10/17(月曜日) 2011セーフティートレーニング

第一回は無事終了。今回は今までの準備加えて、さらにパワーアップしています。


1. ハイビジョンカメラ&ハイビジョン専用プロジェクターの使用

 スカイ獅子吼の森田さんのカメラ技術はもちろんのこと、最新の装備で今まで以上に最高のビデオ解析が行えています。疑問はハイビジョン画像を何度もスロー再生して解決しています。今回のビデオは後日、DVDおよびブルーレイにまとめますので、お楽しみに!


2. 救助訓練

 すでに救助実績は十分にあるJPAセーフティートレーニングチームですが、怠ることなく琵琶湖で救助訓練を実施しました。実際に湖上にパラグライダー、パイロットを浮かべ救助模擬。みなさまの安全を守る体制はさらに万全にしました。


3. 専用シミュレーター

 潰れ、ストールさまざまなマヌーバーを再現できるシミュレーターを昨年から使用しています。イメージトレーニングに非常に効果を発揮しています。


4. 若手の起用

 今回は浜名湖パラグライダースクールのご協力のもと、アシスタントインストラクターになったばかりの青木翼くんにトレーニングをお手伝いいただきました。すでにトレーニングは何度も受講していますが、指導者の目線で参加してもらうことで、スタッフの充実を図りました。


5. パワーポイント資料

 机上講習で使用するパワーポイントは年々充実しています。パワーポイントは最新映像も交え、すでに140ページを超えました。JPAセーフティートレーニングの宝です。


明日から第二回目がスタート。今日は一日かけて資料を修正。明日に備えました。

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期間中、ずっとお手伝いいただいているびわ湖スカイパークのみなさんは今日はつかの間のフリーフライトを楽しみました。


10/16(日曜日) セーフティートレーニング 2日目

レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)


 セーフティートレーニング2日目、北風強風予報の舞鶴でしたが、朝から海も穏やかでフライト出来そうです。

朝7時に集合、朝食を済ませ早々に本日の課題の机上講習が始まりました。参加者の皆さんは昨日の疲れもなく意欲的に講義に聞き入ります。

今日は初日の課題である「ピッチングの三要素からなるグライダーの動きの理解」を深め、さらに非対称の潰れにより旋回など複雑な動きをしていくグライダーの動きをこの三要素から紐解いていきます。そしてパラグライダーのメカニズムがわかったところでイメージをしっかり作り、実践へつなげます。

8時過ぎに講義は終了し、さっそく実技へ。フライト準備も整い、さっそく扇澤講師からデモフライトです。しかし、朝一番の空域は悪く、トレーニング出来ないと判断。するとテイクオフでは岡田講師が再度イメージを明確にするためもう一度レクチャーを始めます!この時間を無駄に過ごさない講義で皆さんはさらにトレーニングに集中します!

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その後、裏風もおさまり、トレーニング開始です。イメージトレーニングがたっぷり出来た皆さんは朝からビックマヌーバーを次々こなして行きます。ランディングでは扇澤講師がすぐのフィードバックで次のフライトの課題を明確にしていきます。お昼から懸念されていた強風予報は落ち着き、午後もフライトが続きます。グループ分けされた体制も動きが良く、一人3~4本のフライトが出来ました。

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フライト終了後はマイマイハウスに戻ってビデオ解析です。今年はハイビジョンムービーで撮影されたとても綺麗な映像で、細かくポイントポイントを解析。今後の課題が明確になり最後の最後まで熱心な参加者の方々はとても充実したお顔をされていました。

予想外のフライトが2日間続き、参加者一人一人の課題が十分にこなせたトレーニングとなりました。


舞鶴・神崎エリアは10月のフライト確率は非常に高く、近隣のエリアでフライト出来ない日でも好コンディションになることが多くなります。

その中で集中してトレーニングするとグライダーの動きやコントロールの意味がはっきりしてきます。確実に何かを得て、飛ぶことが楽しいと満ちた表情を見ると私たちスタッフもうれしく思います。
そして、今後の安全なフライトに繋がっていき、事故撲滅となることを願っています。

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10/15(土曜日)セーフティートレーニング 初日

レポート:青木 翼(浜名湖パラグライダースクール)


昨晩、豪雨に見舞われた神崎でしたが雨は止み曇天の朝です。参加者の皆さんは8時半には集合し講義をスタート。

曇天ながらも予報は好転し飛べそうな予報で皆さん緊張感を持って講義を受けます。

やはり基本はピッチングの三要素からなるグライダーの動きの理解からです。マヌーバを行う上でこの三要素はとても重要です。トレーニング初回の方はもちろん、リピーターの方も復習ししっかりと理解を深めます。そして過去の動画などから、どうしたら異常飛行状態に陥る事を防げるのか傾向と対策です。

これから実際に行う演技を成功させる鍵は事前の理解としっかりとしたイメージを持つことが重要です。

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講義は10時半には一区切り、実際の演技を行う上での注意事項を済ませテイクオフへと上がります。まずは扇澤がデモフライトをし空域を確認。コンディションは曇天で穏やか良いマヌーバコンディションとなりました。

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1マヌーバを行なったあとはグループごとにランディングでフィードバック。

こういったグループで行動することでメリハリのあるトレーニングを行うことができるのです。前日の予報とは裏腹に初日は夕方まで一人あたり2~3本のフライトができました。

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フライトが終わると休む間もなく今日撮影した映像でビデオ解析です。参加した皆さんの演技を一つ一つ検証し明日に備えさらに理解を深めます。
今回からは参加者の皆さんをグループ分けし効率の良いトレーニングが出来るように配慮しています。

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一通り確認したあと食事を取りますが今日はまだまだ終わりません。講師に様々な疑問をぶつけみなさんのやる気が伺えます。そしてさらに今年はマヌーバに関する問題集も用意しました。こちらも映像を交えながら問題を解き、どのぐらい理解しているかを確認出来ます。

大成功に終わった初日、二日目は7時半からスタートします。


10月14日(金) セーフティートレーニング前日

9時前には現地入り。砂浜は台風の影響で流木が目立ちましたが、問題なし。まいまいハウスではいつも通り館長がお出迎え。さっそく機材を運び入れ設置です。会場の設置作業には慣れているものの、やはりこのイベントの準備には時間がかかります。大会とも違う、ほかのセミナーとも違う独特のものがあります。特別なシミュレーターの準備、救助艇の機材の準備と・・・・結局一日時間を費やすことになりました。夕方にはカメラマンの森田さん(スカイ獅子吼)、山口校長はじめ琵琶湖スカイパークのスタッフのみなさん、高地さん(バーズ)と続々と到着され明日へ向けて最終確認。いよいよ本番は明日です!


明日の天気予報は絶望的だったものの、夕方チェックすると好転の兆しが・・・。8時半集合です。



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10月13日(木)救助訓練in琵琶湖

セーフティートレーニングまであと2日となりました。ここ近年、2ライナーの登場が話題となりましたが、はたして2ライナーはなにがどう今までのグライダーと違うのでしょうか、これはシリアルモデル(市販機)に関しても言えます。4ライナーから3ライナーへ多くのグライダーは変化していますが、性能が良くなるということ以外にどのような違いがあるのでしょうか。もちろん、インストラクターは明確にそのことを知っていなければなりませんし、パイロットも正確にそのことを知らなければなりません。グライダーの挙動、性質を知らずしてフライトをし、トラブルに陥るといったことは有ってはならないことですが、そのようなトラブルは世界的に発生しています。過去にセーフティートレーニングを受講された方はたくさんいらっしゃると思いますが、そこでの知識、技術をそのまま現在の最新のグライダーに当てはめることは大変危険です。年一回の開催ですが、最低年一回は受講をし知識、技術をリフレッシュすることはそのような勘違いを防ぐ意味でも大変重要です。

もちろん、技術、知識が完ぺきになっても事故はゼロにはなりません。それはヒューマンエラー理論から明らかです。安全に楽しく、社会に迷惑をかけずフライトをする上で、我々パイロットは様々な配慮を払わなければなりません。ともあれ、セーフティートレーニングはその一端を担っています。今回もそのための理論講習、実技講習の準備は万端です。

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そのトレーニングの2日前の今日、琵琶湖で事前の救助訓練を実施。着水することは稀ですし、救助スタッフもすでに実績がありますがそこに甘えることなく、さらなるシミュレーションを行い、準備を万全にすることにしました。寒空で本当に行うのか躊躇しましたが、救助は時と場所を選びません。今回は琵琶湖スカイパークのパイロット・吉積さんのマリーナをお借りし、スタッフの山口、近藤、岡田が実際に救助模擬。パラグライダーを付けた状態でパイロットを着水させ、どのように救助するのがベストか色々と試しながら練習。交代でハーネスをつけたりしながら、救助する側される側を体験し理解を深めました。実際に思い込んでいたことと体験したことに若干違いがあったりし、良い修正をすることができました。

明日は現地に入り最終準備となります。

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