初めて検定会を開催してから3年が経ちました。更新のための研修会を茨城県桜川市で開催しました。春風を警戒して朝早めのスタート。風が強くなるまでに6本のオペレーションを交代で行いました。すでにオペレーションの経験も豊富ですので、すべて問題なくトーアップ。その分、細部にこだわりい技術チェックを行いました。
実技終了後は、エアパークCOOの教室をお借りして、反省と総括。今までのインシデントを参考に装備品を見直すことを今後の修正点として今回の研修会を終えました。これからシーズンインとなります。楽しくトーイングを行いましょう!
更新:上野 陸(エアハート)
立花 圭介(七時雨パラグライダースクール)
講師:岡田 直久(教育事業部部長)
今回で5回目となるガーナパラグライディングフェスティバルに参加してきました。招待状が来たのは3月に入ってから、慌しい中準備を整えることとなりました。そんなときは、なにかあるもので・・・
出発当日。さっそくトラブル発生です。ビザの確認ができていないとのことで、チェックインができません。招待状を見せたり、現地にすぐコンタクトを取るものの、状況は進展しません。夜9時半、搭乗できずマイカーで成田空港をあとにすることになりました。タイムリミットはあと1日。でないと、フェスティバルに間に合いません。すぐに、現地でビザが用意されていることを証明するものを送ってもらうことにしました。翌日、一度はこれでOKがでましたが、なんと再びチェックインカウンターで問題発生。ガーナとの国際電話でなんとか状況を伝え、日本で私のビザが確認できたのはチェックインがクローズになる5分前。なんとも、出発前からガーナらしい展開となりました。
1日遅れでの到着ですので、現地に到着後すぐにセレモニーに移動となりました。チームと合流し、4時間ほど車に揺られNKAWAKAW地区に到着。村長が、私たちの入村を許可するためのセレモニーはちょうど日が暮れるころから開始。トラディショナルなセレモニーは毎回のことながら気が引き締まる思いです。
そしていよいよフェスティバル初日。ただし、朝にはテイクオフでオーピニングセレモニーが予定されています。警察の先導とともに観光省の大臣が登場です。こんなときに限って風は良いもので・・・パイロット全員、セレモニーにも気もそぞろ。来賓の話が長引きだしたところで、お客さんもたくさん待っていることもあり、チームリーダーのチャックから「用意しろ」と声がかかりました。今回もトップバッターでガーナの空に飛び立たせてもらいました。テイクオフでは大音量のガーナミュージックと歓声が送り出してくれます。1年ぶりのガーナの空もあたたかく迎えてくれ、ドイツ人のお客様としばしその感覚を楽しみました。赤土を巻き上げながらランディングをすると、すぐに車に乗り込みます。車のなかでゆっくりと休みたいところですが、道路が悪すぎて、頭をぶつけてしまいそうで車の中も気が抜けません。テイクオフに戻れば、会話もできないほどの音楽が向かいいれてくれます。そんなことをくり返しながら、次々と空へ飛び立ちます。
午後になると、背後にできる入道雲から目が離せません。パイロットとも情報交換しながら、安全を確認しながらテイクオフ。とはいえ、最終的には飛ぶも飛ばないも自分の意思次第となります。テイクオフの雰囲気(観客のみなさんからの無言のプレッシャー)からすると飛び立たないといけないようなかんじですが、無理はできません。雲の位置、形、色を見ながら各々が判断します。最終日は12時には雲が急発達してしまいましたが、3日間通してはまずまずフライトができました。私は15本。「なんでそんなに一生懸命飛ぶんだ?」と聞かれますが、「日本人だから」との答えにみんな納得です。来年はもう1名日本人パイロット枠を増やしてもらうつもりです。
それでも、お客さんは予約を取って1日待ちでようやくフライト。今回はベルギーのテロの影響もあって、出国できないパイロットもいて、いつもより少ないチーム編成となりました。パイロットはフル回転でフライトをしましたが、それでも100名以上の方がフライトできずに会場を後にすることになってしまいました、なかには、毎年来ていただいているJICA(日本国際青年協力隊)のみなさんもいらっしゃいました。
さて、11回目となるフェスティバルは回数も重ねていることもあり、私も含め各所要領を得て非常にスムースに進行したように思えます。今回はチーム全員、フライトではなにもトラブルなく終えることができました(毎年はなにかしら・・・)。
このような貴重な機会に快く送り出していただき、関係するみなさまに感謝いたします。ありがとうございました。
レポート:岡田 直久(教育事業部部長)
検定会を受験するには、なぜその技能証が必要なのか明確な理由が必要です。指導者の技能証は、合格すればカードとともに責任を受け取ることになります。もちろん、JPAでは色々とバックアップしていきます。
さて、今回は3名の方が受験。予定通り朝7時半から検定開始です。指導者としての知識、技術を学科試験、講習実技、パラグライダーレスキュー・・・と様々な角度から試されます。すべて終了したのは17時。今回も10時間ほどの検定会となりました。
結果は後日、所属スクールに通達されます。お疲れ様でした。
エアパークCOOのみなさま、3日間ご協力ありがとうございました。
今季もアシスタントインストラクター養成研修会が茨城県エアパークCOOで開催されました。今回の参加者は2名。なかなかこの業界の門をたたく方はいませんが、お二人は同一スクールからのお申込です。まだまだ元気なスクールもあり、うれしい限りです。これからインストラクターを目指すみなさんはJPAの財産でもあります。
今回は初日に、
-JPAの組織とは
-フライトテクニック「テイクオフ」「アプローチとランディング」
-ワークブック「航空力学」「法規」「フライト機材」
-保険
全七科目を朝の7時半から11時間かけて講習。
2日目は、
-フライトテクニック「アクティブ操作」「降下手段」「異常飛行」
-パラシュート
-パラグライダーレスキュー
-模擬試験
全6科目を朝7時半から10時間かけて講習しました。
お疲れ様でした。指導者として覚えるべき項目はこれでもすべてではありませんが、勉強、練習の大切さはご理解いただけたのではないかと思います。
明日は引き続き、アシスタントインストラクター検定会。今年は3名の方が受験されます。頑張りましょう!
講師:岡田 直久(JPA教育事業部長)