには良い風が吹き、夕方まで良い実習をすることができました。どのような方法でもテイクオ フをすることは可能ですが、正しい論法を持って行わなければ、何百回に一回ひやっとしたり、何千回に一回ケガをすることになります。これは過去のデータが 物語っています。テイクオフは基本通り正しく行われなければなりません。
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 ひとしきり良い汗をかいたあとは4時間目「アプローチ」。テイクオフ同様に事故の起きやすい場面です。とにかく、高度のない場面の技術は正確でなければなりません。場周アプローチのメリット、デメリット、スロープ8のメリット、デメリット、そのシステムを正しく理解し、実践する必要があります。

 結局は事故の半数以上はこのテイクオフとアプローチで発生しています。決して軽視することなく基本に忠実に行うことでここでの事故は防ぐことができるはずです。
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 ここですでに時間は18時。8時半開始でしたのですでに10時間ほどが経過しています。ここで終了としたいところですが、夕食も弁当でさっと済ませて5時間目「GPSの使用方法」。GPSは立派な救助用品です。救助するにも、されるにも正しく使用方法を理解していなければいざという時に役立ちません。救助ということを前提にGPSの有効な使用方法について学びました。
 すべての講習が終わったのは夜8時。明日は朝8時開始です。


アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 明日から

明日から3日間、茨城県のエアパークCOOを会場に3日間、「JPA アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会」が行われます。
使用するファイルのコピー、会場の設営を今日一日かけて終えて準備完了です。期間中は講師が入れ替わりながら16科目の授業を予定しています。


アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/15-17 エアパークCOO

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6月15~17日の3日間、茨城県のエアパークCOOを会場にアシスタントインストラクター、インストラクターを目指す方を対象とした養成研修会を実施します。この養成研修会を受講したのち、秋に行われる検定会で合格しなければなりません。

道のりは遠いようですが、JPAでは安易にインストラクター技能証を乱発するつもりはありません。インストラクターとして必要な技術、知識、そして心構えを持った方にだけ実務に取り組んでいただければ十分です。

このような取り組みは結果として、昨年度の事故の大幅な減少、そして保険環境の大幅な向上につながりました。保険のありがたみは使った時にしかわからないかもしれませんが、いざという時に使うものがないようでは困ります。その点、JPAの環境は年々確実に良くなっています。

養成研修会では、3日間教育事業部からそれぞれ専門分野の講師がかわるがわる講習を行います。講習はJPAで作り上げた「教育学」「教本」「ヒューマンエラーブック」「レスキューBOOK」「タンデムブック」「ワークブック」・・を使用して行われます。


パラグライダーレスキューBOOK好評発売中

発売から一カ月が経過しましたが、道具の使用方法を1から書いてあるこの本はパラグライダースクールはもとより、クライミング、登山の分野からも高い評価を得ています。同じ山を遊び場にしながら、「パラグライダーは飛んでいるだけでしょ、山のこととか知っているの?」といった見方をされているのも事実です。それに対して、パラグライダー業界(JPA)はこれだけのことを行っている、知っているんだということを示すことができました。ただ、これも最終的にはパイロット一人ひとりの心がけ次第です。ツリーランディングをした場合、「自己確保をセットして待つ」ということは基本ですが、待つにしても救助してもらいやすい状況を作るということは最低限度のマナーです。それは連絡の取り方、場所の伝え方、道具の使い方などです。また、どのように救助してもらうということがわかれば、おのずと準備もできるはずです。


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パイロットのみなさんは山で遊ぶ以上、必要な知識、技術は身につけておきましょう。それがいざというとき自分の身を自分で守れることにつながります。


もちろん、その前にパラシュートを使用して安全にツリーランディングするということも大切です。パラシュート、ツリーランディングの自己脱出装備は持っているだけではなく正しく使用できるようにしておく必要があります。それには継続したトレーニングが必要です。

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JPAスクールでのツリーランディングトレーニングはこの本を教科書として行います。各スクールでお買い求めください。