日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

障害物との距離感不足

発生時間 : 13:00~
年齢 : 57
性別 : 男
経験年数 : 5
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : ~80日
天候 : 晴れ
風速 : 4m
状況 : サーマル発生
内容 : 北西4mの風でテイクオフ。リッジソアリング中(少しサーマル混じり)サーマルを感じ左旋回180度近くまで回った所で山頂にあるアンテナに近すぎると気づき、左ブレークを更に引いた為、翼端から失速しアンテナ施設のフェンスから10m程度の林の中にツリーランディング。木の高さは4m程度で自力にて回収。怪我はなし。

ビジターフライト(但し、月に1~2度来てフライトしている)
考えられる要因 : 山頂テイクオフ付近アンテナが並び弱い風のリッジではアンテナの近くを飛ぶ傾向にはあったが、アンテナとの距離感と自分の360度旋回の大きさと沈下を考えた時、安全マージンを取っていなかったため、サーマルの上昇の悪さと旋回の流れによってアンテナに近づき過ぎ、慌てて左のブレークを引きすぎたために失速に入ってしまった。

・アンテナとの安全距離の認識が足りない。
・自分のグライダーコントロール技術の過信。

今後は
・安全マージンを多めに取るフライトを心がける。
・ビジターフライヤーはいつもエリア情報の外側にいる為、ビジターを含めたフライト前のミーティングを開催していく。


2009/05/03