パラグライダー・レスキューレベル1,2認定検定会・立山 初日(4/20)

8時半集合。今回の目的、意義をレクチャーしたのち、すぐに研修会場に移動しました。雲は徐々に厚みを増し、開始するころには雨が降ったりやんだりとなりました。実技は南裏講師の木登りのデモンストレーションから始まりました。リードで登る意義、体の使い方、ビレイヤーの役割と重要性など重要な要点を解説しながらあっという間に終了点まで登っていきます。ロアーダウンで降りると、さっそく2人1組で木登り。手際の良さはこの検定会に向けどれだけ練習してきたかで一目瞭然です。今回は研修会ではなく検定会です。しかも日本山岳レスキュー協会に求められるレベルが必要となります。参加するに当たっての意識の差がそのまま行動となって表れます。間違った操作には講師の南裏さん、関沢さんからすぐに指摘があります。JMB立山パラグライダースクールの関沢校長はクライミングにも精通しており、見る目は非常に鋭く的確です。


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木登りが一通り終わったところで、次に「宙づりからの自己脱出」。この目的は、このあとのカウンターラッペルでの救助に必要な技術を習得することにあります。自分の脱出ですので救助をすること以上に迅速にそして正確に行える必要があります。


すでにここで13時。雨の降りは時々強くなりますが、前回の検定会と違い、気温が高いの幸いしています。午後からいよいよ救助。カウンターラッペルの意味を図解で説明し、デモをし、そして各自実施。


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実際救助をしていると救助者は方法論にとらわれがちですが、常にどこに危険性があるか、このあとの手順はどうなるか自分で確認しながら行うことが重要です。南裏、関沢の講師陣は救助者にそのような意識があるかどうか見抜き、意識のない行動には厳しい指摘が飛び交います。

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すべての実技を終了したのは日暮れ前。室内に戻り今日の反省と総括。明日は宙づりの救助から実技スタートです。なお、デモはなし。参加者全員で今晩中に話し合い、答えを出しあいすぐに実践となります。
8時スタートです。


パラグライダー・レスキューレベル1,2認定検定会・立山 準備完了

4月20日、21日の2日間、富山県立山にて今季4回目となる認定検定会が実施されます。正しいツリーランディングの救助、脱出方法を普及させるべく1年前に始まったこのプロジェクトは日本山岳レスキュー協会のご協力も得て、目標を達成しつつあります。今後はここで学ぶ技術、知識がスタンダードとなります。

認定検定会前日となる今日、JMB立山 の関沢校長にお手伝いいただき会場の設営をすべて行いました。会場はレスキューBOOKの写真撮影にも使用させていただいた場所です。

講師:関沢 孝之、南裏 健康、南裏 保恵



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パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 残り枠わずか

パラグライダーレスキューBOOKの発売も決まり、パラグライダーレスキュー制度も順調に進行しています。来週、立山で行われる認定検定会の受付は〆切ました。残すところ5月行われる白鷹ステージのみとなります。
今後、ツリーランディングの回収、搬送はこのパラグライダーレスキュー認定者が行うことが基準となります。

各スクールに最低1名の認定者が必要になります。パイロット証所持者であれば認定検定会には参加できます。5月白鷹が終わりますと次回は年明けとなります。また、今回レベル1,2の認定を受けた方を対象に来年はいよいよレベル3の認定検定会を行います。


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4月15日(木) アシスタントインストラクター、インストラクター更新研修会・白馬

スキッとした空気が気持ちの良い雪の朝となりました。雪のゲレンデを歩きながら栂池パラグライダースクールのクラブハウス「エデン」へ。インストラクターのみなさん、8時すぎには続々と到着。今回も予定より早く研修会開始です。
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ちょうどこれからパラグライダーのシーズン本番、そしてサーマルコンディションの強い春を迎えます。気を引き締めてシーズンインを迎えるには良いタイミングの更新会になったのではないかと思います。

まずは前回の更新会同様、昨年の傾向、保険、事故について実例や事故報告書を交えながら講義。すでに3月の総会でもお話した内容ですが、事故に対する取り組みは繰り返し、そして継続して行う必要があります。同じ事故に関するグループトーキングでも、話し合う仲間が変わるとまた色々な意見が出てきます。
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さらにその話の流れで「パラシュート」。最近、JPA大会やリガー研修会でお話している内容を、実演を多く交え講義を行いました。パラシュートを投げる練習はあまりできませんが、その分シミュレーション、正しい知識をどれぐらいもっているかということが重要になります。

是非、フライトを行いたかったのですが、さすがに今日の天候では断念。それでも広いクラブハウスを使わせてもらいながら午後は「テイクオフ」に関して。実際にパラグライダーを広げてみんなでどうすれば効果的なテイクオフが行えるか、そして指導ができるかということを話し合いました。基礎技術はJPAが発足してまっさきに取り組んだ科目です。セオリーは変わらないもののそれをどのように教えるかということは年々進化しています。基本姿勢、ライズアップ、頭上安定・・・本質が見えてくればどのようにすればいいか答えは出てきます。
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すべての講習が終了したころ、外気温はすでにマイナス。栂池パラグライダースクールの後藤校長に雪道をキャタピラ車で荷物を運んでいただき解散となりました。今回の内容がこの春からの講習にお役立ていただければと思います。


4月14日(水) リガー更新研修会・白馬 2日目

昨日と一転ひんやりとした朝を迎えました。ゲレンデを見上げると、まだ多くのスキーヤーで賑わっています。さて、今日も8時半にはみなさん集合。さっそく机上講習から更新会はスタート。昨日の反省も踏まえ、今日は実技のデモンストレーションに時間を費やしました。修正箇所の断片的なデモではなく、4ラインチェックからラインストーまでの一連の流れをすべて行い、みなさんにイメージをしっかり作ってもらいました。事前の講習が一通り終えたところで、実技開始。栂池レストハウスのスペースを有効に使えるので、広々と実技が行えます。
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今回は順調に進み、ようやくこちらの狙い通りの研修会となってきました。JMB立山の若林インストラクターはすべてのタスクを16時すぎには終了。大きな修正箇所もなく、こうしたらもっと良くなるというポイントを数多く伝えることができ、更新会らしい内容となりました。良いパックであるかどうかは、そのレスキューパラシュートをどのような理由をもとにパックをしたかということをリガーがすべて説明できるかどうかでわかります。説明できないようなパックであれば、本質がわかっていないということになります。現在始まっているパラグライダーレスキューもそうですが、作業の本質が見えてこないと、どのように行えばいいかということが理解できません。研修会ではその考え方を学びます。

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今回は岡田、只野の2名のFAA(アメリカ連邦航空局)パラシュートリガーで担当したこともあり、お一人ずつ細かい箇所までこだわって研修が行えたように思えます。それが主催者の自己満足ではなく、みなさんに確実にフィードバックできていれば幸いです。すべての研修は終えたのは18時すぎ。今回会場を手配していただいた栂池パラグライダースクールの後藤校長のもと後片付けをし終了となりました。