スカイエリア京北 安全セミナー 3/25(日曜日)

3月25日(日曜日)

京北安全講習会2日目の本日、あいにくのコンディションで机上講習となりました。今日のテーマは“ヒューマンエラー”。スクールでは定期的にミーティングを開き事故に対して話し合いをもっていますが、また別の切り口でセミナーを行ってもらうことでさらなる理解を深めることとしました。

まずは、昨年の東日本大震災を取り上げ、“なぜ事故が起こるのか”ということに迫りました。

普段のフライトの中に潜むインシデントには事故発生に至る共通点があり、繰り返される事故をどう食い止めるか、自分達のフライトに置き換え皆さんも真剣に聞き入ります。

次に、影響要因と環境要因を学習し、実際にエリアで起きた事故の例をもとに皆でディスカッション。いままでヒューマンエラーを学習してなかったパイロットたちが多い中、いろいろな意見が活発に出てきます。そして、何気なくフライトしている私達の感覚の中にこそ事故の要素が含まれていることに気づかされました。客観的に事故を分析し話し合いが進むと今まで見えてないところがよく見えてきました。今後の自己分析や危険回避につながる発想が芽生えました!

セミナーを通じ、事故は起こるべきして起こることを学び、今後の安全フライトにつなげられる事を願いました。

我々は今後も事故を分析し、その教訓を積み重ねエリア、スクールの安全に繋げられるよう努力していきたいと思います。パイロットのみなさん、ご参加ありがとうございました。2012年もHappy Landingを目指しましょう!

主催:パラグライダースクール京北、びわ湖スカイパーク

会場:山国公民館

講師:岡田 直久

協力:日本パラグライダー協会


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定例の安全セミナー開催・スカイエリア京北 3/24(土)

レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)


今年もJPA教育事業部から岡田講師を招き「パラグライダースクール京北」「びわ湖スカイパーク」の安全セミナー開催です。
京北は朝から寒気の影響が残り強風と雨模様。フライト出来る可能性は全く無く心置きなく講習が始まりました。


はじめに、昨年の事故統計から話が進み、目指す「ハッピーランディング」のための講義がスタート。「事故を起こさないためのコントロールを身につけていきましょう。」と課題を明確にしていきます。まずは、フライト前からの危機管理や危機回避につながる要因を分析、それぞれのパートから自分の機材を知り、理解を深め、コントロールにつなげる意味を学びます。


そして楽しいフライトで終われるために知っていなければならないグライダー操作のポイントや意味を多彩なデーターを使って紐解いて行きます。ここでもやはり一番重要なコントロールの全てはピッチング3要素から理解を深めます。また、パラグライダー特性の「揺れ」にも学びます。この「揺れ」が安全なフライトに繋げるキーワード!
普段の何気ないフライトの中でも「揺れ」を意識・理解することがハッピーランディングへつながる一歩なのです!!


今までのフライト内容を交えながらディスカッション、皆さんも盛り上がり講義は進みました。

今日はあいにくの雨でフライトコンディションにはなりませんでしたが、課題がはっきり見えてきます。
この春からのフライトが楽しみな参加者の皆さんでした。


主催:パラグライダースクール京北、びわ湖スカイパーク

会場:山国公民館

講師:岡田 直久

協力:日本パラグライダー協会


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トントンとんび安全講習会 3/11(日) 山形県白鷹

まだまだ雪の多い白鷹エリアですが、あと1ヶ月もすればパラグライダーシーズン本番を迎えます。そんな春目前となると、トントンとんびパラグライダースクールでは安全講習会を定期的に開催しています。昨年も同じ時期に予定をしていましたが、2日前に大震災があり中止となりました。

一年越しの今回、みなさんでまずは黙祷を捧げました。あれから一年、気を引き締めてセミナースタートです。

今日は午前の学科と午後の実技の2部構成。まずは最近の事故の傾向から再度基礎技術の見直し。機材が年々変化するため、私たちの知識も定期的にリフレッシュする必要があります。最新映像を交えながら、テイクオフ、アプローチ、そしてパラグライダーの特性を学びました。百聞は一見にしかずとはよくいったもので、映像から伝わることはたくさんあります。JPA発足以来導入した場周アプローチはアプローチでの事故をなくす意味ですばらしい結果を出してきました。ただし、ちょっとした勘違いが生まれていることも事実です。常に過信せず、継続的に学ぶ機会を持つことが重要です。そうすることで、今年の目標”Happy Landing”を実現します。

ヒューマンエラーを交えながら基礎技術を見直したところで、次はパラシュート。対地高度のないテイクオフ、アプローチの技術はしっかりみにつけ、空中でのトラブルには無理せずパラシュートで対処します。

ここでもハーネス、パラシュートなどの機材の変化により、以前とは注意点が変化しています。

まずは使用の決断をすること、そして投げることが重要です。このようなことが確実にできるようになるために、定期的な開傘トレーニングはやはりかかせません。そしてあとは良い知識を増やすこと。パラシュートを使用するような場面でそのチャンスを確実に活かすためにはそれしかありません。午後の実技トレーニングをふまえ、お昼まで学科講習を行いました。準備は万端です。

お昼休みをはさみ、近所の体育館に移動。今度は実技トレーニング。開傘トレーニングはもちろん、ブライダルコードで吊るしてのシミュレーション、そして五接地転倒まで順次練習していきました。頭で考えていることが実際に実技を行うと違っていたり、思うようにいかなかったりと様々なことを感じることができ有意義なトレーニングとなりました。開傘トレーニングの内容も年々進化しています。

空き時間にはレベル2認定のパイロットでもある阿部さん、そしてスタッフの神林さんを中心にツリーラン講習も実施しました。時間はあっというまに過ぎ予定の4時。最後のまとめをし今回の安全講習会を終了しました。

今回のトレーニンがこれからのパラグライダーシーズンにお役立ていただければ幸いです。たくさんのご参加ありがとうございました。

会場:山形県白鷹スカイパーク
   中山公民館
   鷹山小学校

主催:トントンとんびパラグライダースクール

講師:岡田 直久

協力:日本パラグライダー協会


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JPAパラグライダーレスキューレベル1,2認定検定会・エアパークCOO 3月3日(土)

レポート:小林 晋(グランボレパラグライダースクール)

 3月3日土曜日、茨城県のパラグライダースクール、エアパークCOOさんのご協力のもと、パラグライダーレスキューレベル1.2検定会が行われました。

前日の雨がすっかりとあがり、実技検定には申し分ない条件となりました。

 参加者の方は3名。皆さん予定時間より早く集合されています。今回の検定に対する高い意欲を感じました。まずレスキューの検定が行われる必要性や背景について説明を行いました。早速全員で山を登っていきます。

 救助はいつどこで起こるかわからない事態にすばやく対処することが必要です。ことにパラグライダーは空間を広く移動するスポーツです。必要とされる現場へできるだけ速やかに到着しなければなりません。つまり基本的な体力がとても重要だということになります。

 参加者のみなさんはずべての救助道具を背負って、エアパークCOOのスクールハウスからテイクオフまで登坂していきます。

参加者の中にはこの時点でかなりの体力を消費してしまった方もいたようです。しかし現実には休んでいられるような時間はありません。そこでこの検定もテイクオフに到着するや否やすぐにやるべきことを指示します。

 最初の検定種目は「木を登る」です。基本的な技術ですができるだけ早く、しかも正確に実施できなければ救助はできません。2人組みで登る方法と、ロープソロで登る方法を実施します。

 ここでももっとも重要なのは基本をおろそかにしないこと。カラビナのロック、ゲートの向き、ロープの取り扱い方を口うるさく指摘されます。

受験者の皆さんは休憩も取らずに動き続けますので、疲労感などが集中力を乱すと大きな事故につながります。とにかく集中して作業を続けます。気を登りながらロープの張り込みを行い、続けて「宙吊りからの自己脱出」を行います。

 「宙吊りからの自己脱出」はレスキューに必要な道具の意味、システムの意味、をよく理解していることが求められます。限られた道具で同じシステムを構築する応用技術も求められます。そこで今回の実技ではいくつかの道具を足りない状況にして、実施しました。必要なシステムが正確に理解でき、また道具の応用ができれば問題なく行えるはずです。ロープジャッキがない、エイト環がない、スリングが足りない状況などに対応して実施します。


 ここまで実施してお昼となりました。本日はエアパークCOOさんの安全祈願祭ということで、われわれも祈願祭に参加します。

しかし検定会は休みなく、当然のようにお昼ご飯の時間などはなく続けられます。


 まずはもう一度「宙吊りからの自己脱出」の確認です。道具のパターンを変化させて実施します。教科書どおりの手順を暗記するだけでは対応が難しく、参加者の皆さんも苦労されていましたが、なんとか自己脱出に成功しました。

 この時点で日も傾き始め、だいぶ寒くなってきました。つづけて救助訓練を行います。カウンターラッペルを用いて宙吊りの状態から要救助者を救助します。この種目ではシステムを作ることはもちろん重要ですが、慣れない高所での作業、空中にぶら下がっての作業、と難易度があがります。実際の練習を積み重ねていないと、うまく体を使うことができずに行き詰まってしまいます。

 要救助者と救助者に別れて実技を行いますが、ここまでで相当の疲労がたまっているのか、動きも鈍くなります。また集中力も途絶えがちで次の動作、作業を想定しながら行うことが難しくまります。われわれも声がけを行いながら、集中力を維持できるように励みます。

 ここでもカラビナを確実にロックすること、ロープの通り方をかんがえること、など基本をおろそかにしてしまうと、作業が行き詰まるばかりか、要救助者、救助者ともに危険な状態になってしまいます。

その点を注意しながら実施します。

 実際に行ってみると、システムが完成しているのにライザーが外れなかったり、ロープジャッキが絡まったりと、トラブルも起きます。それらを起こさないようにすばやく行う必要があります。


 この種目をおえて完全に日も落ちてしまいましたが、まだ行うことが残っています。みんなでヘッドランプを装着して使用したすべての道具の回収を行います。おそらく疲労もピークを迎えていますが、さいごまで集中して行います。

暗闇で作業することも経験を通して、どれほど視界がないのかを体感することができます。中途半端な明るさではまったく役に立ちませんので、きちんと明るさを確保できる道具が必要になります。

暗闇での作業をおえて、クラブハウスへ戻ってきたところで、道具を整理して、最後のまとめに入ります。

JPAの半谷顧問からも検定に対する意義をお話いただき、総評を交えて合否をお伝えします。

結果は全員合格となりました。

このような経験、技術を有する人が少しずつ増えることがもっとも確実にエリアでの救助の質を高めることのつながることになると思います。

受験者の皆さんは本当にお疲れ様でした。

最後になりますが、予備日を含めて二日間のあいだエリアでの準備にご協力いただきました、エアパークCOOのスタッフの皆さんにお礼を申し上げます。



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協力
AIR PARK COOパラグライダースクール

講師
小林 晋(グランボレパラグライダースクール)


合格(前方右から順)
野村 和宏(エアパークCOOパラグライダースクール)
青木 翼(浜名湖パラグライダースクール)
清水 浩一(KPS那須高原パラグライダースクール)
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このような厳しい検定会に一般のパイロットの方たちが参加されることに感謝いたします。