| レポート
第2回セーフティートレーニング3日目 10/21
天気予報通り雨、風も強くフライトは難しそうです。それでもみなさん7時半には集合。まいまいハウスの合宿効果です。フランスのアクロスクールも7時には開始しています。朝は頭もクリアなため、机上講習を行うには最高の時間です。それでもかすかな望みをかけ、船、ランディング、送迎、テイクオフの各スタッフは講習の裏で準備を整えます。
机上講習は今日の予定だった旋回系のマヌーバーについてからスタート。これらのマヌーバーの解析も振り子安定、振り子のエネルギー、飛行経路と迎え角で行えます。正しい理解は今後の正しい操縦に役立つはずです。みなさん真剣に聞き入ります。ひとしきり講習が終わったところで、みなさんに今回の感想を伺いました。みなさんの意見、感想が今後のトレーニングをよりよくする参考となります。多少、緊張が取れたのかたくさんのお話を聞くことができ、私たち講師にとっても有意義な時間となりました。
その間、水上、風の状況を常にチェックしていましたが残念ながら好転の兆しはなし、今日のフライトはキャンセルとしました。ただ、せっかくの時間ですのでさらに講習を行いました。初日の冒頭にパラシュートの重要性についてお話をさせていただきましたが、さらに突っ込んだ話を少々。言わずと知れた只野、岡田はアメリカ連邦航空局のパラシュートリガー、さらに岡田は今年、NASAなどが参加しているアメリカのパラシュート学会に参加しており、どのようにパラシュートを使用すれば良いか、只野のデモンストレーションも交えながら講習を行いました。
最後に、最近のグライダーの傾向、問題、注意点などを総括的に扇澤からお話をさせていただきちょうどお昼に終了となりました。午前中いっぱいで4時間ほどの講習。フライトのみならず朝練はやはり最高です。たくさんの感謝の声をかけていただきながらスタッフは後片付け。参加者のみなさんは帰路につかれました。今回も九州、関東をはじめ全国各地から参加していただきました。ありがとうございます。今後のセーフティーフライトに役立てていただければ幸いです。
今季のトレーニングもおかげさまで無事終えることができました。これもひとえに周辺各地のスクールのみなさんのご協力のおかげに他なりません。大澤、只野といった歴代の日本チャンピオン、山口、藤田といった5年以上にわたりトレーニングに携わりトレーニングのすべてを知っているスタッフ、何度も嫌な顔一つせずセーフティードライブをしてくれた中川さんはじめ舞鶴・神崎フライト同好会、そしてTAK、バーズ、琵琶湖のみなさん、日本ではこれ以上ない布陣のスタッフがフルタイムで動いて連携プレイをしてくれます。そして完ぺきなトレーニング環境。それらに応えるべく、扇澤、岡田は現状のトレーニング内容に満足することなくさらなる進化したトレーニングを提供できるよう準備をしてきました。
今回でJPAとして5年目のセーフティートレーニングです。毎年のように参加されている方は通常のフライトでも確実に上達し、水上でも完ぺきなマヌーバーを披露してくれました。積み重ねの重要性、そしてみなさんの向上心の高さを再認識させていただきました。今後もご期待に沿えるようスタッフ一同頑張ります。ありがとうございました。