日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : 潰れ , レスキュー開傘

タグを絞り込む : クラバット スパイラル 講習高高度フライト

潰れ→レスキューパラシュート

【発生時間】 12:00~
【年齢】 42才
【性別】 男
【経験年数】 9年
【パイロットレベル】 パイロット
【年間フライト日数】 ~100日
【天候状況】 快晴
【風速】 3m/s
【状況】 サーマル発生
【内容】
セミナー参加でフライト。
雲底1500mほどをフライト中、雲の吸い上げに遭遇。
慌てて降下手段で翼端折をしようとしたところ、潰れが発生。
旋回に入ってしまい、レスキューパラシュートを使用した。

開傘後、ツリーランし本人には怪我は無かった。

【考えられる要因】
環境要因
天候は雲がやや発達して吸い上げがあった。
ただ、フライトには問題の無いレベル。
機材は3年以上使ったモデルであり、定期チェックも行っているので問題なし。
以前にこのエリアをフライトした経験はあったが、久しぶりであった。
しかし、事前のレクチャーはしっかりと行っていた。

影響要因
セミナー参加という事でプレッシャーがあったのではないか。
当日テイクオフに忘れ物をするなど、注意散漫な部分が見られていた。

ヒューマンファクターズ
遠征でのフライトという事もあり、長時間のドライブ。
やや寝不足があったと思われる。
レスキュー使用時は雲の強い吸い上げに合い、精神的な焦りがあり操作を慌ててしまった。
更にコラップス発生時の対応が遅れてしまい旋回へ、回復が不可能と判断しレスキューを使用する事となった。

<対策>
遠征という事もあり、移動は大変であるが体調を考えてフライトを考慮する。
あまりに寝不足等で注意力散漫であればフライトのキャンセルしなければならない。

雲の吸い上げがある事は目に見えて明らかであり、無線でもそういったアナウンスは度々あった。
そういった吸い上げがある雲でのフライトコースを再確認する。
レスキューを使えた事は良かったが、リカバリできるレベルであった。
リカバリ操作、アクティブ操作のトレーニングを行う。


2014/03/15