2014JPA事故対策会議
今年の事故対策会議のテーマはヒューマンエラーです。
事故のほとんどは人間の起こす何らかのミスによって発生しています。有名な「ハインリッヒの法則」という、1つの重大事故の背景には29の軽微が事故があり、さらにその背景には300のヒヤリハット(事故には至らなかったがヒヤッとした)が存在する、というものがありますが、これは専門家が今まで発生した多くの事故例を検証した結果かなり信頼のある数字のようです。
そしてこの1:29:300の3つは互いにつながっています。ということは300のヒヤリハットを消していくことができれば軽微な事故や重大事故が予防できるということです。
この300のヒヤリハットのうち、より多くを発見することのできる思考や能力を身につけるための意識改革の第一歩を目指した内容でした。
テーマを“思い込み”に絞り、少しでも分かりやすく、心に残るような内容になるよう心がけて開催させていただきました。
少なからず参加者の皆さんの意識改革のきっかけとなったと思います。
2日目にはシニアのスクール生の方々に対する最適なケアのについて植木理事の実体験を元に参加者でのディスカッションでした。参加者の皆さんからも多くの疑問や意見が飛び交い有意義な場となったと思います。
年齢問わず、多くの方が今よりももっとパラグライダーを楽しむことができる環境づくりを作り上げていきたいという意識がJPA各スクールで共有できたのではないではないでしょうか。
今年も1年事故防止に取り組みながら、多くの方にパラグライダーの楽しさを伝えることができれば、と思います。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
安全普及事業部 前堀善斗
会場:富士山YMCA
担当:安全普及事業部、教育事業部
3月5日(水)
13:00 挨拶(担当理事:小林)
13:05 (進行:岡田 事故報告書から見るヒューマンエラー:前堀)
本年度の事故の傾向、ヒューマンエラーに関する基礎知識の復習。“思い込み”をテーマに導入から、実際の事故報告書を“思い込み”のテーマをもとにグループワークにて考察し発表。2件の事例を使用。インストラクター自身のモチベーションに触れ、まとめ
16:30 富士火災の山本氏より保険に関するお話
18:00 終了
3月6日(木)
8:30 挨拶(担当理事:小林)
8:35 大会に関するアナウンス(競技事業部)
8:45 最近の機体の飛行特性(小野寺)
10:00 高度処理とアプローチ(扇澤)
11:45 昼食
12:45 グライダーチェックに関して(岡田)
13:00 シニア世代のスクーリング(植木)
14:30 理事会からの提案(田中)
15:30 終了