身障者の方もパラグライダー体験

日本パラグライダー協会では身障者の方のパラグライダー体験受け入れのため、インストラクターを対象に講習会などを過去に実施しています。
この3連休中、長野県のKPS富士見高原パラグライダースクールでは中学生の女の子がパラグライダー体験にチャレンジしました。当日は夕方風の落ち着いたのを見計らって、スタッフ、ご家族が協力することで実現しました。日本パラグライダー協会では少しでもたくさんの方にパラグライダーを体験していただけるよう可能な限りサポートを続けます。

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この動画は今回のものではありませんが、専用のハーネスを使用してのスタッフのトレーニング風景です。


パラグライダーレスキュー レベル1,2

レスキューとは要救助者のいち早い社会復帰実現のために行われなければなりません。これはレスキューの定義、つまり人命救助であることはさることながらより要救助者のことを思って行動する必要があります。どのような分野でもそうですが、練習不足は行動となって表れます。具体的には自分の行なっていることにしか意識がいかない、確認作業がない、時間がかかる、予測して行動できない・・・。ではこれを克服するにはどうすべきか・・・、本気で練習するしかありません。それは自分のためではなく、お客様を受け入れるスクールとして当然のことです。いざという時、努力以上のものは発揮できません。

今日はレスキューの追試験が長野県八方尾根で行われました。レスキュー認定者は責任、義務はもちろんのこと自信をもって行動しなければなりません。

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アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/17-3日目

 いよいよ最終日。朝8時、ブリーフィング後、テイクオフへ出発です。朝の安定した気流の中、ピッチング、ローリング、旋回の練習を行いました。イメージトレーニングが十分だっ たせいか、多少の修正後はみなさん目的とする演技を表現できるようになりました。ビデオ解析をし、フライト技術の履修科目はすべて終了です。

 気温は時間とともにどんどんと上昇していきますが、予定通りツリーランディングからの自己脱出。すでに開始されているパラグライダーレスキューの技術をフィードバックしながら基本を重点的にトレーニング。特に地上での練習に時間を割き、肝心な部分が間違いなく行えるように練習していきました。

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 そして、昼食後、半谷顧問のミー ティングでなぜパラグライダーレスキューが必要なのかということを理解し、実際に行われている救助方法のデモンストレーションをみなさんで見学。マスターしてしまえば、自己脱出させる以上に速く救助を行うことができます。パラグライダーレスキューの必要性は十分に理解していただけたのではないでしょうか。

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そして休憩もそこそこ に3時間目「パラシュート」。講師の岡田は5月にアメリカ・アリゾナでアメリカNASAの科学者などが講師を務めるパラシュートセミナーに参加。5日 間に渡るセミナーを受講してきたばかりです。

今回はなにをスクール で指導すべきかということを学びながら、まずは机上講習。そして実習。開傘トレーニングは数多く行われていますが、トレーニングの方法は年々変化しています。今回も新しいトレーニング方法を導入しながら、パラシュートに対する学習効果を高めました。最後、ビデオ解析をして終了。

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 最後、総評、総括。3日間30時間以上に 及ぶ研修会でしたが、それでもやり残したことがあります。そのような話を交え、検定会に向け何をすべきか目標をクリアにしました。講師をしていただいた宮田氏、辻氏からもご挨拶いただき全日程を終えました。

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みなさん、お疲れさまでした。明日からのスクール活動にお役立ていただければ幸いです。検定会は9月です。


アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/16(2日目)

6月16日(水)

 予定通り朝8時集合。1時間目、谷田理事による「保険」から開始です。JPAには円滑にスクール、フライトが行えるように様々な種類の保険が用意されています。まさにフルカバーといっても過言ではありません。この保険のおかげでスクールは安心して活動ができますし、パイロットのみなさんはフライトをすることができます。すべての種類の保険の内容をご説明いただきましたが、内容を聞けば聞くほど内容の充実度には納得させられます。このような保険も今までの、そしてこれからのJPAの活動が評価されているからにほかなりません。
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 2時間目、事務局の日下部氏より事務局の業務内容などの説明、そして質疑応答が行えました。みんなで作り上げている協会ですので、みなさんの正しい理解は必要不可欠です。
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 短い休憩をはさみながら3時間目。「アクティブ操作」。最近のセーティートレーニング、上級者向け講習で培ったノウハウを披露しながら、スクールでどのような指導をするべきか話し合いました。スクールで練習する実技科目は事前に「目的、方法、注意点」が明確となっていませんと、その実技を練習する意義がありません。インストラクターが意識をはっきりさせることで、ワンフライトワンフライト学習効果の高い練習を行うことができます。

 ここでお昼。そして4時間目。競技事業部の宮田氏による「ハーネス調整」スタンダード、エアバック、フットバーつき、ポット、すべてのハーネスの基本的な調整方法、注意点を実習をもとに理解を深めました。ハーネスはパラグライダーを操る操縦席です。このセッティングが正しく行えているかどうかということは非常に大切なことです。
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 5時間目、ハーネスをより理解する上で、EN認証テストに関して講義。JPAはテスト機関である「ヨーロピアン・アカデミー」と常に最新の情報交換をしています。どのようにハーネスは作られ、どのようなテストが行われているかということを知ることは、ハーネスを販売する上でも非常に重要です。

 6時間目「ワークブック 機材」「航空力学」そして「フライトテクニック~降下手段」。講習では内容を理解していただくことも大切ですが、どのように指導し学習効果を高めなければならないかということも学んでいただきます。ビデオを使ったり、模型を使ったり、書いたり、話し合ったり・・・方法は様々です。
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 7時間目、エアパークCOOの辻氏による「ワークブック 気象」テーマ、積乱雲は今日の気象状況にぴったりで、ちょうど講習をしている最中に雷雨となり、実践的な内容をなりました。苦手意識の強い方の多い「気象」ですが、どのように簡単明快に教えるべきか、ひとつの模範が示されました。
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今日はまだ続きます。8時間目「グライダーチェック」。辻氏に実際デモンストレーションをしてもらいながら、方法、そしてその必要性を学びました。すべての講習を終えたのが19時。みなさん、明日の準備を整え、会場を後にしました。明日も8時集合です。

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アシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会 6/15-1日目

6月15日(火)
 今日から3日間の日程で茨城県エアパークCOOのご協力の下、養成研修会が開催されます。今回は教育事業部のみならず、競技事業部、安全普及事業部合同での開催となりました。

 まずは趣旨説明。なぜこのような研修会を行う必要があるのか、どのようなインストラクターが望まれるのか、1時間ほどのイントロダクションから研修会は始まりました。
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 そして、早速本題、1時間目の開始です。1時間目は安全普及事業部長の岸氏から「過去の事故の判例」について。実際の資料を使用した講習は緊迫感があります。ちょっとした対応が違ってしまったばかりに問題になったりならなかったり・・・インストラクターに必要な一つの能力「事故対応能力」が問われる部分です。JPAではその能力を磨くために継続的に事故対策会議を開催し、結果を残しています。
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 2時間目「事故の傾向と対策」。岸氏がまとめた統計をもとに、どのような場面で事故が起こり、ではどうすればそれを防ぐことができたかということを考えました。事故報告書からまとめあげたデータは、事故をどのように防ぐか、そしてどのような環境では気をつけなければいけないかということを教えてくれます。
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 昨日梅雨入りしたば かりの関東地方ですが、今日は朝方には雨があがり午後には日が差すようになりました。予定通り、教育事業部の扇澤氏担当の基礎技術をエアパークCOOの講習バーンで行いました。まずはテイクオフ。どのようにテイクオフをするか、そしてそれをどのように 指導するかということを交えながら実習となりました。講習バーンには良い風が吹き、夕方まで良い実習をすることができました。どのような方法でもテイクオ フをすることは可能ですが、正しい論法を持って行わなければ、何百回に一回ひやっとしたり、何千回に一回ケガをすることになります。これは過去のデータが 物語っています。テイクオフは基本通り正しく行われなければなりません。
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 ひとしきり良い汗をかいたあとは4時間目「アプローチ」。テイクオフ同様に事故の起きやすい場面です。とにかく、高度のない場面の技術は正確でなければなりません。場周アプローチのメリット、デメリット、スロープ8のメリット、デメリット、そのシステムを正しく理解し、実践する必要があります。

 結局は事故の半数以上はこのテイクオフとアプローチで発生しています。決して軽視することなく基本に忠実に行うことでここでの事故は防ぐことができるはずです。
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 ここですでに時間は18時。8時半開始でしたのですでに10時間ほどが経過しています。ここで終了としたいところですが、夕食も弁当でさっと済ませて5時間目「GPSの使用方法」。GPSは立派な救助用品です。救助するにも、されるにも正しく使用方法を理解していなければいざという時に役立ちません。救助ということを前提にGPSの有効な使用方法について学びました。
 すべての講習が終わったのは夜8時。明日は朝8時開始です。