モーターパラグライダーレスキュー講習会 MKクラフト・滋賀県 11/27

 今日も良い天気となりました。開始の10時にはみなさん集合。はじめに真藤校長よりごあいさつ、そして趣旨説明。昨日、今日で参加された方は20名。フライトできるコンディションにもかかわらず、ソワソワすることもなく、みなさんトレーニングに集中です。

 トレーニングは昨日同様、パラグライダーレスキューの意義から説明させていただきました。そして、ハンガーへ。まずは今回特別に用意をした着脱式のハーネスと通常のスワミベルトそれぞれをつけ、ロープにぶらさがってもらいました。実際にどのような姿勢で脱出するのか体験をしてもらうことが第一歩です。また、繰り返し脱ぎ着することでハーネスの装着方法にも慣れてもらいました。スワミベルトとの違いはすぐに理解をしてもらえたようです。

JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ

 そして、脱出に使用する道具の説明、実際に道具を手にしてもらいながら覚えていきました。一通り終えたところで、自己脱出のデモンストレーション。質疑応答で疑問も解消し、そしていざ本番です。

 事前に3グループに分かれたみなさんは協力をしあいながら、セッティング、そして順番に実技を行っていきました。昨日に引き続き2日目という方もおり、さすがにそのパイロットのいるグループはスムースに進行していました。昨日の反省が十分に活かされています。

 試行錯誤をしながらもお昼までには全員が低高度での自己脱出を成功させました。

JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ

 お昼はバーベキュー。会員の方が用意をしてくれたおいしいお肉でしばしブレイク。英気を養いました。ゆっくりしてしまいそうでしたが、そこそこでお昼休みも終了。

午後はユニックを利用して懸垂下降の練習からスタート。エイト環をセットして、一気に20mほど上空にユニックで上げられるため非常に迫力があります。今回は木がないツリーランディングトレーニング。過去に経験のない環境でしたが、その分、ユニックなどある環境を最大限に活用させていただきました。

JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ

 懸垂下降に慣れたところで、いよいよモーターユニットを装着して自己脱出。1人ずつ、ユニットをつけ、ケーブルに引き上げられていく様は圧巻です。とともに緊張感も高まり、行うほうも見ているほうも真剣さが増してきました。午前中の反省を活かし、空中でのハーネスの装着、下降支点、ロープの準備と確実に行っていきます。エイト環で降下し地面に降りてくると、自然とみなさんから拍手が起こります。非常に良い雰囲気です。

また、懸垂下降の準備ができると、地上ではロープを自然と誰かが保持するようになり、安全に対する意識も完璧です。

2時間をかけて、全員脱出に成功です。

JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ

 最後に総評、そして今後のスクールとしての取り組みを真藤校長より話していただき今回のトレーニングは終了となりました。みなさん、お疲れ様でした。

 今回はモーターで初の取り組みとなりましたが、2日間、みなさんのご協力の下、思った以上の成果を上げることができたように思えます。また、今後のJPAの行うモーターパラ事業の方向性がまた一つ見えたようです。

JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ


モーターパラグライダーレスキュー講習会 11/26 MKクラフト

 8月に琵琶湖でパラシュートの開傘シミュレーションを行いましたが、今回はパラグライダーレスキューの講習会。とりわけ、MKクラフトの安全意識は高く、JPAの行っているすべてをモータースクールに取り入れようと意欲的です。話をいただいた当初、過去にモーターパラグライダーでツリーランディングの講習会したという話を聞いたことがありませんでしたので、想像もつきませんでした。確かにこのような講習会はモーターパラグライダースクールでは初の本格的な試みとなります。

 すでにパラグライダーレスキューの分野は確立をしていますが、はたしてそれがすべてあてはまるのか・・・、もちろん無理です。山岳レスキューのプロでもある半谷顧問に相談したところ、まずはスワミベルトで行う案が賢明ということになりましたが、実際にスワミベルトでの脱出には慣れが必要です。今回はみなさん初めて。色々と考慮した結果、着脱式のハーネスが一番良いのではないかということで、急きょ、この講習会のために特別なハーネスを作っていただきました。ハーネスは当日の受け取りとなりましたが、モノの完成度が高く、すぐに実践で使用することができました。

 今日は当初、準備日でしたが、明日参加できない方もいるので、よかったら今日からということで午後から講習会を開催。10名ほどのパイロットの方がフライトを中断し参加されました。

JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ

 はじめに趣旨説明、そしてこの講習の重要性を机上講習で理解をしていただきました。あくまでも基本は「自己確保をセットして救助を待つ」ということです。大枠を理解していただいたところで、クラブハウス裏のハンガーに移動。まずは基本的な道具の使い方を実践を交えながら理解。そして実際にスワミベルト、着脱式のハーネスそれぞれにぶら下がり、その違いの大きさを感じていただきました。

JPA教育事業部のブログ

 一通り理解できたところで、自己脱出トレーニング。まずは足が少し離れる程度の低高度で基本的な流れをマスターします。ハーネスの降下は絶大で経験のないみなさんも安心して懸垂下降が行えました。比較的順調に進行したので、再度重要なポイントだけを復習し、次はユニックでより高高度に吊るし自己脱出。今度はご自分のモーターユニットを背負って行いました。さすがにユニックで吊るされると緊張感がみなぎります。みなさん、手順を確認しながら確実に作業を進めます。2台のユニックを利用してのトレーニングは効率的で、予想以上の成果を上げることができました。みなさん、地面に生還すると大汗をかいた顔からは自然と笑みがこぼれました。

JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ JPA教育事業部のブログ

 一通り反省会を行い、今日の講習は終了。初のなるモーターパラからの自己脱出トレーニングは良い環境、良い道具のおかげで無事成功。明日は朝から行います。

 JPAではモーターパラの取り組みはまだ始まったばかりですが、パラシュートのリガー制度、そしてこのパラグライダーレスキューもモーターの分野で機能させます。

JPA教育事業部のブログ
JPA教育事業部のブログ


モーターパラグライダーレスキュー

パラグライダーレスキューは各地で大きな成果を上げています。一方、日本国内では毎年のようにツリーランディングで助かったものの、そのあとの脱出または救助から事故に至るということが発生しています。これはモーターパラグライダーでも同様です。モーターパラがツリーランディングしたら?さてどうしますか。


今回、JPA補助動力技能証のシステム構築からたくさんのアドバイスをいただいている滋賀県のMKクラフトでパラグライダーレスキューのトレーニングを行うことになりました。夏にはレスキューパラシュートのセミナーを実施したりと安全管理には非常に意欲的なモータースクールです。過去、MKクラフトでツリーランディングが発生したことはないそうですが、全国各地から情報を収集してみると、実際にモーターでも毎年ツリーランディングは発生しているようです。


通常、我々が行っているように脱出できないことは一目瞭然です。そのため、今回も知識の豊かな山岳レスキューのプロの方々に意見を伺い、準備を進めてきました。

今日は最終調整。明日は現地で準備を整え、本番の日曜日に備えます。


JPA教育事業部のブログ

フライトできる日にもかかわらず、トレーニングを行うパイロットのみなさん。そんな一人一人の安全意識の高さが「楽しいフライト」を実現させます。


セーフティートレーニング2011DVD予約受付開始

教育事業部からのお知らせ

■セーフティートレーニング2011DVD予約受付開始

セーフティートレーニングのDVDの編集が終わりました。大変お待たせして申し訳ありませんでした。
第1回(10/15-16)の演技を1枚のDVD(またはブルーレイ)に収録してあります。
参加された皆さんのみご購入いただけます。なお、今回は扇澤インストラクターのデモを2画面(手元カメラ+全体)で収録しました。

ご希望の方は12月2日(金)までにJPA事務局へメール(info@jpa-pg.jp )にて、お申し込みください。

購入の際には、
・DVD
・ブルーレイ
のいずれかをご指定の上お申し込みください。
DVD、ブルーレイとも5,250円(1枚 *送料別)となります。


カメラおよび編集制作:森田 孝(スカイ獅子吼パラグライダースクール)


JPA教育事業部のブログ


JPA教育事業部