セーフティートレーニングを終えて

今季も無事トレーニングを終えることができました。これもスタッフのみなさん、参加者のみなさんのご協力があってこそ、大変感謝しております。


さて、トレーニングを終えるたびに、トレーニングで使用する資料が増えていることに気づきます。50ページで始まったパワーポイントはすでに150ページを超えました。たくさんの動画が満載されていますが、すべてのグライダーの動きを今は明快に解説できるようになりました。20年ほど前からセーフティートレーニングを行っている扇澤氏とフランス・デビット氏の経験と理論がすべてかみ合った結果です。これほどまでに爽快な理論講習はほかにはないものです。すでに世界へ発信できるほどの完成度となっています。


今回、3ライナーで参加された方は今までの4ライナーのグライダーの挙動との違いを十分に体感されたようでした。それが重要で、過去のイメージだけで操縦をしてしまうと思わぬところに落とし穴があったりするものです。難しい中にもなにかつかむものがあったのではないでしょうか。


ほとんどの方はEN-A,Bクラスのグライダーでパイロットになっています。その間、異常飛行状態に遭遇することはほとんどないはずです。ないに越したことはありませんが、なんの免疫もないままグライダーをステップアップした時に、対処ができない状況に追い込まれています。普段のフライトでマヌーバートレーニングは行えませんが、異常飛行状態に対する正しい理解と知識を持っている必要があります。これは大変重要なことです。


今回気づいたこと、感じたことは今後の教育事業部の活動にフィードバックしていきます。現在、冬の研修会の予定を組んでいます。早いうちにお知らせできるように準備しますので、もう少々お待ちください。


JPA教育事業部

岡田


10/19(水曜日)第2回セーフティートレーニング 2日目

10/19(水曜日)第2回セーフティートレーニング 2日目

 天気予報に期待をし、7時には集合。ただし、すぐにコンディションが整いそうもないため机上講習となりました。一つはパラシュートに関して。リガー研修会、開傘トレーニングとは違った視点で、異常飛行と絡めて講習をさせていただきました。水上でパラシュートの開傘体験を一回することより、定期的に様々なシミュレーションを行うことのほうがより効果的であることは言うまでもありません。普段からパラシュートに対して「思い」がなければ持っているだけにすぎません。

 9時過ぎまで講習を行い、テイクオフへ。マヌーバーが行えるかどうかわかりませんがおのずと緊張感は高まります。到着したテイクオフは風がやや強め。大澤インストラクターのダミーからフライト。フライトは十分できるものの、なかなかマヌーバーを行えるようなコンディションは整いません。しばらく、みなさん山際で基礎練習をしながら空中待機。好転を期待しましたが、今回のトレーニングはここまで。

 まいまいハウスに戻って総括。フライトがあまりできないことは残念なものの、机上講習を何百枚にもおよぶ資料を駆使してめいっぱい行えたことは有意義なものでした。参加いただいたみなさんからも「また、来ます」と暖かい言葉をいただきました。遠方にも関わらずたくさんのお越しありがとうございました。

 今回もびわ湖スカイパークはじめ、舞鶴・神崎フライトエリア同好会、バーズパラグライダースクール、TAKパラグライダースクールのみなさんのご協力の下、無事トレーニングを終えることができました。各正会員スクールがJPAチームとしてこのような大きなイベントを行えることは、大きな財産です。今後も安全で楽しいフライトを継続的に実現するために歩み続けます。これからもよろしくお願いします。

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(インストラクター)
扇澤 郁(アエロタクト)
山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)
藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
大澤 行英(バーズパラグライダースクール)
森田 孝(スカイ獅子吼パラグライダースクール)
青木 翼(浜名湖パラグライダースクール)
岡田 直久(JPA教育事業部長)

ほか、びわ湖・近藤さん、バーズ・高地さん、太田さん、田路さん、ニモス・げんさん

ご協力いただいたみなさんありがとうございました。     


10/18(火曜日) 第2回セーフティートレーニング 1日目

 2011年のセーフティートレーニング、第2回目が始まりました。受講者の皆さんは17名中12名が過去経験者です。リピーターが多いということはこのセミナーがフライトにおける異常飛行状態からのリカバリーの難しさ、正しい知識と技術の必要性を理解していただいているからだと思います。

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 先日行われた第一回目のセミナーで起こった問題は、講師の説明と映像ですぐに今回の講習で生かされ、受講者の皆さんにフィードバックされます。新鮮な映像をみて、皆さんにより緊張感が生まれ、真剣に話を聞いていただけました。

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 午前中、3時間たっぷりと講習を行い、山頂へ向かいました。テイクオフの風は強めながらフライトには問題なさそうです。しかし、マヌーバーには適さないコンディションなため、テイクオフでの補足説明でより理解を深めていただきます。時間を待ちますがなかなか状況は好転せず、マヌーバーなしのフライトとなりました。まず、扇澤講師によるデモ演技が林の上で行われました。テイクオフした受講者も海ではなく林の上でピッチングなどの基本的な動きの確認を行いました。

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 15時になって、風も強くなりだして本日のフライトは終了。あすは風が弱くなりトレーニング日和になる予報なので、明日に備えてさらに講習です。フルストールからSATまで説明をしたところで、本日の講習は終了。終了後でも、熱心な受講者の皆さんは明日に備え質問やハーネスの調整など熱心に取り組んでおられました。

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明日は7時開始です。


10/17(月曜日) 2011セーフティートレーニング

第一回は無事終了。今回は今までの準備加えて、さらにパワーアップしています。


1. ハイビジョンカメラ&ハイビジョン専用プロジェクターの使用

 スカイ獅子吼の森田さんのカメラ技術はもちろんのこと、最新の装備で今まで以上に最高のビデオ解析が行えています。疑問はハイビジョン画像を何度もスロー再生して解決しています。今回のビデオは後日、DVDおよびブルーレイにまとめますので、お楽しみに!


2. 救助訓練

 すでに救助実績は十分にあるJPAセーフティートレーニングチームですが、怠ることなく琵琶湖で救助訓練を実施しました。実際に湖上にパラグライダー、パイロットを浮かべ救助模擬。みなさまの安全を守る体制はさらに万全にしました。


3. 専用シミュレーター

 潰れ、ストールさまざまなマヌーバーを再現できるシミュレーターを昨年から使用しています。イメージトレーニングに非常に効果を発揮しています。


4. 若手の起用

 今回は浜名湖パラグライダースクールのご協力のもと、アシスタントインストラクターになったばかりの青木翼くんにトレーニングをお手伝いいただきました。すでにトレーニングは何度も受講していますが、指導者の目線で参加してもらうことで、スタッフの充実を図りました。


5. パワーポイント資料

 机上講習で使用するパワーポイントは年々充実しています。パワーポイントは最新映像も交え、すでに140ページを超えました。JPAセーフティートレーニングの宝です。


明日から第二回目がスタート。今日は一日かけて資料を修正。明日に備えました。

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期間中、ずっとお手伝いいただいているびわ湖スカイパークのみなさんは今日はつかの間のフリーフライトを楽しみました。


10/16(日曜日) セーフティートレーニング 2日目

レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)


 セーフティートレーニング2日目、北風強風予報の舞鶴でしたが、朝から海も穏やかでフライト出来そうです。

朝7時に集合、朝食を済ませ早々に本日の課題の机上講習が始まりました。参加者の皆さんは昨日の疲れもなく意欲的に講義に聞き入ります。

今日は初日の課題である「ピッチングの三要素からなるグライダーの動きの理解」を深め、さらに非対称の潰れにより旋回など複雑な動きをしていくグライダーの動きをこの三要素から紐解いていきます。そしてパラグライダーのメカニズムがわかったところでイメージをしっかり作り、実践へつなげます。

8時過ぎに講義は終了し、さっそく実技へ。フライト準備も整い、さっそく扇澤講師からデモフライトです。しかし、朝一番の空域は悪く、トレーニング出来ないと判断。するとテイクオフでは岡田講師が再度イメージを明確にするためもう一度レクチャーを始めます!この時間を無駄に過ごさない講義で皆さんはさらにトレーニングに集中します!

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その後、裏風もおさまり、トレーニング開始です。イメージトレーニングがたっぷり出来た皆さんは朝からビックマヌーバーを次々こなして行きます。ランディングでは扇澤講師がすぐのフィードバックで次のフライトの課題を明確にしていきます。お昼から懸念されていた強風予報は落ち着き、午後もフライトが続きます。グループ分けされた体制も動きが良く、一人3~4本のフライトが出来ました。

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フライト終了後はマイマイハウスに戻ってビデオ解析です。今年はハイビジョンムービーで撮影されたとても綺麗な映像で、細かくポイントポイントを解析。今後の課題が明確になり最後の最後まで熱心な参加者の方々はとても充実したお顔をされていました。

予想外のフライトが2日間続き、参加者一人一人の課題が十分にこなせたトレーニングとなりました。


舞鶴・神崎エリアは10月のフライト確率は非常に高く、近隣のエリアでフライト出来ない日でも好コンディションになることが多くなります。

その中で集中してトレーニングするとグライダーの動きやコントロールの意味がはっきりしてきます。確実に何かを得て、飛ぶことが楽しいと満ちた表情を見ると私たちスタッフもうれしく思います。
そして、今後の安全なフライトに繋がっていき、事故撲滅となることを願っています。

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