青森の北から日本海に前線が延び、ここ大鰐(オオワニ)も曇り空。とはいっても基礎練習にはうってつけ。風向きが良くなるのを待ちながらセミナースタートです。まずは主催者のチャレンジフィールドパラグライダースクールの三上校長からご挨拶および趣旨説明。
そして講習の本題へ。今回も実技課題は「スロープ8」。それを通じて、パラグライダーの動き、正しい操縦を理解することにしました。過去2回、VANスカイスポーツ、ウィンパルパラグライダースクールでも同じセミナーをさせていただきましたが、それらのフィードバックも踏まえ講習を進めました。風向きが良くなるのがどうやら昼ごろになりそうでしたので、午前中にハーネス調整も行い実技に備えました。
お昼には予定通りフライト実技。まずは高高度フライト間近の学生とタンデムフライトでデモンストレーション。イメージができたところで順次フライトスタート。おっとその前にさすが大学生、しっかりと準備体操。そしてフライト後は1人ずつ走って来てフィードバックを受けに来ます。さすがです。
すがすがしい空気の中、順調に実技は進み夕方雨が降るまで2~3本のフライトができました。ここ大鰐スキー場、高度差はあまりないものの、ゲレンデ沿いにスロープ8の練習を行うには最適です。環境を設定することで良い練習が継続して行えそうです。終了後は三上校長に撮っていただいたビデオを解析。さらなる理解を深め今日のカリキュラムを終了しました。
明日は8時スタートです。
会場:大鰐温泉スキー場、あじゃらの森キャンプ場
主催:チャレンジフィールドパラグライダースクール
今季から行っている教育事業部の新事業「巡回コーチング」、すでに四国・VANスカイスポーツ、北海道・ウィンパルパラグライダースクールで開催させていただきました。そして今季3回目となる巡回コーチングを青森のチャレンジフィールドで開催です。青森では6年ほど前に田子229エリアでインストラクター、パイロット向けのセミナーを開催したのを思い出します。当時は私も教育事業部に入ったばかり、経験豊富なスーパーバイザー陣に交ざって勉強させていただきました。
準備日の今日はあいにく南西風。三上校長はクラブハウス周りの草刈りに汗を流されていました。フライトは無理そうでしたので、さっそく明日の会場の準備。鮮やかな緑に囲まれたあじゃらの森キャンプ場内の研修室はセミナーには最適な環境でした。
食事をしながらセミナーの内容の打ち合わせ。三上校長は「夜10時までお願いします!」と気合十分。10時までとはいかないまでも期待に添えるように頑張りたいと思います。セミナーには弘前大学の学生を中心に参加してくれるようです。
記:岡田
レポート:前堀 善斗
初日にフライト実技検定は終了したので2日目の今日はパラグライダーレスキュー(自己脱出)から始まり2次学科試験そして講習実技2科目です。
立山は朝から南風のためすぐにはフライトできないコンディション。初日にフライト実技を行っておいて正解でした。
初日同様8時には集合し、まずは関沢氏よりパラグライダーレスキューを行うにあたっての道具の安全な使い方や注意点などに関してお話をいただき気持ちを引き締めます。
その後早速ランディング横の林に前日のうちにセットしておいた検定会場に移動し検定開始です。
基本的な宙吊りからの自己脱出を行った後は応用編です。使用できる道具を制限し、限られたものでの脱出方法に頭をフル回転です。その場で自分の知識と経験を応用し対応しなければなりません。ただ単に教本の型どおりに脱出ができる、というだけではこういった状況には対応できないでしょう。このような応用力はインストラクターとして様々なシチュエーションに正しく安全に対応するためにとても重要なことです。午前中いっぱい利用しての検定となりました。
午後は山野研修室に移動し残りの科目をすべて行います。
まずは2次学科試験からです。教育学・ヒューマンエラー・救急法に関する試験が行われます。その後は講習実技が2科目です。
1次講習実技はワークブック・サーマルソアリングからテーマを1つ指定し、2次講習実技はフライト実技の科目を指定されたパイロットレベルに合わせて実技レクチャーを行います。いずれも相手は講習生です。講習生に正しく理解してもらうことができる講習(レクチャー)の内容であるということが重要なポイントです。知識があるだけでなく、それをどのように伝えるかが求められる科目です。
実技レクチャーは実際に実技を行う前のレクチャーという設定なので、レクチャーを受けた講習生がその後すぐに安全に確実に実技を行うことができるように目的や方法・注意点など理解・イメージさせることが必要な科目です。
これで全ての検定科目が終了しました。みなさんがこの検定会で得たものを今後のスクーリングに生かせるように、自分のものにできるように活動していっていただきたいと思います。
合否発表は後日各スクール校長宛に行われます。
受験者のみなさんお疲れ様でした。
*写真は後日掲載
レポート:前堀 善斗
今年も富山県立山エリアでアシスタントインストラクター・インストラクター検定会が今日から開始です。朝まで雨が残り足元のコンディションは少し濡れている状態ですが、フライトに問題はありませんので実技検定を中心に行いました。
8時前にはクラブハウスに集合し、ゴンドラが動き出す8時半までの間に扇澤氏よりJPA教本の制作への経緯や意義についてお話していただき、8時半にはゴンドラ乗車です。
1本目、穏やかな中で高度のとれる展望台横テイクオフからのフライト予定でしたが、低くわいてきた雲に阻まれ視界が確保できるまでには時間がかかりそうだったので、少し低い極楽坂テイクオフに急きょ移動して行われました。高度差が低くなったので1本で全ての実技演目を行うことは難しく、全員2本でのフライト実技となりました。
一つ一つの演技をこなすだけではなく、下で見ている人の見やすさ、各演技のスムーズなつなぎなども考慮し、自分なりに構成を考えなければいけません。
2本目の時間帯にはサーマルコンディションとなってしまい、少し難しい中でしたが全員が全ての検定科目を行うことができました。
フライト実技が終了した後はグランドスラロームです。サーマルブローが混ざる時間帯もありましたがおおむね良好な風の中、順調に検定を行うことができました。グランドスラロームでは旋回を表現し、生徒に伝えることができなければいけません。事前にしっかりと空中での旋回のイメージを作りそれを地上で表現するために行わなければ、ただ単にパイロンを通過するだけになってしまいます。
昼食を挟み、午後は扇澤氏より実技のビデオ解析を行いながら実際に生徒に対し講習を行う際のポイントや考え方についてのアドバイスを受けます。検定に合格すればすぐに現場での指導にあたることになるわけですので検定科目以外にも多くのことを身につけていただきます。
涼しくなった夕方には第1次学科試験。240問という問題数を30分で解答します。その後、最近の事故の傾向と対策などについてディスカッションをし、インストラクターを目指す者としての意識を高めていきます。
天候にも恵まれ、スムーズな検定初日となりました。残すところ4科目。明日はパラグライダーレスキューの検定からスタートです。
*写真は後日掲載
8月31日(水)
若手パイロットの志願ということもあり急きょ開催となりましたが、このフットワークの軽さがJPAの良さでもあります。マンツーマンであってもJPAのスタイルが崩れることはありません。フライト経験豊富なパイロットということもあり、インストラクターに必要な部分に特化し今日一日講習を行いました。保険、事故、ヒューマンエラーに多くの時間を使い講習を行い、夕方にはパラグライダーレスキューの実技、最後にはパラシュートの講習を行い、予定の内容を終了しました。台風12号の動向が気になりますが、明日もエアパークCOO(茨城県)の会場をお借りし一日研修を行います。
9月1日(木)
台風12号の影響で朝から不安定な空模様。外での実技はなく、室内で「パラグライダー教育学」に関する講習からスタートです。非常に概念的な内容ですが、実際の現場での指導に置き換えどうすべきか、ということを学びました。「楽しく、上手に、効果的に、安全に」ということが理想ですが、それを実現するために指導者の役割は重要です。教育学の講習で半日を経過。すぐに残りのタスク、「ワークブック」について。体系立てられた学科カリキュラムはJPAの各スクールですでに実践されています。どれだけの内容を語ることができるかは講師の知識次第です。実際の講習方法を交えながら、法規、気象、力学、機材について学びました。最後に「フライトテクニック」。自分で実技を表現できるということはもちろんですが、効果的に講習を行えるかどうかということがインストラクターに求められる資質です。
2日間かけてすべての講習を無事終了。来週の検定会に備えることができました。いよいよ来週は本番です。