限界を超えろ! JPAパラグライダーレスキューレベル3認定検定会 1/25(2日目)

緊張が続いているためか、疲れているにも関わらずみなさん6時には起床。さっそく、朝食、ギアチェック、チームごとのミーティングと余念がありません。予定通り8時にはブリーフィングスタート。再度、気を引き締めて昨日の最終到着地点まで移動しました。

当初、そのまま6合目付近から一気に岩場を引き上げる予定でしたが、震災時、その岩場が崩れたりしたということで、半谷顧問が新たにルート設定。テイクオフ直下を登ることとしました。

まずはロープを張り込み、空中移動しテイクオフ直下を目指します。ロープの張り込みなど日ごろないため、苦労をしましたが全チーム移動完了。朝一から予定変更だったため戸惑うかと思われましたが、各チームの士気は非常に高くチームワークよく難関をクリアしました。

そしてここからは一気に垂直の岩場を引き上げることになります。それも50mロープ一回ではもちろん登ることはできず、4回ほど繰り返すこととなります。緊張感の増す場面が続くごとにチームワークはよくなっているようです。岩場を駆け上がり準備をする者、岩場下で準備する者と無駄がありません。掛け声をかけながら1ピッチ1ピッチをクリアしていきます。日ごろ、岩場を下降することも登ることもないパラグライダーインストラクターにとっては未知の世界が続きます。

3ピッチ(10数mの岩盤を3回)登ったところでようやくテイクオフが手の届くところに見えてきました。しかしここが最後で最大の難関。息は上がり、集中力、体力も限界。目的である「60kgの丸太を搭載した担架をテイクオフまで引き上げる」ということを達成するにはあとは限界を超えるしかありません。各チーム一丸となりゴールを目指します。井上リーダーのもと三浦、岸のチームは1/3システムでクリア、小林(豊)リーダーのもと佐藤、恩田、植木チームはカウンターウエイトで引き上げ、小林(晋)リーダーのもと平出、山口チームは1/2カウンターウエイトで引き上げに成功。遂にテイクオフの地を全員で踏むことに成功しました。テイクオフに着いてからはしばし呆然。テイクオフから眺めた青空はみなさんの目にどう映ったのでしょう。感謝すること・感激する

こと・気づきことの大切さ・・・身を持って感じた2日間だったのではないでしょうか。

2日がかりで脱落者もなく目標を達成。パラグライダ史上初のトレーニングは無事終了することができました。最後は、いっしょになって見届け登頂をされた半谷顧問がみんなと握手。今回のレベル3認定検定会は終了しました。

参加されたみなさんのエリアでは間違いなくより安全でより快適なエリア環境が提供されます。今後のみなさんの活躍にご期待ください。




講師:半谷 貞夫(JPA顧問)

サポート:関沢 孝之(JMB立山パラグライダースクール)
     只野 正一郎(TAKパラグライダースクール)


レベル3合格者:
     小林 豊治(エアロクルーズパラグライダースクール、JPA理事)
     井上 美奈子(スカイトライパラグライダースクール)
     恩田 由希子(伊豆フライトハウス)
     三浦 新二(KPS那須高原パラグライダースクール)
     平出 昌史(KPS富士見高原パラグライダースクール)
     岸 正弘(パラパーク青木、JPA安全普及事業部長)
     佐藤 良太(エアパークCOOパラグライダースクール)

     山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)

レベル3をすでに所持をしていて参加してくださったみなさん
    小林 晋(グランボレパラグライダースクール)
    植木 亨(とんとんトンビパラグライダースクール、JPA理事)

協力:スカイパーク宇都宮


最高の2日間をありがとうございました。

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