第一回は無事終了。今回は今までの準備加えて、さらにパワーアップしています。
1. ハイビジョンカメラ&ハイビジョン専用プロジェクターの使用
スカイ獅子吼の森田さんのカメラ技術はもちろんのこと、最新の装備で今まで以上に最高のビデオ解析が行えています。疑問はハイビジョン画像を何度もスロー再生して解決しています。今回のビデオは後日、DVDおよびブルーレイにまとめますので、お楽しみに!
2. 救助訓練
すでに救助実績は十分にあるJPAセーフティートレーニングチームですが、怠ることなく琵琶湖で救助訓練を実施しました。実際に湖上にパラグライダー、パイロットを浮かべ救助模擬。みなさまの安全を守る体制はさらに万全にしました。
3. 専用シミュレーター
潰れ、ストールさまざまなマヌーバーを再現できるシミュレーターを昨年から使用しています。イメージトレーニングに非常に効果を発揮しています。
4. 若手の起用
今回は浜名湖パラグライダースクールのご協力のもと、アシスタントインストラクターになったばかりの青木翼くんにトレーニングをお手伝いいただきました。すでにトレーニングは何度も受講していますが、指導者の目線で参加してもらうことで、スタッフの充実を図りました。
5. パワーポイント資料
机上講習で使用するパワーポイントは年々充実しています。パワーポイントは最新映像も交え、すでに140ページを超えました。JPAセーフティートレーニングの宝です。
明日から第二回目がスタート。今日は一日かけて資料を修正。明日に備えました。
期間中、ずっとお手伝いいただいているびわ湖スカイパークのみなさんは今日はつかの間のフリーフライトを楽しみました。
9時前には現地入り。砂浜は台風の影響で流木が目立ちましたが、問題なし。まいまいハウスではいつも通り館長がお出迎え。さっそく機材を運び入れ設置です。会場の設置作業には慣れているものの、やはりこのイベントの準備には時間がかかります。大会とも違う、ほかのセミナーとも違う独特のものがあります。特別なシミュレーターの準備、救助艇の機材の準備と・・・・結局一日時間を費やすことになりました。夕方にはカメラマンの森田さん(スカイ獅子吼)、山口校長はじめ琵琶湖スカイパークのスタッフのみなさん、高地さん(バーズ)と続々と到着され明日へ向けて最終確認。いよいよ本番は明日です!
明日の天気予報は絶望的だったものの、夕方チェックすると好転の兆しが・・・。8時半集合です。
セーフティートレーニングまであと2日となりました。ここ近年、2ライナーの登場が話題となりましたが、はたして2ライナーはなにがどう今までのグライダーと違うのでしょうか、これはシリアルモデル(市販機)に関しても言えます。4ライナーから3ライナーへ多くのグライダーは変化していますが、性能が良くなるということ以外にどのような違いがあるのでしょうか。もちろん、インストラクターは明確にそのことを知っていなければなりませんし、パイロットも正確にそのことを知らなければなりません。グライダーの挙動、性質を知らずしてフライトをし、トラブルに陥るといったことは有ってはならないことですが、そのようなトラブルは世界的に発生しています。過去にセーフティートレーニングを受講された方はたくさんいらっしゃると思いますが、そこでの知識、技術をそのまま現在の最新のグライダーに当てはめることは大変危険です。年一回の開催ですが、最低年一回は受講をし知識、技術をリフレッシュすることはそのような勘違いを防ぐ意味でも大変重要です。
もちろん、技術、知識が完ぺきになっても事故はゼロにはなりません。それはヒューマンエラー理論から明らかです。安全に楽しく、社会に迷惑をかけずフライトをする上で、我々パイロットは様々な配慮を払わなければなりません。ともあれ、セーフティートレーニングはその一端を担っています。今回もそのための理論講習、実技講習の準備は万端です。
そのトレーニングの2日前の今日、琵琶湖で事前の救助訓練を実施。着水することは稀ですし、救助スタッフもすでに実績がありますがそこに甘えることなく、さらなるシミュレーションを行い、準備を万全にすることにしました。寒空で本当に行うのか躊躇しましたが、救助は時と場所を選びません。今回は琵琶湖スカイパークのパイロット・吉積さんのマリーナをお借りし、スタッフの山口、近藤、岡田が実際に救助模擬。パラグライダーを付けた状態でパイロットを着水させ、どのように救助するのがベストか色々と試しながら練習。交代でハーネスをつけたりしながら、救助する側される側を体験し理解を深めました。実際に思い込んでいたことと体験したことに若干違いがあったりし、良い修正をすることができました。
明日は現地に入り最終準備となります。