パラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会 エアパークCOO 5/16・準備日

3月に延期となった認定検定会が明日から茨城県エアパークCOOを会場に開催されます。今日は会場設営および準備で教育事業部のスタッフが集まりました。

強めの風が吹く山頂の林の中は寒いぐらいでしたが、木を登ったりしているとちょうどいいぐらいです。過去、雨や雪の中で開催されたことが数多くありますが、明日からの天気はどうでしょうか。いずれにせよ、レスキューは天気を選んでくれません。


日本山岳レスキュー協会の名に恥じないよう、2日間トレーニングおよび検定が実施されます。


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インストラクター更新研修会・獅子吼 4/12(火)

レポート:小林 豊治(JPA理事)

 前日の朝から獅子吼入りし岡田教育事業部長と打ち合わせ。

 当日は中部・北陸のスクールはもちろん、東北からの参加者もみえたので自己紹介と共に東日本大震災の現状報告、今後の取り組み、活動について発表、そして話し合いを行いました。地域による温度差、各地の現状、そして今後どのような取り組みをし、我々はパラグライダースクールを行っていくのか時間をかけた話し合いは大変有意義なものとなりました。ちなみに被災地でもある岩手県からお越しいただいた立花校長は昨日夕方あった余震の影響で岩手県から12時間かけてお越しいただきました。

 日本全国にいるJPAというチームで何が出来るのか・・・今回の話は早急にまとめ、全国へお知らせ出来るようにしたいと思います。

 また、西日本のスクールはより積極的に活動して頂き、多くのお客様に喜んで頂きたい。そして、日本のレジャー産業を牽引し元気なパラグライダーの世界を維持し、社会貢献としていく義務があると感じました。

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 続いて事故が減ってきている事への御礼。

 全国スクールの努力により事故は減少しています。しかし、痛い思いをしている方がいるのも現実。この状況を「維持」ではなく「さらなる減少」に繋げる為、全員でひやっとノートを記入し、要因の分析・解決策を発表。事故発生後のデータはもちろん、各スクールではインシデントについての日常のミーティングをより多く行って頂く事を確認。

 また、その内容を積極的にJPAに提出して頂く事で全国のインストラクターでヒヤリハット、エラーの「芽」を知っておく事で共有の財産としていきましょう。

 JPAホームページ上のひやっとノート報告には、氏名・地域・エリア名は書いて頂かなくて結構です。それよりも多くの実例が大切です。皆様ご協力の程よろしくお願いいたします。

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 そして次のテーマ。パイロットは基本通りの技術と判断力をもってフライトが出来ているか?パイロットの事故はそのパイロットを育てたインストラクターの責任でもあります。私たちはより強いプロ意識を持つことでより一層のインストラクションの向上を図ります。
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 最後にスクールでのブリーフィングについて。気象条件の変化をより多くの方で予想しご自分の技術とセーフティーフライトが出来る時間帯や気象条件を選択。事前に知る事によってインシデントを未然に防ぐ事が出来れば…。それらを常に考えられる、予見できるパイロットであればパラグライダーはもっと素晴らしいスポーツになると考えます。

 機材・環境・スクーリングと様々な変化をしているこのスポーツ。私は今回のような取り組みの先には数年で次の時代がやってくるのではないかと感じでいます。全国のインストラクター、フライヤーの皆様、セーフティーフライトをしながら日本の明るい未来に期待をしましょう。JPAではできる、今日改めて確信をしました。
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講師:小林 豊治(JPA理事)

会場:石川県白山市青年の家

協力:スカイ獅子吼パラグライダースクール

更新:関沢 孝之(JMB立山)
   若林 恵子(JMB立山)
   堀 幸雄(ジャムスポーツ)
   立花 圭介(七時雨)
   井合 澄(埼玉こまち)
   小林 晋(グランボレ)
   岩村 誠(グランボレ)


補助動力技能証および補助動力インストラクター技能証研修検定会 2日目(4/7)

モーターの話をしながら朝食。そして、パラグライダーのインストラクターらしく8時過ぎにはエリアに到着です。前線の接近のため午後から風が強くなることが予測されましたが、参加者のみなさんの実技レベルに問題はあまりないため、フライトは無理せず、一番の重要課題でもあるユニットのメンテナンスに関して時間を費やすこととしました。昨日すでに行った講習ですが、行えば行うほど奥の深さに気づかされました。すべてを知るには膨大な時間が必要となるため、基本的な事項を押さえることで講習は終えましたが、それにしてもパラグライダーしか知らない私たちにとっては十分すぎる内容でした。

そして次にフライト実技。新たな練習課題を行う予定でしたが、やはりお昼前から徐々に風が強くなってしまい無理せず途中でフライトはキャンセルしました。
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フライトができないため、さっそく午後は学科試験、倫理試験、そしてインストラクター受験のみなさんは口頭試問と随時検定をすることとしました。こちらはみなさん問題なく時間内で合格。


時間がまだありましたので、すぐに次の講義へ。

小野寺副会長による「リフレックス翼」およに「ジャイロプリッセション」に関する講義は大変盛り上がりました。航空機のパイロットでもありモーターパラでのフライト時間も1000時間を超える小野寺氏の講義は説得力十分。しかもわかりやすく私たちにとって大変貴重な時間となりました。


研修検定会最後の講義は真藤氏の「エリア管理と運営について」。ともすればすぐに騒音問題が取り沙汰されますが、そのようなトラブルのないようにどのようにエリアをオープンし運営していくべきか、質問もさせていただきながら理解を深めました。長年同じ場所でスクールを開校している氏の話にはみなさん興味津々、今後のモーターパラスクール開校にあたって十分なヒントとなったのではないでしょうか。

ここで時計は17時。検定結果発表をし、総括。JPAで初めての補助動力インストラクターが2名誕生しました。また、新たに2名、補助動力技能証に合格されました。2年ぶりの研修会となりましたが、その時に比べさらに充実した内容となりました。

MKクラフトの真藤氏、中村氏そしてお手伝いいただいたスタッフの皆様にこの場をお借りして再度お礼を申し上げます。ありがとうございました。


協力:MKクラフト(滋賀県)

講師:真藤正一(MKクラフト)、小野寺 久憲(JPA副会長)

アシスタント:宮田 歩(JPA競技事業部長)、岡田 直久(JPA教育事業部長)

補助動力技能証合格:

岩村誠(グランボレパラグライダースクール)

小林豊治(エアロクルーズパラグライダースクール)



補助動力インストラクター技能証合格:

森永年(VANスカイスポーツ)

窪木 祐治(浜名湖パラグライダースクール)

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補助動力技能証および補助動力インストラクター技能証研修検定会 初日(4/6)

快晴の朝を迎えました。風も穏やかで期待が高まります。9時前にはみなさん到着し予定通り開始です。まずは東日本大震災に際してたくさんの義援金をいただいたことに対してのお礼、そして今後のJPAの活動についてお話をさせていただきました。

昨日から来られているみなさんはすぐにでもフライトしたいところですが、慌てず順序通り研修を進めました。はじめに、JPAの補助動力システムの説明、そして今回のスケジュール、趣旨説明。

目的をはっきりさせたところで本題。まずは補助動力倫理科目。今回の研修会はMKクラフトの真藤氏を中心に、小野寺副会長、電気モーターのフライト経験がもっとも多い宮田氏(競技事業部長)、そして私(岡田)、さらにMKクラフトのスタッフのみなさんと講師陣が大変充実しており、一つの科目を講習するにしても様々な意見が出たりして大変充実したものとなりました。本来であれば、これほどのスタッフは必要ありませんが、補助動力初めての本格運用、そしてこれを機にシステムをさらに充実させる必要があるためみなさんに集まっていただきました。

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倫理科目を終え、次にエンジンユニット、電気モーターユニットの取扱注意点、そして事前のプレフライトチェック方法を学びました。ここは従来のパラグライダーにはない部分のためみなさん真剣です。

基本事項の講習を一通り終えたところで昼食。その間にも、そこここで質疑応答が繰り返されました。また、ワイヤーを用いたシミュレーターの準備を整え、午後の部を迎えました。
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午後はいよいよ実技。まずはワイヤーシミュレーションで指導要領の実技を交代に行いました。また午前説明を受けたモーター特有の動きを見たり、感じたり、このシミュレーションの意義は非常に高いものがあります。
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全員一通り終えたところで、いよいよフライト実技。講習カルテに沿って順次練習。空中での演技はまったく問題ないものの、モーター特有のテイクオフ、ランディング、そしてローパスにはやや戸惑い気味。それでもさすがみなさんインストラクター、すぐに修正をし次のフライトではより良い演技をなっています。みっちり3時間ほど行い、充実した実技講習となりました。最後はビデオ解析、そして総括。明日のテーマをはっきりさせ初日を終えました。明日も9時スタート。良い天気が続きそうです。


2011安全講習会・スカイエリア京北 3/6(日曜日)

朝、天気予報を見るとテイクオフレベルで南西風が強め。ライブカメラ、観天望気でもその様子が見てとれましたので今日は一日机上講習にすることとしました。

まずはエリアの代表である田中氏よりごあいさつをいただきました。「安全に楽しく今年も一年フライトしましょう」と言葉が強く印象に残りました。それを実現することのむずかしさ、どうすればそれを実現できるのか永遠のテーマともいえます。

今日からご参加の方たちもいらっしゃるので昨日の復習をふまえ、再度「スロープ8」練習の意義から講習を始めました。昨日フライトしたみなさんは体重移動の重要性を痛感しており、ハーネスの調整方法をデモンストレーション。これにはみなさん興味が高く、いろいろな質問もあり盛り上がりました。

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そして次。正しい操縦をするには「飛行経路と迎え角」の理解は欠かせません。様々な映像を用いて、基本的な動きそして異常飛行状態まで解析しました。セーフティートレーニングで得たノウハウはパラグライダーの操縦をより簡単に理解することを可能にしました。

お昼休みはハーネス調整の時間となりました。上半身をうまく使えないことが多いようで、それを可能とするためにセッティング、姿勢をどうすればいいかご自分のハーネスで理解していただくこととしました。秋にはすでに山口校長がセッティングをされたようですが、時間が経ちちょっとずれてしまった方も多かったようです。定期的に見直すことが必要です。

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午後からテーマをがらりと変え、「テイクオフ」の見直し、そして最近の事故を解析することに。みなさんからいろいろな意見も飛び交い、有意義な時間となりました。事故を起こさないためには技術、知識レベルを上げることはもちろん大切ですが、心理的な要因に多く影響を受けるスポーツですのでヒューマンエラーが起きにくいコミュニケーション、エリアの雰囲気を作り上げることが大切です。
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今回はこのようなセミナーに招いていただき、スカイエリア京北、琵琶湖スカイパークのみなさんに感謝いたします。すこしでも「Happy Landing」のお役に立てたら幸いです。ありがとうございました。