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Ghana Paragliding Festival 2018
今年で13回目の開催となる「Ghana Paragliding Festival」ですが、昨年までの6年間、JPAのスーパーバイザーでもある岡田氏がタンデムパイロットとして招待され、参加を継続していました。
そして、岡田氏の功績が評価され、今年は日本人枠が1名増え、私前堀が招待を受け岡田氏と2人での参加となりました。
パイロットはその他に世界各地から集まり、総勢10名。
このイベントは、毎年イースターに開催されているので開催日は年によって大きく変わりますが、今年のイースターは4月1日ということで、3月27日~4月3日の8日間かけてガーナに行ってきました。
日本からガーナへ、今回はドバイ経由で飛行機に約20時間ほど乗りようやく首都アクラへ到着。そこから開催地Nkawkaw(カーカウ)までは車で3時間ちょっと。長い移動は順調でトラブルもなく予定通りに現地入りすることができました。
今年はテイクオフエリアが大きく拡張&整備され、広さは昨年までの3倍ほどになったようです。タンデム機を4機ほど横に余裕で並べることができる広さです。芝生が植えられ土の露出も少なく、斜度も十分、拡張された恩恵で風の入り方も良くなったようで、昨年までとはまるで別のテイクオフに改良されたようです。
ガーナ政府のこのイベントへの力の入れようがうかがえます。
現地に到着すると、まずはテイクオフの完成セレモニーが開催されました。
大勢の方々が参列し、英語と現地語を交えて進行されていきます。
パイロット達も一人ずつ挨拶をし、参列です。
テイクオフでのセレモニーが終わると、次はこの村に受入てもらうための入村式が行われます。
なにやら歓迎の儀式が行われ、お神酒のような意味合いであろう、現地のいかにも手作りのお酒を皆で順番に飲んでいきます。(全然美味しくはない・・・。)
すべてのセレモニーが無事に終了し、翌日からはいよいよフライト開始です!
どうやら、すでに予約だけで200名以上のお客さんがいるようです。
そして、天気予報は3日間とも飛べそう!!
ガーナでタンデムフライト!
朝からテイクオフで開会式が行われ、フライト開始したいところですが、まだ雲底が低くテイクオフは真っ白。10時半頃になりようやく視界がひらけてフライト開始!
広いテイクオフからパイロット達が次々と飛び出していきます。
順番待ちをしているパッセンジャーの方々を受付係りの2人が準備のできたパイロットに振り分けていきます。
パッセンジャーはかなり多国籍。ガーナ現地の方、ガーナ在住の外国人、観光に来ている人、ボランティア活動に来ている人などさまざま。
どんなパッセンジャーでも確実に安全なテイクオフ&ランディングが出来るよう、準備や説明には気を遣います。私の未熟な英語での説明でどのように伝わっているか注意深く観察しながら、しっかりとコミュニケーションを取りながら。
初日はテイクオフの風が良く、終日テンポよくフライトすることが出来、日没まで飛び続け、岡田氏と私ともに10本ずつフライトすることが出来ました。
2日目の朝はキレイな雲海フライトでスタート!!
なんとも幻想的で広大な雲海でのフライトに癒されました。
この日も終日風に恵まれて、11本ずつのフライト。
しかし、3日目。テイクオフに到着すると本流の風は完全に後ろから。
時折フォローが止み、なんとなく前からの風に変わるタイミングでのテイクオフ。
テイクオフの先は断崖絶壁。前日までとは打って変わって緊張感漂うテイクオフです。何よりも精神的に疲れるシチュエーション。午後になりようやく少しまともな風に変わったものの、夕方までは続かず、最後のフライトは完全なフォロー風になってしまいタイムオーバー。
最終日の3日目は岡田氏が10本、私が9本のフライト。
2人合わせて3日間の合計で61本のタンデムフライトを飛ぶことが出来ました。
詳細は分かりませんが、当初の予約の200名はコンプリートし、追加の方々もある程度受け入れることが出来たのではないでしょうか。
タンデムパイロットとして招待していただき、しっかりとその責務を果たすことが出来たと思います。ガーナの観光の発展と地域の子供たちへの還元に少しでも力になれたのではないでしょうか。
イベント時には公式に手伝いをしている地元の子供たちが大勢いて、テイクオフでの準備やランディングでのパッキングやグライダー運びを手伝ってくれます。ガーナの特に子供達は非常に力強く生きています。
好奇心も旺盛で、素直で。
カメラを向けると一瞬で囲まれて大盛り上がり!本当に、ビックリするぐらい盛り上がります。
今回のイベントへの参加は、自分にとってもかなり貴重であり、有意義な経験が出来ました。
初めてのエリアで、多国籍のお客さんを相手に行う商業タンデムフライト。
緊張感と楽しさが両立し、疲れも忘れて必死に飛び続けた3日間でした。
このような機会がなければ一生訪れることがないであろうガーナという国に行き、さらにそこでパラグライダーで空を飛ぶという特別な経験。
機会を作ってくださった岡田さん、サポートしてくださったJPA(日本パラグライダー協会)、本当にありがとうございました。
レポート:前堀善斗