セーフティートレーニングセッション with David Eyraud 6/28 Annecy

今日も快晴の朝です。9時前には教室に到着。昨日まで反省などを踏まえ、今日のテーマを決めることにしました。私は動きの速いアクロ機のストールの制御、そしてアスメトリックSATへの準備へと進むことにしました。村上選手は新しいマヌーバーとしてSATに挑戦。そして、ストールの管理に自信を持ちたい
ということでフルストールの徹底練習。そしてグライダーを積極的に動かすためにウイングオーバーを行うこととしました。
全員のテーマが決まったところで、ワゴン車に機材を積み込み、テイクオフへ向け30分ほどのドライブです。
日曜日の喧騒がうそのように昨日、今日と朝一のテイクオフはとても静かです。集中力を高め、BOXへ向かって飛び立ちます。順番はテイクオフディレクターによって無駄なく管理されており、順序良く飛び出していきます。
テイクオフ前にはパラシュートのピンのチェックをされますが、レスキューグリップに取り付けているJPAのタグを見ると「これはなに?」と質問されます。デビットはJPAのこのシステムをフランスにも取り入れたいようですが、ここフランスでは無理だろうなと・・。それだけ今となってはJPAには世界各国がうらやむシステムが揃っています。
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マヌーバーは慣れるまではとにかく余裕がありませんが、徐々に「見たり」「感じたり」「味わう」ことがリアルタイムに行えるようになります。翼の形を見たり、ブレークの引かれ方を見たり、動きの変化を感じたり、体重移動で翼の方向を変えることを味わったり・・・。それができるようになるためには効果的な練習を繰り返すしかありません。

今日は休憩もあまりとらず、フライト、フィードバックを繰り返し4本のフライト。自分のフライトのみならず、最近のアクロ機の動向や、シリアルモデルの挙動を多く見ることができました。

私はストールの制御がコンファメーションできたところで、アスメトリックスパイラル、アスメトリックSATと順を追って練習しました。幾何学な動きに思えるフィギュアもピッチの3要素をベースに考え方をまとめることができます。やはりピッチの3要素を完璧に理解することはパラグライダーの操縦において非常に重要なことのように思えます。

村上選手もストール、ウイングオーバーをコンファメーション、アスメトリックスパイラルまで行え実りある1日となりました。

最後はビデオ解析で1日を総括。疑問や問題点はここでクリアにし次につなげます。ただ、このようなビデオ解析も豊富な知識があってのこと。インフィニティータンブリングまでをこなすデビット氏はすべてのパラグライダーの動きを明快に解析します。もちろんあやふやな受け答えはしませんので、受講者にストレスが溜まることもありません。
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今日もビデオ解析を終えたのが19時。明日は前線が西から接近し、日中にかけ通過する予報です。朝、チャンスがあればトレーニングは通常通り開始します。